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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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M0K5 地球侵略行為5

〈清水 彩〉


 私の探知魔法は少し特殊で、調べたいものの座標がよくわかる。まあ簡単に言うとスマホのマップ機能のピンみたいなものです。自分の位置からその場所までの距離と高さなどが表示されるという特殊さだ。

 私は近くの扉に行き、手帳の紙に社長がいる座標の近くの座標を書き、扉の張ってから開くと、ちょうど社長が魔族と対峙しているところでした。

 社長の姿を見ていると、後ろ姿でも激昂しているのがよくわかる。まさに怒髪天といった具合だ。

私は社長のもとに行き、怒る社長に向かってあくまで冷静に、


「社長。落ち着いてください。私に何か手伝うことがありますか?」


と聞くと社長は今まで見たことがないようなくらい怒っている。


「ああ、清水君かちょうどよかった。君にぴったりな仕事があるんだ。彼らの頭を全て取れ。中の情報をすべて抜き取れ。頼むよ」


というなり社長は体が光り、背中に三対の鎖をまいた翼が生えていて、胸には檻を模したネックレスが付いていた。

 社長はそのまま魔族に向かって消えてしまいあっという間に捕縛して戻ってきました。魔族はネックレスの中に入っているようでしたが、社長はその中の一つの光を取り出して、拘束椅子に縛り付けた。


「さあ頼むよ清水君。特に魔王のことを重点にね。別に廃人にしてもいいよ?変わりはいるからね」


と悪魔も裸足で逃げ出しそうなくらいの笑顔でこちらを向いている姿に若干引きかけましたが、逆らってはいけないと感じて、おとなしく従うことにした。

 私は拘束されている魔族に歩み寄り、頭を覗くことにした。本当は本人のためにも、もっと時間をかけるべきなのですが、社長が怖いので略式で終わらせることに。胸元から万年筆を取り出して、魔力を込めて、頭に軽く刺すと万年筆の横にある白いゲージがどんどんと赤黒くなり、満タンになります。

 魔族はその間ガタガタと小刻みに震えていた。しかし拘束のおかげで全く動くことができず、冷や汗も掻いてあります。

 私はそれを無視して、手帳の新しいページに万年筆を走らせると次々に拘束中の魔族の記憶がどんどんと書き込まれていきました。

 万年筆のインクがなくなったら魔族の頭に刺してを数回繰り返してついに刺しても何もでなくなったことで、社長に抜き出したことを伝えると、社長は私の手から手帳を奪い取ると、目を走らせました。

 そして見つけたとばかりにページをちぎり、記憶を抜き取った魔族の首を切り落として、収納してまた新たな魔族を拘束椅子に拘束して、私に向かって次を要求してきた。

 その魔族は先程の魔族と違い暴れていますが、そんなことはお構いなしに私は違う万年筆。文字ではなく景色の記憶を抜き取る万年筆し社長に向き直ると社長は先程ちぎった紙を私に見せてきました。

 その紙を見ると真っ先にある文字に目が行きました。私たちの仲間で先輩の伊澄日向さんが捕まっているということです。

 それを見た私は、魔族の国の行き方や、そいつが覚えている限りの魔王城の見取り図を記憶から抜き取って図面に起こして、社長に渡す。

 社長が見ている間に私は天の岩戸を開いて、ゲートを少しの間安定させる。私の力はいくつものことができます。相手の記憶を抜いたり、文字を操り、相手の魔法を奪ったり使ったり文献に残っているすべての事象を再現できます。その代わり、魔力消費も大きいですが、なのでゲートの安定化などもお手の物です。

 ゲートが安定するのと社長が読み終わるのが同時に終わり、社長が私のほうを向いて何かを言いたげでしたので、私はゲートが安定したことを伝えると、早速行こうと考えていましたが、一度止まり、


「清水君。藤井君を呼んでくれないか。今すぐに来るようにって」


「わかりました。少しお待ちください」


と私は月姫ちゃんに連絡を入れて今すぐに来てほしいと伝えて、大体三分後くらいになったら、月姫ちゃんがカスミに乗ってやってきました。


「清水さん!何かトラブルでしょうか?あ、社長!お疲れ様です!」


「ああ、藤井君お疲れ。君にお願いがあるんだ。いまから俺たちの仲間を救出に向かうから、君には斥候役を頼みたいんだ。救出対象については清水君がよく知っているはずだからね。じゃあ行こうか」


