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プロローグ

イタリア機が主人公って少ないですよね...

っていうかこのジャンルのが少ないんですよね...

ヘタリアとか言われてるし。

そんなイメージを克服すべく頑張ります!(ズレてる)



あれは小学校5、6年生の頃だった。

なんとなくテレビをつけて眺めていると、

スポーツ空戦全国大会なるものが流れていた。

エアレースから発展したらしいが、それ以上のことを知らなかったため、当時の俺は戦闘機でおっかけっこをして撃ちまくるだけの遊びだと思っていたのだが、その中継を見て価値観がひっくり返った。


「さあ明野高校のエース!後ろにつかれてしまった!」


2人の実況者が解説をしている。画面に映っていたのは、灰色の機体に校章らしきものが描かれた戦闘機と、複雑な塗装に別の校章のようなものが描かれた戦闘機だった。片方の緑の機体は「サジタリオ」というらしい。もう片方の複雑な塗装の方は「スピットファイア」と実況者は呼んでいた。よく見てみると結構形が違って面白い。実況にやけに熱が入っているところから熱い場面なんだろうとこの時はまだぼんやり眺めていた。

片方は「スピットファイア」の勝利を確信したようで冷静だった。


「これは勝負ありましたね。他の仲間は一対一で援護に来れないので、逆転は厳しいでしょう。」


片方はサジタリオのパイロットを応援していた。相当応援しているようでだいぶ焦っている。


「いやまだ早い!まだ決着はついていません!

あー...振り切れない!もうスピットファイアの射程距離だ‼︎ダメなのかー⁉︎」


そう。この次の瞬間が、スポーツ空戦の、航空機の虜になったきっかけの瞬間である。

追われている格好のサジタリオがいきなり真上に向かって急上昇したのだ。スピットファイアもそれに続く。弾を撃ちながら迫るスピットファイア。しかし1発も当たらなかった。たったの1発も。綺麗な螺旋を描きながら上昇していくサジタリオにスピットファイアが追従していく。この時はなぜだか分からなかったが、サジタリオが有利な状況になったのはわかった。

スピットファイアの速度がどんどん下がっていき、下に降りようとした。

...サジタリオのパイロットはそれを見逃さなかった。

速度がなくなり動けなくなったスピットファイアに向かって機体を反転させて弾を連続で撃ちまくる。

その弾は吸い込まれるようにスピットファイアに命中していき...操縦席が飛び出して機体から離れた。

実況者が何か言っていたが、聞いていなかった。弾を全部避けたところからその鮮やかな撃墜まで、瞬きもせずにずっと見ていた。カッコ良かった。俺もああなりたいと思った。この瞬間は今も鮮明に思い出せる。本当に...綺麗だった。


「お母さん!どおやったらああやって空飛べる⁉︎」


母は少し考えるそぶりを見せた後、微笑んでこう答えてくれた。


「そうね...たくさん勉強して、中学校に行ったら始めさせてあげられるかも」


嬉しかった。ただただ嬉しかった。ああなれるなら、本気でなんでもしようと思っていた。


「本当に⁉︎分かった!勉強頑張る!」


それからは約束通り勉強を頑張り、中学校ではスポーツ空戦の圧倒的な格闘戦の技量をもって全国大会で準優勝まで行った。中学校では一対一しかできないが、高校では団体になるそうなので連携の仕方を勉強したりもした。

そしてあの原点、国立明野高等学校に推薦で入学できたのだ。

しかし入学早々、立派な髭を生やした校長から直々に呼び出された。綺麗に整備された校内を校長の後ろについて歩くが、俺は何かしたんだろうか...?薄い髪の目立つ頭を睨みつけながら歩いて5分くらいで校長室に着いた。やはりこの学校は広い。名門校である上にスポーツ空戦科があるため敷地面積は都市一個分ほど。デカすぎる。まあ校長室に着いたのだが...凄まじい数の模型だ。航空機や戦車に軍艦。様々な兵器が一面に並んでいる。きちんと整理された部屋にトロフィーより多い兵器の模型たちという特異な光景に唖然としているところで校長がにこやかに話しかけてきた。


「まあかけてくれ。校舎が広くて疲れたろう?」


「はぁ...あ、失礼します」


恐らく校長の秘書なのであろう女性が淹れてくれた紅茶に口をつけたところで(パックではなくティーポットだった)耳を疑う言葉が校長の口から放たれた。


「唐突で悪いんだが、ウチのスポーツ空戦部を、立て直してはくれないかね?」


「...立て直す?」


どういうことだ?俺が知っている明野高校は強豪で負けなしな憧れの存在だったのだが。

...衰退。その2文字が頭の中に浮かぶまでに5秒以上かかった。それだけ憧れていたのだ。


「頼む」


と付け加えてテーブルに頭をぶつけんばかりに下げる。


「そ、そ、そ、そんな、顔を上げてください!わかりました!できる限りのことはしますから!」


「本当か⁉︎...そうか!...ありがとう...ありがとう...!本当に、ありがとう...!」


泣きながら俺の手を両手に握りしめ、上下に激しく揺さぶって来る。これで俺はスポーツ空戦部の立て直しを任されてしまったのだが、あのまま断ったのでは校長先生が首でも吊りかねない勢いだったので勢いに押し切られてしまった格好になる。


ーもう、この時点で俺の高校生活の全てが決定されてしまったと言っても過言ではないと思う。これが俺達の楽しい高校生活の幕開けだ。ー

まだ初心者なので、意見やこうしたら読みやすいっていうのがあればよろしくお願いします‼︎

戦闘シーンとかカッコよく書けたらなぁ...と思います。

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