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生まれ変わった剣聖の物語  作者: ぷるぷりくんた
第2の人生
34/37

ギルドで……

2回投稿が厳しいので、週1回に変更します。

余裕があれば2回ということにさせていただきます。

 ギルドか……かなり久しぶりだ。


「ギルドってこんなにデカイんだな」


 ガイ以外のみんなは驚きのあまり声がでていない。


「ガイ。ちなみに、あそこの通路を通ると酒場に繋がってるぞ」


「そうなのか。詳しいんだなアスト。もしかして来たことあるのか?」


 前世についてなんて話せないので、親に聞いたことにした。


 中に入ると昔とは内装など、だいぶ変わっていた。

 ならず者が多かった昔と比べて清潔感が溢れており、内心ではとてもびっくりしていた。


「まず、受付でギルド登録をして自分のギルドカードを作る。そしたら一旦、そこの空いているテーブルに集合しよう」


 何ヵ所かに別れている窓口に、それぞれが向かっていった。


「次の方、どうぞ」


「あの、ギルド登録をしたいんですけど」


「分かりました。初めての方で登録させていただきますので、こちらの記入用紙に氏名と職業をお書きください」


 職業? 前にはなかった制度に疑問を持ち、俺は質問をした。


「職業とは、前衛職か後衛職を書いていただければ結構です。その下の欄は、前衛職であれば自分が使う武器を、後衛職であれば自分の得意な魔法の属性を書くのですが、書かなくても問題はありません。ただ、依頼によっては書いてあると優先してくれる場合もあるので、書いて損することはあまりに無いと思います」


 なるほど。俺は秘密にする必要など特にないので、剣士で登録をしてもらった。


「加護は大丈夫なんですか?」


「はい。個人情報ですので」


 なるほどな…………昔のようにはならなくて、俺は安堵した。


「次にあちらの部屋でしばらくの間待機してください。5時頃から、軽い戦闘測定がありますので」


 今の時間は4時30分で、まだ時間はあるようだ。


「分かりました」


 一通り終わり、部屋で待機する前に俺は集合のテーブルに向かった。

 イルとガイ以外は、すでにテーブルに集合して待っていた。


「セルティナ、早いな。それに、メイアさんも」


「アストさん、メイアでいいですよ」


「分かったよ、メイア。そっちもアストって呼んでもいいけど……」


「私はいいんです!」


「そ、そうなのか」


 メイアは少し不思議な感じの子という印象が、これから俺の中で定着していくのだった。




「メイアちゃんはガイくんのことが好きなの?」


「セルティナちゃん!? そ、そ、そんなこと…………な、ないけど!?」


 メイアちゃんは隠してるようだけど、バレバレ。

 照れてる様子が可愛くて、私はちょっとからかっていた。


「セルティナちゃんはアストさんのこと……どう思っているの?」


 今度はメイアちゃんからの質問。勿論、そんなの決まってる。


「アストのことは大好きだよ?」


 当たり前のように私が言うと、メイアちゃんは慌てだしてたじろいだ。

 からかい過ぎるのは駄目だとわかっていても、反応がやっぱり可愛いのだメイアちゃんは。


 そんな少しの楽しい時間は、あっという間に過ぎていったのだった。




 セルティナはメイアともう仲良くなっているようで、内緒話をしていおり俺もその光景を見て待っていた。

 話しの内容は分からないけれど、とても楽しそうなのだけは伝わってくる。


 10分程して、ガイとイルがこちらに向かっているのが見えた。


「すまん! ちょっと遅れちまった」


「大丈夫だ。じゃあ、受付の人に言われた部屋に向かおう…………イルもぼうっとしてないで行くぞ」


「うん……」


 来たときよりも元気が無くなっているイルに対して、セルティナに耳打ちしてイルに優しくしてあげてくれと頼み、俺達は戦闘測定をしに向かった。


 中は後ろ側に椅子が並べられていて前側は空きスペースになっている。

 かなりの人数の人がおり、大人から俺達と年が近い人、同年代など様々だ。


 時間になると、道具を持った職員の方5人が一番前に立ち、列を作り始めた。


「皆さん、どの列でもいいので並んでください。これから、戦闘測定を開始します」


 そう宣言されると、皆が一斉に並びだした。

 俺達5人は一緒に、真ん中の列に並んで待っていた。


 他の列を見ると、何故か格差があった。

 どの列でもいいと言っていたはずだが、左側から4列目だけ異常に列が長いのだ。


 考えても何も思いつかないまま、俺達の番がやってきた。


「次の方どうぞ」


「俺、行ってくるぜ」


 まずはガイ。後ろから見ていると水晶玉に手を触れて、何かを測っているみたいだ。

 セルティナ、イル、メイアと順々にやっていき、遂に俺の番が来た。


「では、ここに手を触れてください」


「はい」


 一言置き、水晶玉に手を触れた。すぐに自身の魔力が少し吸われているのが感じ取れた。


「これは何を測っているんですか?」


「すみません。それは、お伝えすることは出来ません」


「分かりました」


 何か秘密があるようだ。少しすると水晶玉は反応を止め、ギルドカードが渡された。


 ・アスト 剣士


 ギルドステータス C+ ギルドランク G


 簡潔に書かれていたギルトカードは、昔とは変わっていないみたいだ。


「以上になります。次の方~――――」


 俺はみんなのところに戻り、ステータスのことについて話し合った。

 因みに、ギルド登録をした者は、皆等しくランクG固定だ。


 まずはセルティナ。ステータスはCと中々高い。

 一応、ステータスについて少し説明すると、クエスト達成難易度の目安となる。もちろん、ステータスを伸ばすことも出来る。


 俺とセルティナはCランクならば、だいたいのクエストがクリアできるステータスを持っているということだ。


 ガイはD+でメイアはC-。イルは最底辺のE-だ。


 皆がその事を知り黙っていると、周りからある声が聞こえてきた。


「お前、Dなのかよ。俺はC-だったぜ。」


「クソッ。中々やるな。今度、俺に剣を教えてくれよ」


 服装を見る限り、俺達と同年代なのは目に見えて分かった。おそらく、同じ学園の生徒だろう。


「まぁいいぜ。ちょっとは感謝しろよな」


「ありがてぇ。ありがてぇ。それはそうと、最底辺のE-にならなくて良かったぜ。親父の話では、E-なんてでるのはある意味奇跡らしいけどよ。だって、ここ10年は出てねぇらしいしな」


「そうだな。俺がE-なら死んだ方がマシだな。聞いた話によると、最底辺モンスターのリトルゴブリンですら狩れねぇらしいぜ」


「うわっ。逆にかわいそーだな。俺らの少し分けれやりてぇ位……いや、やっぱやだな。そんな無能にあげるのは、俺のステータスが可哀想だ。どうせあげたって無駄だしな」


「そりゃそうだ」


 二人の男子の話が、俺達5人にも聞こえてきた。それは、俺達の心にとても刺さった。


 少しすると、イルが突然こんなことを言い出した。


「やっぱり……私みたいなお荷物はいらないんだね。ごめん……ごめんね」


 そうして、ギルドを走って行ったイル。


 俺達はそんなイルをすぐに追いかけたのだが、


「もう……来ないで!」


 そう言われた。


 何か言わないと……そう思っていると、雨が降ってきた。


 そうしていると、イルはまた走りだした。


 その光景を見ているだけで追いかけることは何故か出来ず、俺達4人は立ち尽くしたまま、ただ足音が聞こえなくなるのを待っているのだった。


今回もありがとうございます。


次回もよろしくお願いします。

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