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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

テイク5(短編構想ver) 映像用脚本 ジャンルホラー

作者: hara

シーン1(ファーストカットです)

推理物の撮影が行われている


メイキングがスマホで撮影されている


映画本編自体は一眼レフカメラで撮影されているが、スマホのメイキング映像が本編となる


撮影場所は山だ


三脚にカメラを立てている


ディレクターズチェアがある


助監督の上原、俳優の野村、探偵役の男性の俳優、ミナ役の女性の俳優、監督がいる


監督の指示


監督『テイク5、構図、全部入れです、よーいカット』


監督はカメラを見ている


上原はスマホで撮影をしている


芝居をしている俳優陣、首吊りをしている被害者役の野村がいる


野村は木にロープをかけてハーネスをつけて、首吊りをしているように見せかけている演技をしている


俳優女『捜索届が出されていた方です』


俳優女、写真をみながら


俳優男『ああ、』


俳優女『ここで落ち合うはずだったのに、自殺してるなんて、早く下山してすぐに警察を呼びましょう!』


俳優女、男の手を引いて連れて行こうとする


俳優男『待て、まだ自殺かどうかはわからない』


俳優男、手を振りほどいて野村の様子をみる


俳優女『首を吊ってるんですよ』


俳優男が首筋に手を伸ばし確認すると吸血鬼に噛まれた跡がある


俳優男『なんで自殺だと分かった』


そういって手を見せながら俳優女に詰め寄っていく俳優男


監督『カット!オッケーです!』


監督は声かけと同時に俳優陣に近づいていく

(演出ポイント、スマホカメラ、監督の声でズームアウトして監督と三脚を映す)


上原もスマホカメラを振り動かして、俳優たちに近づく

~スマホカメラは移動の時に揺れでカットを変える~

シーン1(カット2)


監督二人の芝居を途中で止める、上原は監督が俳優たちのやり取りをスマホで撮影していく


監督はバインダーに絵コンテや脚本等の資料を挟んでいて、それをカンペ代わりにして演技の途中でセリフの確認の為に見ても良い


監督『オッケー、オッケー、ここでミナが変身するCGを出すから、えーっとこっちからカメラで撮るから、変身の時に、こうウオーッってなんか変身してる感じのポーズをとってほしくて、できる?できる?こう、ウオーって』


監督、両手で顔を押さえてムンクの叫びのようなポーズをする


俳優女『えっポーズってこういう感じっすか』俳優女、監督の真似をする


監督『そう、それで吸血鬼のCGをいれるから』


俳優男『僕はそのときにどうしたらいいんですか、うしろに下がってびっくりする?』


監督『そう、びっくりする』


俳優男『こういう感じですか?』俳優男、後ろにしりもちをつくような動きを監督にして見せる


監督『いや、探偵はもう最初からうすうすミナが吸血鬼だと気づいてたから、その驚くんだけど、わかってたからそこまでは驚かない、後ずさるのはいいんだけど、そのむしろ構えて相手をにらみつける感じで、っでこれからバトルするから、得意のアクションシーンを』


俳優女『あー監督、そのポーズ?とかって脚本とかに書いてありましたっけ』 タイミング①


監督『えっなんで』


俳優女『いや、私その、吸血鬼のところ全部CGじゃないですか、だからミナのこのセリフのところだけでいいと思ってて、吸血鬼の叫ぶ感じとかちょっとわからないかもしれなくて、意味が、、、叫んでるところがどんな感じになるんですか?』


監督『ええっとねー、、、』タイミング②


監督『そうだねー、その、わかるかな、あの、ミナがええっと裕子さんが叫んでる顔と吸血鬼のCGの顔のアップを交互にこう画面を切り替えていくみたいなやつとか、こう戦隊ものみたいって言ったらいいのかな、』


