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株式会社エデン、異世界対策課  作者: 虎川 悟
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 聖勇者〈ブレイド〉の日常と出発

連続投稿ですなるべく頑張ります('ω')

 次の日、朝起きて、色々準備をして、昨日の電話での報酬を期待し、朝は珍しくクロックムッシュにしてみました。ご飯を食べて色々準備をしていると、昨日電話で出ていた月姫かぐやちゃんこと竹田月姫ちゃんからメールが来ました。


『朝早くにすみません。月姫です。今回はありがとうございます修学旅行がかぶってしまって本来は休んででもいかなければいけなかったのに_(._.)_。せめてお土産は買ってきますね?』

という内容でした。なんていい子なんだと思いながら、


『いいよいいよ楽しんできなって友達との修学旅行なんだからさ、お土産も無理しないようにね。』


『はい!では楽しんで来ますね。』


 ほんまにええ子やなあと思いながら前回壊れた交換用部品や備品を見て時間をつぶして、そろそろ11時

になったので、そろそろ本社に行く時間になりました。


 本社は大体電車で一時間くらいの場所にあります。一時間前に着き近くの牛丼屋で軽く食べて時間をつぶしたのち、本社に向かいました。本社は都心のオフィス街にあり、見た目は高級ホテルのような見た目です。相変わらずきれいだなーと思っていると受付の女性が、


「どのようなご用件ですか?ご予約はされてますか?」

と聞いてきたので

「清水さんに、予約はしています。どちらにいますか?」


と返事をすると、露骨にうわ、という感じで見てきて受付二人で〈え?!まじ?なんであんなさえない男が清水お姉さまに用事?〉などと、こそこそ言っていました。普通に受付がこんなことをしているなんてやばいよなーと思っていたら、


「あなたたち!何をしているの?今日は大事な人が13時ごろに来ると言っていたでしょ!」


と清水さんがやってきました。清水さんは背がすらっと高くて出るところは出ていて引っ込んでいるところは引っ込んでいる、まあモデル体型というやつです。顔はきりっとしていて、男装させたら男装の麗人といわれるような人です。そのおかげで、会社の人間・・(女性)からはすごい人気です。ですが、俺はよく彼女と連絡を取り合っているので結構妬まれています。


「またなのね、ごめんなさい、とりあえずついてきてくれるかしら。あんたたちはこれで二回目ね?今回のことは上に報告させてもらうから。」

とため息交じりに言ってきました。


「これで今月何回目ですか?3回目?」


「えっと、あなたが来たので考えると三回目ね。全体で考えると10回目ね」


「お、おうマジですか・・・」

と話しながら社内の一室に行き、会員カードに魔力を流しながら部屋の横のくぼみにカードをかざすと、少し揺れ、浮遊感がありしばらくすると収まり、扉を開けるとそこにはすっごく大きな図書館と市役所を混ぜたような空間がありました。


「さ、こっちよ。」

と案内され行くと、作業室につき中央にある大きな机を見ると昨日頼んだものが一式そろっていました。


「さすが仕事が早いですね。じゃあこれ、壊れたものと今回行ってきた世界の魔石と魔物の素材とその世界限定の鉱石です。それから、清水さんには、その世界のフルーツとエールです量はそれほどありません。」


というと、そこにいた全員が狂喜乱舞していました。実は清水さんは大のお酒好きで、ついでにざるです。過去に酔わせてわいせつな行為をしようとしてきた輩を逆に酔いつぶしたこと数えきれないほどです。

で、ついでに今回の報告書(走り書きを)見せました。


「了解やっとくわね。それで、保存食は何がいいかしら?」


実は俺たち審査官は、全員アイテムボックスを持っていて、本当は新鮮な野菜を持ってもいいのですが、長丁場になることがほとんどで、大体の世界では新鮮な食べ物には魔素が含まれていて違和感があるので、俺達には保存食にしているというわけです。


「じゃあ、無洗米一俵、カレールウ四箱、あと鰹節と、フリーズドライのみそで。」


「すごく多いわね(笑)」


「転移者は結構和食とかカレーとか欲している人が多いんですよ。で、ほっといた場合発狂したり、見つけたら買い占める可能性があったりするので、しかあもコメの場合余計最悪ですよ?大体の学生は飯盒炊飯の仕方や土鍋などの炊き方を知らない人が多いんですよ。それに大体がおかゆみたいな食べ方なので、目の前にあるのに食べられないってことが多いので。」


というと一緒にいた職員のうち半分くらいが、うんうんと頷き清水さんが苦笑いしながら、


「すごいわね、禁断症状かしら?私の場合は私が知ってたし、お米も簡単に見つかったから。」


「うん時間の進みが違う世界では特にひどいですよ?こっちが一日で向こうが一年の世界だと、帰還者全員に新米を食べさせたら本気で泣き出していましたよ。」


と異世界あるあるのコメ談義をしていると、さっきの言ったものを持ってきた職員が来ました。


「ありがとう。向こうに着いたら連絡します。」


と、話もおわり、交換した備品と、食料をアイテムボックスに詰め込んで、本社を去りました。

 帰ってから残っている翻訳の仕事を終わらせたり、のんびりしているとあっという間に当日になりました。最低限の荷物だけもって、例の場所に行きました。近くの公園で時間をつぶしていると時間が来ました。俺は魔力感知があまり得意ではないですが、その俺でもはっきりわかるほどの魔力量を感知しました。あの場所だと思い召喚魔法陣が出来上がる直前に中に入り込み、中にいた数名の学生とともに消えてしまいました。

補足、今回出てきたモブの受付の二人のように、さすがに誰も社員募集しないというのは社会的にも違和感があると思うので社員は募集しています。ただし、面接はめちゃくちゃ厳しいですし、想像力のある人なども募集しています。

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