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3 謎の祠

ある日の昼休み


「はぁ!?お前虫とか食ったことあんの!?」


 日本では珍しい赤毛の男が騒ぐ。


「山奥での時にな、飢える寸前だったんだから仕方ないだろ。見た目に慣れると結構いけるぞ。」

「ぜってぇいやだわ!!」

「食事中に騒ぐな」


 昼休み、赤毛が俺に質問し、俺が答え、なぜか引かれる。いつもの流れでもある。

 自分ではあまり変なことはいっていないつもりなんだがな。

 

 いつもは、ここにもう数人いるが今は生徒会のメンバーと一緒に食べているらしい。こいつとは、高校からの付き合いだが、こいつの抱えていた問題を俺が解決したので、とても懐かれてしまった。暇があるとよく俺の机に襲撃にくる。俺は惰眠をむさぼりたいというのに…

 

 そんなどうでもよく、幸せな日常はもう戻らない。


◆◇◆◇◆


 異世界に来てから初めての朝がきた。

 来たときは正午だったので、まだ丸一日は経過していないだろう。

 俺の服装は、上下セットのジャージである。ジャージはいい。動きやすいし、洗うのは面倒じゃないし、俺のは特別性なので、破れにくいしで非の打ち所がない。なので俺はよくジャージを着ている。もちろんこの世界に来た時もだ。

 え、色?真っ黒ですがなにか?やっぱりシンプルイズベストが一番だよ。

 ん?日本語的におかしかったな今の言葉。


夜は大樹の根本で休んだ。なんだか、昔を思い出したよ。じいちゃんに、修行と言われ肉食獣がいる森に放置された時だ。

 昔から、スパルタなんだよあのジ…やめとこ。あのひと勘ヤバいから。


さて、今日はこの森周辺の探索に力をいれようと思う。やはり、異世界で生きていくためには拠点が必要と考えて、村か町を見つけたいのだ。人間一人じゃ生きていけないからな。

 朝飯はやはり、ザリガニモドキだ。昨日罠を作って仕掛けておいたので、あっさり捕まえることができた。味も昨日と同じだったよ。でも、なんていうんだろうな?これを食べるとガッツがつくというか、元気が出てくるんだよな。そういう成分でもあるんだろうか。


朝飯が終わるといよいよ探索の時間だ。昨日滝を見つけた方向とは、逆の方に進んでみる。森は鬱蒼としていて、迷ってしまいそうだ。迷わないように木の枝を折って目印をつけながら進むんでいく。


30分程だろうか。おそらく大樹から1キロくらい離れた場所だろう。そこには…


「…祠か?」


そこには洞窟というより、祠という言葉がしっくりくる人工物があった。入り口には狼と猫のような像が左右に佇んでいる…


「なにかある予感しかしねぇ~。」


これ程怪しいものはそうそうないだろう。俺は周りを見渡してみる。これ以外に怪しいものはなさそうだ。


「入ってみるしかないだろ。」


この非常事態において重要な情報は喉から手が出るほどほしい。もし、人にあったときなにも知らなかったら、善人ならいい。だが、あの世界にもよからなぬことを考える奴らがいたのだ、この世界にもいる可能性が非常に高い。

 なので、騙されない為にも入って情報を得る必要がある…というのは建前だ。嘘ではないが本心は別にある。


 なにかって?そりゃ…


「最高に面白そうだからだろ…。」


俺はそういってニヤリと笑いながら祠に足を踏み入れた。

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