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10 冒険者組合と初絡み

初めて感想をいただきました。とても嬉しい。なので、今日は結構長いです。

  思わぬハプニングを乗り切った俺は、門番さんに教えられた、組合というところに行ってみることにした。さっきもらった、仮滞在カードも期限が一週間しかないので、一週間毎に銀貨を払わないといけなくなってしまう。銀貨1枚がどれくらいの価値なのかはまだわからないが、いつまで、この街にいるかもはっきりしていないので、無駄な出費はできるだけしたくない。なんで、早速、身分証を発行して貰いにいこう。


 門番さんに聞いた道を進むと、とても大きな建物があった。これが、組合だろう。問題は…

「何で3つもあるんだよ…」

 その大きな建物は3つあったのだ。それぞれ、掛かってる看板は違うのだが、俺がフーリンと契約して分かるのは言葉だけなので文字や記号はさっぱりなのだ。なので、どこに入ればいいのかわからないのだ。

「うーん、どこに入るべきか。」

『あの剣と龍が描かれてる看板にするといい!!その方が絶対いいはずだ!』

 シェリアが大声で叫ぶ。と言っても聞こえているのは俺だけだが。まあ、シェリアがそこまで言うのだ、きっといいところなのだろう。俺は2本の剣が龍を突き刺しているかのような絵が描かれてる建物の入り口を開いた。


  建物の中は、昼からとても騒がしかった。入ってすぐには受付のような場所があるのだが、そのすぐ隣が酒場だったのだ。真っ昼間から飲んだくれている奴が結構多いし、なんなら怒号のようなものも聞こえてくる。異世界系の作品を見たことある人ならもう分かるだろう。


(もしかしてここ、冒険者組合か?)


『お、良く分かったね。そうだよ。ここは未知を追い求め、世界を冒険する冒険者達が集まる冒険者組合だろう。…昔はこんなところはなかったんだけどね。』


 シェリアは最後すこし寂しそうな声を出した。

『さぁ、早く登録しよう。今からワクワクするよ。』

(はいはい。)

 シェリアの態度が少し気にはなったが、さっさと登録することにした。カウンターにいたお姉さんに話しかける。


「あのすみません。冒険者になりたいんですけど…」

「はい、分かりました。登録ですね。ではこちらに書けるところだけでいいので、ご記入ください。代筆はいたしますか?」


 そういってノートの用なものを差し出してきた。だが、俺は字が読めないので代筆をしてもらう。


「あ、お願いします」

「承知しました。」


 カウンターのお姉さんも愛想良く対応してくれる。なかなかに教育が行き届いているようだ。質問の内容もそこまで難しいものはなく、名前と年齢、特技などの特徴的な物事が多かった。俺は名前を「ヘルト」、年齢は17歳にして、特技は武術としておいた。全て書き終わると、受付はノートの用なものを、カウンターの奥にあった水晶玉のようなものにかざした。そして次に、木のカードのようなものをかざすと、そこに文字が刻まれていた。おそらく、俺の個人情報だろう。なるほど、これが冒険者としての身分証になるわけだ。


「それでは次に、注意することについて説明しますね。」


  そういって受付は冒険者としてのルールを語りだした。たが、それは俺とシェリアが期待していたものとはまったくちがった。冒険者とは、言うなれば魔物専用の傭兵のようなものらしい。一般人が行っては危険な場所に赴き、魔物を狩ったり、人々の依頼を達成したりして、お金を貰う。それが冒険者らしい。俺たちが期待していた、未知へと突き進む冒険者もいるにはいるようだが、そんなことをして帰ってこれるのは一握りの高位の冒険者だけらしく、ほとんどは生きて帰ってこれないらしく、そんなことを考える人はそうそういないらしい。


(なんか、想像と違うな…)

『そうだな…。私もおんなじような未知を欲する仲間が大勢いるとおもっていたんだがな…』


  俺たちが期待していたものとはちがった冒険者の姿に軽く落ち込んでいる間も、受付の説明は続く。

  冒険者組合は、冒険者同士の喧嘩は許可しておらず、きちんと申請した場合に限り、決闘が許可されるらしい。その他にも、民間人に非適正額を吹っ掛けたりしないなど、結構細々したルールがあって驚いた。これ、脳筋の皆さん全部覚えられるのかな…。ちなみに、他の組織が冒険者に危害を加えた場合、冒険者組合、全体が敵に回るらしく、各国でも冒険者の立場は良いらしい。

  そして冒険者にはランクがあり、下から順に、

  Gランク…冒険初心者。

  Fランク…冒険者としては半人前。

  Eランク…一人前の冒険者。

  Dランク…中堅クラスの冒険者。

  Cランク…ベテラン冒険者。

  Bランク…スーパー冒険者。常人が到達できる最高点だと言われている。

  Aランク…超人的な冒険者。このランクまで行くと、魔境などでもそこそこやっていけるらしい。

  Sランク…伝説的な冒険者。ここまで至ることのできる人族はとても珍しく、歴史上でも数えるほどしかいない。


  と言った感じだった。ランクが上がることによってカードの色と質も変わるらしい。俺は登録したばかりなので当然Gランクである。実績を出せば飛び級もあるらしいが、そんなに急いでいないのでいまはのんびりいこう。さて、お金がないので、なにか依頼を受けようかな。と思った矢先だった。