俳優女『・・・』


監督ジェスチャーを交えて


監督『そのだからこれが一個の顔というか画面だとして、、、こう、吸血鬼、ミナ、吸血鬼、ミナ、みたいな、、、これを高速で切り替えるみたいな』


俳優女『ああ、じゃあ高速で何度もパッパッパって入れ替わるってこと、点滅するイルミネーション的な』


監督『そうそう、でもそれだとちょっとダサいから、ほかにもやり方はいろいろ考えてて、なんにしても素材は欲しくて』


タイミング①のセリフの頭からスマホカメラの画角には監督と俳優女だけになる、少しカメラを引くと、探偵役の男性俳優が映り込む


画面端で探偵役の男性俳優は野村の方向を見ているが上原はそれに気づかずに監督と女性の俳優のやり取りを撮影している


男性の俳優は上原が野村のことを忘れているのに気づいて野村を指さす


上原はスマホカメラを男性俳優の指さす方向に向けて野村が吊られっぱなしになってたことに気づいて慌ててスマホカメラを俳優男に渡す←タイミング②


上原『あっやば』


そして踏み台などを持ってきて野村を下ろそうとする



~スマホカメラを俳優男に渡すときに画面が揺れてカットが変わる~

シーン1(カット3)


タイミング②の段階からはスマホは俳優男が持ち野村の方向に向いている


上原『野村さん降ろします、一回降りてください』


上原が野村に踏み台を用意する、しかし野村は反応しない、野村は安全ベルトをつけておらず、実際に首吊りをして意識を失っている


上原『野村さん!ヤバい、野村さん本当に首に縄入ってる、ちょっと手貸してください』


呆然とする俳優陣、監督近づいていく


監督、上原、が野村を助ける。


監督、上原『大丈夫ですか?野村さん、大丈夫ですか?』


野村、意識を取り戻し、薄く目を開ける

(演出ポイント、野村は静かに目を覚ます、勢いとか、よみがえった感はつけなくていいです)


野村『、、、』


野村は反応が薄い


監督『野村さん大丈夫ですか?首閉まってましたよ、ベルトちゃんと付けてなかったですよ』

(監督のセリフの途中で野村はゆったりと起き上がる、)

野村『すいません、ちょっとつけ忘れちゃいました』


野村立ち上がり首吊り台に向かう


監督『あっ、もうこのシーン終わりなんで』


(演出ポイント、脚本の構造上、野村は最初にカメラに映った時には既に死んでいるのだが、嘘をついてお客さんに生きていると思わせておきたいので、野村の登場人物に対する演出としてはちょっとずつ死んでいる感じをだしていく、寡黙で無感情な感じ→めんどくさそうと思われておけばいい。脚本の構造自体を理解されなくてもなんとなく伝わるだろうからいい)


〜カット&シーン変わる〜

シーン2


車両移動中、会話している監督、俳優女、俳優男、

車内は楽しそう、野村は会話に全く参加しない


スマホカメラは遠くを見つめている野村をとらえる、ズームしていく

(演出ポイント、野村はおばけなので懐かしそうに景色を見ている、もう見ることはできないから悲しそうに見ていても良い、無表情な野村がここだけ意味深な表情だと演出ポイント的にはグッド、社内の盛り上がりとの温度差があればなおいい)


※フリートーク、富永氏、池田氏、ユシンさんを中心に適当に喋ってください、お題等用意しておきます。


徒歩移動中、物撮りや監督、俳優女、俳優男の短めなインタビューで推理物映画の撮影が行われているシチュエーションを伝える


〜カット&シーン変わる〜

シーン3


駐車場で自主映画の撮影が終わり解散している様子をカメラマン上原が荷物を片づけながらスマホカメラで撮影している


監督『今日は集まって頂いてありがとうございました。おかげで撮影を無事に終えられました!』的な談笑している俳優2人、監督、カメラマン上原、


カメラマン上原は道具を車に積み込んでいる


野村『すいません、終わったんなら帰ります』


野村は一人去っていく、


監督『あれ、野村さんこれから打ち上げあるんですけど、行きません?あれ?、、、上原、ちょっとおれやっとくから追いかけて、ああ、』


監督は上原の荷物の準備や整理を引き継ぐ、上原はスマホカメラを回したまま野村を追いかける


追いかけるときにカメラは揺れて曲がり角を曲がるとカットが変わる


~カット変わる~お客に気づかれない~

シーン3(カット2)

