表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

うちのママはばかですか?

うちのママはばかですか?

作者: ふぇにっくすからあげ
掲載日:2022/08/31

うちの真魔ママが実際に巻き起こす非現実なスキル。

ノンフィクションだから笑っちまう。

誰も信じない。知人には決して話せない。

え?あなたは信じる?



うちの真魔ままはなんか他の人と違う。

これから書くことは5~6年前に実際に起きたこと。

守護神スキルが発動した時のことだ。

私はまだその時小さかったので真魔ままから聞いた話をもとにタイピングをすすめてゆくこととなる。










久しぶりだ。今回は夢でのお告げか。

早速対象者に真実を告げねばな。



敷地内は過剰に美しく整備された砂利。

寺?縁台が無駄に豪華だ。

こりゃぁマイ・フェバリット・ソングが聞こえてきそうだ。

「そうだ京都行こう!」的な???

あたりを見回す。

ほう夕刻か?

いや、夕刻より少々遅い?

あー、夏かな?でも真夏ではないな。秋でもない。初夏?

よし時期はよめた。

見覚えのある北に住む親族たちが集まってきている。

これはなんかあるな。


葬儀?か、と思ったが親族たちは穏やかな顔をして談笑なう。

お坊さんも居ないし泣いている人もいない。

でも集まってきてるってことはなんかあるっしょ?

そうだ!ここに居ない人を探そう!

だんなも居る。娘も居る。父も居る。姉も居る。

・・・。母が居ない。おおー。対象者確定。


今は11月。

半年くらいの間におかんになんか起きる・・・か。

様子は初夏っぽかったしな。

ま、みんな泣いてないし夢の中で自分自身も泣いていなかった。

今回は今から不安材料を取り除くことができるパターンのやつだ。





そうだ!実家行こう!

まず先にアポ取り。

うちの両親は自営業共働きでほとんど家に居ない。

無事アポを取り約束していた日時が訪れた。

いつも通り実家の近くのコンビニでおかんの大好きなアイスを購入。

お会計をさくさく済ませて車に乗り込む。

コンビニから40秒。

実家到着。はい、ピンポン。

玄関から門扉までおかんが辿り着くのを待つ。

無駄に待たされる。

なげぇ。早く開けてくれ。

「お、来た」ガチャ。解錠完了。

いつも笑顔のおかん。

声は60代とは思えないでかさとハリ。

3軒先のワイドショー見てる奥様にまで聞こえそうだ。

そんなでかい声でしゃべらんと聞こえますわ。


やっと家にいれてもらえた。

アイスを渡す。

「かがめないからアンタが冷凍庫にいれて」

無言でアイスを受け取り冷凍庫へ。

おかんは人の数倍豪華な量の脂肪をまとっているので身体を動かすのがしんどいらしい。

「めずらしいわねアンタから誘ってくるなんて!」

「そうかな(ぼそっ)」

「なに?お小遣いほしいの?なにかお金が必要なの?」

「違う(ぼそっ)」

「じゃぁなに?!」

「話がある(ぼそっ)」

夢の話を簡単にした。

「6月くらいに大きな病気にかかる。でも死なないから大丈夫。注意したほうがいい。以上」

おかんフリーズ。

「やだぁー気持ち悪ーい」

おかん苦笑い。

近所の奥様方の井戸端会議でよく見る右手ふりふり。

気持ち悪いと言われても事実起こりうることだ。避けて通れない。




それから3か月後。

うちは犬を飼った。甲斐犬だ。黒い。鼻がぷいぃーんと長い犬だ。

犬が好きなおかんは犬を見に早速うちへ遊びにきた。

じゃれる。じゃれる。

何分じゃれあえば気が済むんだ?

おかんは気が済んだのか満足そうな笑顔で私を見た。

床から重たそうな身体を上げ椅子にドスンと座る。

「で、あのあとなんか検査とか行ったん?(ぼそっ)」

「行ってないわよ~。第一忙しいしね!」

確かに3月は職種柄忙しいおかん。

でも刻々と期限が迫ってきているのだが?

まぁ決めるのは本人だけどさ。


私の心配なぞ構わずに春がやってきた。

犬を飼ってからうちに定期的に通うようになったおかん。

でももう例の話はしたくないようだ。

ならいいだろう。こっちも触れないさ。

今日もうちの犬とたわむれるおかん。

自分には用が特に無さそうなので夕ご飯の準備をすすめる。

台所からふと居間のほうを見るとおかんはじゃれあいを済ませいつもの定位置の椅子に腰かけこちらを見ている。

仏のようなおだやかな顔だ。

「このこいつも私の左乳房に執着するのよね。なんか匂うのかしら?ネットで見たことあるけどガンを発見できる犬が居るらしいわね。まだ訓練段階らしいけど。

私左乳房になにか腫瘍でもあるのかしら?」

ドキッとしたが興味ない雰囲気で私はおかんを見た。

仏面で足元にじゃれついてくる犬を撫でている。

自分なんて言えばいい?

ごくっと唾液を呑み込みこう言った。

「ためしに検査だけして来たら?」


1週間後。

おかんから電話がかかってきた。

「(真魔の本名)ちゃん、落ち着いて聞きなさいね。実は検査にあのあと行ったら私左乳房にガンが見つかったのよ。

でも先生も驚いてたわよ。普通このくらいの進行じゃ自覚症状無いんですって。よく気づきましたね、って褒めてもらえたわよ。

だから娘と犬に教えてもらったんです、って言ったの。笑ってたわよ。あの顔は信じてないわねw

早期発見だから手術すれば心配ないって!アンタの言う通り死にはしなそうねw

さぁ!手術してくれるいい病院探さなきゃ!じゃっ!」

ブチッ。

電話が切れた。

もう6月かー。夏が来る。







このあと長い長いおかんの闘病生活が始まった。





あとがき?

なに?

なにを書けばいいんだろうw


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