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5 わからない名前

ある田舎町の山奥

「いいか。我が一族の男子は代々強くあり、家を、家族を守らなければならん。これはそのための修行なのじゃ。」

そういいながら、じっちゃんは俺を崖に叩き落とした。

「へ!?」

「3日後には

帰ってこいよ~」

やり過ぎだ、あんのくそじじいが。他にも、自分の弟子を使って俺を誘拐させて野山に放置させたり、俺に内緒で虎を買ってきて、けしかけたりしてきた。お陰で死にかけた回数は両手でも数え切れない位だ。だが、俺にばれないように見守ってくれてたり、虎は実は調教済みでじいちゃんにすごくなついていたり、なんだかんだで俺のことを考えてくれるいいじいちゃんだ。…多分。

そんな厳しくて、優しいじいちゃんとの修行はもう二度と出来ない。





銀髪の長い髪と俺が初めて見るような整った顔をもつ女。その女と目があった途端、俺の全身に、重い威圧感がのし掛かった。気を引き締めないと足が震えそうになるレベルのプレッシャー。この感覚には覚えがある。初めてじいちゃんと戦闘ケンカしたときだ。あの時の威圧感と同等レベルの、尋常じゃない位の重さ。俺の警戒度は最高に達する。

そんな、俺の様子に気づいたのか、女は、


「あれ?おかしいな…。会話は笑顔と第一印象が大事だったはずなんだが…」


といって首をかしげる。確かに、威圧感は感じても殺意や敵意のようなものまでは感じない。


「とりあえず、会話するのならその威圧をやめてくれないか。」

「あぁ、申し訳ない。人と会うのは久しぶりなのでね。つい魔力が漏れでてしまっていた。許してほしい。」


そういうと、俺にのし掛かっていた威圧感は綺麗サッパリなくなった。なんか、とてつもなく気になることを聞いた気がするが先に言うことがある。


「助かる。あのままじゃ。落ち着いて話しも出来ないからな。」

「礼を言う必要はない。今のはこちらに非があったからね。さて、まずは自己紹介といこう。」


女は祭壇の上で立ち上がり両手を広げた。そして…


「わたしの名前は……」


俺は真っ直ぐと女を見つめ、考える。この女はこの世界に来て初めて会った会話のできる存在だ。貴重な情報源になるだろう。なので、名前を知り、仲良くなってできるだけ情報を得ておきたい。…というのは建前ですはいごめんなさい。だって綺麗な女の人がいたら、男だったら仲良くなりたいに決まってるじゃん。名前と連絡先ほしいじゃん。もちろん俺だって例外ではない。そんなことを思いながら待っているのだが…

「……………………………」

いっこうに名乗ろうとしない。それどころから、体じゅうから汗の様なものが出ているように見える。どこからどうみても焦っている時の反応だ。まさかだが…


「もしかして…」

「ビクッ!!」


女が分かり易く反応する。そして俺はその疑問を口にする。


「お前、自分の名前忘れた?」

「………………………………。」


女は露骨に俺から目を反らした。おい。俺のなかでこの女の評価が急降下する。


「はぁ~?」

「ち、ちがうんだ!!わたしが一度覚えたものを、それも名前を忘れるなんて有り得ない!!これは、そうきっと…そうだ!これはきっと何者かによって記憶を封印されたのだ!!だから思い出せないんだ。そうに違いない!!」


すごい早口で捲し立てているが結局自分が思い出せないのを他の誰かのせいにしてるだけじゃねぇか。俺は怪訝な目で女を見つめる。


「そ、そういう君は何者なんだ!!ほら、早く!!」


露骨に話題をそらす。まぁいいか。そう思い。俺は名乗ろうと口を開く。だが、そこで気づいた。

あれ、俺の名前ってなんだっけ。

早くバトルが書きたい。

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