曲がり角を曲がると


踏み切りの前で佇んでいる野村、後ろから近づいていく上原


踏み切り音が鳴り電車が近づき始めると野村はおもむろに踏切に踏み込もうとするが、上原はそれを止める


上原『危ない!』


野村は驚き振り返る


野村『、、、』


上原『何やってんすか!』


野村『いや、別に』


上原『いま、飛び込もうとしましたよね』


野村『、、、』


野村、去っていく


上原『ちょっとー!ちょっと!待ってください!』


〜カット&シーン変わる〜

シーン4

撮影した映像についてコメントしている監督と出演者


インタビューシーン


俳優男『その、、、CGが、、、CGと戦ってるシーンはすごくイメージが大事で、、、だから監督とすごい、打ち合わせ、アクションシーンは打ち合わせして、そのイメージを作ってから撮影をする、だからお互いにすごい提案し合えるっていうのがよかったです』(自由に書き換え可能です)


インタビューシーン


俳優女『ミナはミステリアスな役って監督に言われて、自分、ミステリアスって言われることはないんですけど、だから、普段よりも、ゆっくり喋るとか、したりしました、、、まー意外と楽しんでやれました』(自由に書き換え可能です)


インタビューシーン


監督『、、、その、吸血鬼って、まあいないっていうか絶対いないじゃないですか?それをもうお客さんはわかってるじゃないですか?だから、、、概念としての吸血鬼っていうのかな、その吸血鬼の存在ではなくて、架空のいや現実でもいいんですけど、そのあなたの隣にいる人が吸血鬼だったとしたらっていう仮定を行うことに対する恐怖?そこを描けるんじゃないかと思って、、、うーん、なんだろうなあ、その、、、やっぱり子供のころとかに、怒られたらどうしようみたいな、、、怒られてないんだけど、怒られたらどうしようみたいな、怒られる前とか結局怒られない場合もあるんですけど怒られなかったその時間とかが怖いっていうか怖かったのかなって、怒られるよりそっちのほうが怖かったんですよね、でやっぱり記憶に残る怖さってそうなんですよね、自分は特に、怒られてる時間って怖い時間として記憶に残ってないですよね』

※怒られる前とか結局怒られないんだけど怒られなかったその期間のセリフの途中で腕でジェスチャーが必要

(適当に変更可能です、当日セリフ減らせます!)

※↑要約しますと、幼少期、怒られる想像をして怯えていたその怒られる想像は実際に怒られる以上に怖かった、ということです


監督『インタビューあと、野村さん?』


上原『野村さんも撮るんですか?』


監督『っじゃあさ、明日さ、一応、撮っといて、』


〜カット&シーン変わる〜

シーン5


野村の家の近くを歩いている上原、スマホで撮影している

(演出ポイント、階段を上ったり、風景を撮影する、家の付近の景色から階段にジャンプカットしてもいい、絵の種類を増やす、構図を頑張ってもいい)



上原『えー、今、野村さんの家の近くに来ています』


野村の家の呼び鈴を押す上原


間、


ノックする上原


上原『野村さーん、ごめんください、上原です』


応答はない、


上原『あの人、連絡つかねぇんだよな』(セリフなくてもいい)


上原は去り際にドアノブを触ると扉が開く、


上原『野村さーん?』


部屋に入る上原、


カメラ揺れる、


〜カット変わる〜お客に気づかせない

シーン6(カット2)


部屋に入る上原


上原『臭っ、なんだこれ、野村さん?』


リビングに続く部屋のドアを開けようとするとガムテープが剥がれる音がする


練炭が焚かれていて、野村が横たわっている


上原『うわー、匂いが、やーばい、野村さん?これは』


上原、カメラを持ちながらガムテープを剥がし窓を開ける


慌てて大きく振り返る


〜カット変わる〜お客に気づかせない

シーン6(カット3)


上原、野村に近づいていく


上原『野村さん?大丈夫ですか』


野村、反応がない


上原『やばい』


上原は救急車を呼ぼうとする


(スマホの録画機能を使ったまま通話機能を立ち上げて119番を押す)