「おいおい坊主。お前、まさか冒険者じゃねぇよな?ここは子供が来るところじゃねぇぞ。ガキはさっさと家に帰んなWW 」

  そんな下卑た笑い声が耳に入ってきた。テンプレすぎないか?俺は後ろを振り返る。そこには数人の男達が3人の少年達を威圧しているところだった。


「お、俺達はガキじゃない!もう15だ!」

  少年がいう。たしか、組合に加入できるのが15歳からなので、ギリギリ条件を満たしているようだ。少年の一人は、明らかに安物の皮鎧と、橙色の髪が特徴的な活発そうなこどもだ。もう一人は弓をもった翠色の髪の気弱そうな少女。そして、問題は最後の一人の方にあった。

「…こんな真っ昼間からお酒ばっか飲んでる人たちにいわれたくないし。」

  もう一人の小さい杖と大きな帽子を被った紫色の髪の少女が呟く。あ、やべ、これ不味い。

「あ!!いまなんて言った!?ごら!」

  案の定、男達は激昂する。沸点低すぎだろ。お前もそんな変に煽るなよ…。しかし、少女はさらに男達を煽る。

「え?なに聞こえなかったの?もしかしてお酒飲み過ぎて、耳までバカになった?そんなんで冒険者やってられるの?」

  めっちゃ煽るやん、あのこ。本人はいろいろと言えてスッキリした顔をしているが、いわれた当人は顔を真っ赤にしている。あ、これヤバイ。

「こんの!ガキぃーー!!」

  男が拳を振り上げる。少女もまさか本当に手を上げられると思っていなかったのか、呆然としている。このままでは少女は男により大怪我をさせられ、男も問題を起こしたのだから、組合を追放処分になるだろう。このままでは、の話だが。

「その辺にしとけよ。おっさん。」

  俺は少女達の前に身を乗りだし、拳を受け止める。酔っぱらいの適当なパンチだ。俺ならきっと目を瞑っていたとしても止められるだろう。

「あん!?なんだてめぇは、俺はそこのガキをしつけないといけねぇんだよ!先輩への態度とかなぁ!」

「尊敬してほしいなら、こんな真っ昼間から酒なんて飲んでないで依頼にいったらどうだ?飲んだくれて新人に絡んでるような奴を尊敬しろなんて、無理な話だろう?嫌なら自分を変えるんだな。それと、冒険者同士での喧嘩は違反じゃなかったか?先に手を上げたのはそっちだから、処分を受けるのはそっちだけだがな。」

 俺が正論マシーンと化して男達を追い詰める。すると、男達はまた顔を真っ赤にして俺に襲いかかってきた。

  しかたない、少し酔いを冷ましてやろう。男の数は5人。少しは鍛えているようだが、俺の敵じゃない。最初に来た1人の腕をつかみ、足払いで体制を崩す、そしてそのまま向かってきた2人目と3人目の方にフルスイング。これで3人ダウンだ。あとは、仲間が倒れたのに気を取られた4人目の顎を拳で撃ち抜き、ラスト1人は背負い投げで、床に叩きつける。


「目は覚めたか?」


  男たちは衝撃で気を失っていた。やべ、ちょっとやりすぎたかも。そんな俺の心配は杞憂だった。


「うおーー!兄ちゃんやるじゃん!」

「あいつらにはみんなうんざりしてたんだ!ありがとよ!」


  みんなあの男達に迷惑していたようだ。なら、よかった。すると、少年達が近付いてくる。


「兄ちゃんありがとな!お陰で助かったぜ。」

「あ、ほんと、有り難うございます!」

「……………………ふん。」

 

 前の二人は素直にお礼をいってくれたが、紫色の少女はツンツンしていた。なんで?助けたのに。


「いや、大したことはしてない。それより怪我はなかったか?」

「あ、はい。お陰さまで。」

「そうか。ならよかった。」


  少年達に怪我がなくてよかった。そう思っていると、紅い髪の少年が俺の手にもっているカードをみて驚いていた。


「え!兄ちゃんってGランクなの!?」

「ああ、さっき登録したばかりでまだ依頼も受けてないんだ。」

「へぇ、俺たちと同じ…。」


 3人とも目を丸くして驚いている。そこで、俺は良いことを思い付いた。


「なあ、お前ら。お前らってこの街に詳しい?」

「え?俺達は生まれたころからいるからこのまちのことは大体分かるけど。」

「なら良い。お前ら、俺とチームを組まないか?」


「「「え!?」」」

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