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龍神さまのいるところ  作者: 岡智みみか
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第15章 第1話

 ハクは1,200年前に天から地上に落としたという、宝玉を探しに来ている。


見つけ次第帰るというが、本心は他にある。


ハク自身は誰にもバレていないつもりだろうけど、俺だけは知っている。


白銀の龍を見つけ出すこと。


宝玉が見つかれば、白銀の龍もすぐに探し出せるらしい。


ハクの真の目的は、この白銀の龍に一目会うことだ。


 その白銀の龍は何の罪だか知らないが、罰を受け地上に降ろされている。


刑期は5,000年で、まだまだ終わらない。


現在は演劇部部長の荒木さんとして存在しているが、荒木さん自身に天上での記憶はない。


彼は龍のハクには興味はないが、女の子に化けている時だけは溺愛する。


宝玉探しには協力的。


だけど本当のあのヒト自身である白銀の龍は、自分を探しに来たハクと顔を合わせることなく、正体も見破られることなく、天に帰ってほしいと思っている。


 舞香はハクとずっと一緒にいたいから、宝玉なんて見つかってほしくなくて、希先輩は……。


きっと荒木さんが関わっているから、そこにいるだけなんだろうな。


あと、ハクのことがバレているのは、山本か。


 知らなければよかったんだ。


きっと。


そうだったら俺は、こんなに悩むこともなかったし、考えることもなかっただろう。


平和な日々を送り、いつものように学校へ行きご飯を食べ、眠っていた。


だったら忘れてしまえばいいじゃないか、もうキッチリ関係を断つと決めたら、それでいいじゃないか。


少なくとも彼女は……、舞香は、それでいいと思っている。


俺にしたって、面倒くさいのは嫌だ。


根本的に関わりたくない。


てゆーか、俺みたいなのが関わったところで、なんかある?

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