両利きって訳じゃないんだけど、箸は右手と左手どちらでも使えます。
今日はびっくりするくらい共感しにくい話題です。
さぁ! 覚悟して読むがいい!!
みなさん、右利きですよね?
それか、左利きですね?
左利きの人権が認められ、100円ショップでも左利き専用の用品が取り扱われる昨今。
無理に右を左利きに強制されるケースも非常に少なくなり、段々と左利きの不便さが減少している今日この頃ですが……
えっ? なんですって? 利き手、右手でも左手でもない人がいるって?
本当ですか...… 本当ですね?
嘘じゃないですよね!?
おぉ!
同士がこの世にいた!!
まさに! 筆者のピーターがそうなんです!!
利き手がよく分からないんですよ!
もうね、ちょっと聞いてやってください!
包丁は最初左で持ったのが右用で、あまりにも使いにくく、左手から右手に持ちかえて現在に至ってます。
お玉は右手、時々左手。トングは左だけど、右に置いてあったら右手で使います。
急須は左手で持っちゃうので、お茶の入れ方が独特なポーズになっちゃうの。
ヤカンも左手で使うから、持ち手が必ず倒れて「あっちい!」ってなる。
鉛筆・ボールペンは右手。
でも、左手で文字書いて全部擦れちゃうという左利きの話もなぜかよくわかる。
こうした混乱は足まで至ります。
軸足は左足なんだけど、得意技は軸足を右足にする、左ミドル高め~ハイキックでした。
はい、大体の趣旨が伝わったでしょうか?
このエッセイはピーターような利き手がよく分からんという人のお話でございます
もうね! ちょっと聞いてやって下さい!
って訳で本編どうぞ。
◇◇◇
さて、どこから話して行きましょうか。
小さい頃の体験から話しますか? 分かりやすくするために、話は盛らせてもらいましょうかね。
ピーターは、鉛筆を右手で使う
ピーターは、お箸を左手で使う
これを頭において読んでいってくださいね。そうしないと。右と左が分かんなくなります。
幼いピーターは、一緒にいる子供たちと一緒に右と左というお話を聞いてます。
「はい、鉛筆持つ方の手を上げてね」
右手上げます。
「おろして、今度はお箸持つ手を上げてね」
左手上げます。
うん? なんか僕だけさっきと違ってないか?
でもでも、ピーターよい子ですから、言うことよく聞いて間違えずに上げてますよ。
「はい! 鉛筆とお箸を持つ手が利き手です!」
うん??
「それで、その手が右手です。あっ、○○君は左だね、左利きだから、反対が右になるからね」
はい? なんか変な感じがするけど……
○○君は今、お箸を持つ手を上げている。
その反対が右と言われている?
でも、鉛筆を持つ手とも言っていたはずだ、つまり……
今上げている手(ピーターの左手)の反対が左!
ということは、鉛筆を持つ手(ピーターの右手)が左で、今あげているお箸を持つ手が左ということか!
わかったぞ!
この時点で、左右がひっくりかえっているどころか、右も左もどっちも『左』と認識していることに幼いピーターは気が付きません。
「はい! みんな、右手あげて!」
今あげていた鉛筆を持つ右手を下ろし、お箸を持つ左手を勢いよく上げます
「ピーター君、そっち、左ね」
はぁぃぃい!? どゆこと!?
ピーター、右と左を覚えるまでにめちゃくちゃ時間かかって、右折・左折すら混乱するほどでした。
冷静になって、時間かければ分かるんですが、即応が求められると大混乱です。
赤・白の旗あげゲームは強いですが、右・左だと雑魚です。
時計回り・逆回りがピンとくるまで時間かかります。
『右折してください』と言われて思いっきり左へハンドル切って怒られてしまうなど、エピソードは沢山あります。
こうした左右が分からない、認識が困難になる『左右失認』が軽度とは言えあるのは、この右左の使い分けの曖昧さから来ていると思ってます。
◇◇◇
右と左が大混乱のピーターも色々なことを経験していきます。
お箸が左であることから、自分を左利きと認識していました。
その中で段々と『世の中は右が優位に作られている』と気が付いて行きます。
どおりで、自分がマグカップを使うと自分に柄が向かない訳だ。
ボタンが押しにくかったり、ドアが開けにくかったり、自動販売機にコインがいれにくかったりしてね。
胸ポケットに入れた切符を、左手で抜いて、自動改札機を通してもらえると、ピーターの心境がよくわかるはずです。
「あぁ、左利きは不便」
と思っていましたが、段々と純粋な左利きと苦労のポイントが重なっていないことに気が付きます。
パソコンのマウスやテンキーは初期状態で違和感なく使えます。
日用家電も右手で操作することを前提にしてますから、それで違和感を感じたこともありません。
電子レンジなんかも、右側にボタンがあるモデルがおおく、左にボタンがあるモデルは激レアです。
ピーターは違和感なく使えているなぁ、なんて思ってきたところで……
『あれ? 俺、左利きじゃなくね?』
なんて考え始めたところ、ピーターにはですね。
右手で使うもの
左手で使うもの
どっちでも使えるもの
と、3パターンあることに気が付いたわけです。
しかも、どっちでも使えるものの中には、どっちかって言うと右・左まであるもんだから、さぁ大変。
こうした、やることによって使う手が変わる人のことを「クロスドミナンス」と言うらしいですね。
ピーターもたぶんこれ。
左で持つと違和感を感じるものも少なくなく。
まず、右と左でやってみないと、しっくりくるものがわかりません。
今でもしっくりくる感覚が分からずやってるものもあります。
右でやるのが良いのか、左でやるのが良いのか、新しい道具はまずどっちで使うかを決めるところから始まります。
タイトルにもある『箸』は右手・左手どちらでも使えますが、左手の方が上手く扱えます。
ドライバーは左右どちらでも、でも同じく左右が同じものでも、ハンマーは右じゃないとダメなんです。でも、鉈は左で持っちゃうの。
さぁ! 混乱してまいりましたね!
そうです! ピーターはずっと混乱しているのです!
箸、トング、フォーク、スプーン、お玉、などなど切り替える時に持ち変えることになっちゃいます。
今日もビュッフェの取り皿を右手で持とうか、左手で持とうか、毎回悩むわけです。
『一見、便利そうに見えるけど、メリットがあんまり実感無い』
半端両利きのピーターでした。
さて、ここまで読んで頂いた、そこのあなた
本当の利き手はどっちですか?