指令員『はい、119番消防署です。火事ですか?救急ですか?』


上原『救急です』


指令員『救急車が必要ですか?』


上原『救急車、必要です!その、倒れちゃってて、男の人が』


指令員『どうして倒れてるんですか?倒れて意識はございますか?』


上原『意識はなくて、』


上原、野村の意識や呼吸を確認しながら


上原『これたぶん練炭自殺』


自殺という言葉が聞き取れないくらいのタイミングで、野村が起き上がり上原から電話を奪う、以後、野村と上原スマホカメラの持ち主も変わる


〜カット変わる〜

シーン6(カット4)


上原『うわー』


指令員『大丈夫ですか?』


野村『すいません、間違えました、大丈夫です、』


指令員『大丈夫ですか?』


電話を切り、上原を睨みつける野村、


野村『何すか?』


上原『メイキングのインタビューを撮ってて、その他の俳優さんも撮ってるから、野村さんも撮らないといけなくって』


野村『、、、』


上原『いや、これどうしたんですか?』(上原、ガムテープや練炭を指して)


野村『、、、寒いから、隙間あると寒くなるから』


上原『いやおかしいでしょ、だってどう考えても、これ、、、』


野村『何しにきたんすか?』


上原『いや、だからメイキングのインタビューを取りに来て、』


野村『だったらとっととやったらいいんじゃないですか?』


野村、上原にスマホを渡す、上原はスマホを受け取る


上原『え、いいんすか、、、ねえ』


野村『いいですよ』


野村を撮影する



〜カット&シーン変わる〜

シーン7


インタビューシーン、上原が野村を撮影している


上原『じゃあ後でテロップ入れるんで三秒ぐらいおいてから質問にこたえてくださいね』


上原『えー、本作の魅力はどんな所だと思いますか?』


野村『別に、、』


上原『撮影で大変だった所はありますか?』


野村『首吊りで死ぬところですかね、』


上原『お客さんに見てほしいシーンはありますか?』


野村『首吊りのところです』


上原『見ている方にお伝えしたいことはありますか?』


野村『ないです』


メモ(首吊りは元々は中国発祥で自分を生霊にして相手を呪い殺す為の儀式だったんですよ、首を吊った自分の体をしばらく放置してね、その放置してある間に死体が腐るとその分だけ魂が抜けて)


上原『野村さんそのもう少し』


カメラ揺らす


〜カット変わる〜


シーン7(カット2)


上原『もう少し、、、その見る人いるから』


野村『なに?』


上原『なんか俺、悪い事とかしましたか?』


野村『別に』


上原『いや、なんかおかしくないすか?普通に?』


野村『おかしいとかじゃなくて、俺別にやる気ないんで』


上原『それは、、、まあ、、、でもほかにも頑張ってる人いるんで』


野村『じゃあ、その頑張ってる人だけでやればよくない?、、、なんでも、撮影も俳優も』



上原『まあぶっちゃけ僕もそんなやる気ないんですけど、頼まれてやってるんで、、、じゃあ一回、人に見せられるインタビューにしてもらって良いですか?』


野村、無表情


上原『一回でいいんで』


監督から電話が掛かってきて野村のインタビューが中断される、部屋を出て電話する上原、


監督『上原?ちょっとヤバいから一回来て?』


上原『ヤバいって何がヤバいんですか?』


監督『いま、野村さん撮ってる?』


上原『あ、今撮影してます』


監督『家連れてきて』


上原『わかりました、何でですか?』


監督『えっ、ちょっと、編集してたら』


ピンポーンと監督の家のチャイムがなる、扉を開ける音、

電話越しに野村が監督を襲う声と監督の悲鳴が聞こえる

電話を切る上原、部屋に戻ると野村は居ない

背後から野村が襲いかかって来て映像が途切れる

(演出ポイント、野村の顔はスマホカメラに一瞬だけ映り込むがその時の野村の表情は崩壊していて普段の日常生活で人間がしない強烈な表情、顔面崩壊)


〜カット&シーン変わる〜

シーン8

監督の部屋、映像が再生される

最初に撮影した、自主映画の撮影シーン、野村の首吊りのシーンも再生される

カットがかかるが監督もカメラマンも俳優も誰も野村を気にせずに撮影について話し合いついにはその場からいなくなってしまう

野村は降ろされず、そのまま放置されて早送りで時間が何日も経過して野村の死体が腐敗していく


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