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何色の糸か

二人は数秒間見つめ合っていた。

メルは高揚し、ナキは不思議そうに。

(あの有名な佐滝ナキじゃん!噂に聞いてるよりイケメンじゃん!)

メルは勇気を出し言葉を出す。

「あの...佐滝ナキくんだよね?体調大丈夫そう?」

「少しクラクラするけど...君は誰?」

メルは恥ずかしそうに答える

「わ...わたしの名前は有美メルです。二年B組です!」

(どうしよう!こんなラブコメみたいな展開!ここから恋始まっちゃうのかも!)

「そうなんだ。同じ学年なんだね。」

メルはいつもミカ先生が行っていたように、問診を始めた。

熱を測ったり、どういう状況でここに居るのかなど様々なことを聞いた。その時にミカ先生が急いで駆けつけてきた。

「大丈夫、ナキ君?」

ミカ先生が来たとき、少し体をだるそうにしているナキとナキの近くにいて色々聞いているメルが見えた。

「メルちゃんありがとう。後はやるからそこで休憩してて」

メルは先生の指示を聞き、座って後の一部始終を見ていた。

ある程度終わりミカ先生がこっちに来て耳打ちした。

「だいぶ体の距離が近かったけど、もしかしてナキ君のこと気に入った?また今度何があったかきかせてね?」

「なにもないですよっ!」

と小声で返す。そしてすぐに、メルはナキと出会った時のように顔を赤くして、倒れるように机に突っ伏した。

一方ナキは一切恋愛に発展させる気はなかった。させる気なかったのではなく全く興味がなかったのである。

メルが感じている高揚が恋愛なのか、勘違いなのかはまだ誰もわからない。ただ、ミカ先生は何かを感じとったようだ。



1日後

いつも通りメルは登校し、教室でひとり本を読んでいる。昨日のことが頭から離れず、ずっと顔がほのかに赤い。そこに一人の少女がきた。

「メルっち!おはよう〜」

彼女は楓サラ。幼稚園の頃からの幼馴染で、いつも一緒にいる親友である。サラは誰が見ても陽キャと言うほどに容姿が奇抜である。だが、オタクのような趣味にも理解がある、オタクに優しいギャルと言うやつ

だ。

「おはよう。サラちゃん。」

淡々と挨拶を返すメルに違和感を覚えたサラは聞いた。

「メルっち元気ないけどどしたん?恋の悩みだったら大歓迎だよ!」

「恋じゃないんだけど...」

サラはふざけて聞いたつもりだったが、予想とは裏腹に、渋い反応が返ってきた。

メルは一連の流れを話すか悩んだが、昨日のことを少し伝えた。

「これって恋なのかな?」

「それは恋だよ!」

勢いよく、目を輝かせながらサラは言った。


読んでいただきありがとうございます。

楓サラはサラカエルと言う天使をモチーフにしました。

投稿頻度は遅いですが、ぜひまた見てください。

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