と社長の言葉に一瞬はっとしてから言葉を瞬時に理解した月姫ちゃん。優秀ですね。

 私は社長について行き、ゲートの前に着いたので、少し考えてから本社にここの防衛を任せることにした。すると勇君が担当してくれるとのことで、すぐに来てくれると言っていたので、信じて社長と月姫ちゃんと一緒にゲートの中に入りました。

 ゲートの中は一直線で昔のワープゲートみたいな中でした。一応安定させたとは言えども、安心はできません。この状態はつり橋に支えを付けたくらいなのですから。足を滑らせれば谷底に真っ逆さまで、戻ってくるのは至難の業です。

 まっすぐ走っていると、暗い出口が出て来た。よく見ると、そこには樹々が広がっていて、森なことも相まって薄暗いです。

 ゲートの外には幾人もの魔族の反応があり、力は大したことがないですが、とにかく数が多そうです。そのことを社長に言うと、俺の中の影に隠れていろというので私は走りながらカスミちゃんに抱き着いて一緒に社長の影に隠れる。


〈園田 理〉

 俺はゲートから出る瞬間に力を使うことにした。幸いなことにこの世界には魔力が充満しているため遠慮なくじ自分の力を使える。ということで、


「『暗殺の英雄ロビンフッド』」


と唱えると手に狩弓が、背中には大きな矢筒が出てきて、森の中で目立たない格好に変化しました。

 そして、ゲートから出ると同時に数発魔族の頭を狙い撃ち抜き、倒れる前に収納をするという早業をして、近くの木の陰に隠れる。

 ゲートの付近にいる魔族の声が聞こえなかったことで不審に思って魔族が様子を見に来ていたので、俺はナイフを手にもって、木陰からこっそりと手を出して、魔族の首を切り、収納する。別に工房班に聞いたけれど魔族は何の素材にもならないけど、バレる可能性は少しでも減らしたいと考えたからだ。

 樹の影に着いたので、藤井君を俺の影から出して、周囲の探索をさせることにした。というか彼女はこのエデン随一の探索の腕があるためだ。

 藤井君は札を樹に張り付け呪文を唱えると、その樹々にたくさんの目玉が出て来た。そして何かを命じると目玉は方々に散っていきます。それを見届けた藤井君は俺のほうに向き直り、


「影の中で清水さんからある程度の情報を聞いたので、魔王城への最短ルートか、敵に見つかりにくいルートを探索中ですが、どちらにしますか?」


「最短ルートで。できるだけ急ぎたい」


と清水から聞いた情報から断片的に自分がどういうことをすればいいのかわかったらしく、影から出てすぐに行動を開始したことを見ると、本当に有能だ。

 少し待つと、藤井君はルートを見つけたようで、清水君と共に私の影に入り、頭の中に声が聞こえてきました。


『社長!ここからは頭の中でナビをします。私の言う通りに走ってください。途中の魔族の処理はお任せします』


部下がナビを買って出てくれた。

 俺は最短ルートを頼んだが、それでも遭遇する魔族の数はすごく少ないため、元々この森にいた魔族の数はそれほどじゃあないのかと考えていると、また魔族がやってきた。

 俺は事前に魔族の遭遇するポイントと数を教えてもらっているので、その場所に向かって弓を構えて魔族の頭が見えてきたタイミングで、矢を放ちすぐに収納するという作業を繰り返す。まるでリズムゲームをしているような気分になりました。走っていると、


「っつ!止まってください!崖です!!!!!!」


という声がしたので慌てて止まると、そこが見えないくらいの断崖絶壁が広がっていた。

 崖向こうにはたくさんの魔族が大地を埋めるようにいた。そして密集している魔族の中央には城というか巨大な塔が建っていた。


「うん?社長少しいいですか?今草木を使って周囲を探索していたんですが、ゲートと同じものがあと三か所に。しかもその場所が空中と海と大地です。ということは・・・」


「それってああ、そういうことか」


つまりこの周囲のゲートは現実世界のゲートと同じ場所に通じているということか。ということはだ、うまくゲートを作ることができれば、すぐに伊澄君を救出できるかもと少し悪魔のささやきがあったが、頭を振ってから、


「清水君。ここから現実世界に連絡できるか?できるなら彼らに入ってきて門番をしてほしいって言って」


「わかりました。少々お待ちください。あ、できました。歌海綺星君がやってきてかき乱してくれるようです」


というので安心して俺たちは待機する。

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