青い部屋
最近、寒くなってきて体調を崩してばかりです。皆さんも気をつけてくださいねm(__)m
第六階層の魔物は消耗が激しかった。戦闘時間は敵の強さが上がったことにより前よりも増え、出現率は大幅に上がった。
更には、悪魔と戦ったときの疲れが各々でており、悪戦苦闘の中を進んでいた。
「かなり、疲れるわね」
母さんの言うとおりだ。だけど、休む時間はあまりない。ポーションの効果時間にも限りがあるからだ。
お腹も徐々に空いてきて、皆のやる気が削がれていった。ここは熱いので、食べ物など持ってきていない。俺は飴を舐め続けて、なんとか空腹感を誤魔化していた。
肉体的にも精神的にも疲労が見えてきて、進むスピードが遅くなってきた所で運がいいのか悪いのか扉を発見した。
「不思議な模様? だね。それに、扉は紫色でちょっと不気味」
「そうですね、ミィナさん」
見たことのない模様(文字?)らしきものが描かれている扉だ。
「みんな気をつけて。慎重に進もう」
リュンガーと母さんが先頭、後ろに俺とミィナの形で恐る恐る扉を開けた。
そこは、一面青色の部屋だった。
「青くて……不思議な空間…………」
「そうね、しかも熱くないわ」
この部屋は熱くない。第六階層はポーションの効果があっても、夏の日射しが降り注いでいるような感じで、額に汗が流れる程度には熱かった。
この部屋に入ってからはそのような熱さはなく、むしろ肌寒いくらいだ。
「みんな。こっちにきてくれ」
俺達が部屋の感想を述べている中で、一人探索をしていた。流石はリュンガーだ。研究者としての血が騒ぐのだろうか? 俺達が周りを見渡している最中に部屋の探索をしていた。
「この青い欠片は何かしら……分かる、リュンガー?」
マリアが首を傾げながら問う。リュンガーは苦笑しつつこう言った。
「すまないマリア、この欠片は本でも見たことがない。炎絶山にこのような部屋のことも聞いたことがないな……」
皆が考え込んでいるところで、ミィナが口を開いた。
「もしかするとダンジョンの異変かな?」
「ダンジョンの異変? ミィナさん、それってなんですか?」
俺の前世も含めて異変など聞いたことがなかったので、興味本位で聞いてみた。
「いつからかは忘れたけど……ダンジョンが突然変異することがあるみたい。例えば魔物の種類が変わること……簡単に言うと、今までは出現しなかった魔物が出現したりとかね。こんな部屋のことは聞いたことないけどね…………」
俺が死んでしまった後のことだろうか……。あまり思い出したくない記憶が鮮明に蘇ってしまい、なんだか嫌な予感がした。
「あの扉……開けてみる?」
「う~ん……危険じゃないかしら? かなりの体力をみんな消耗してるしね。ミィナはどうする?」
ミィナは少し黙りこんだ。それから少ししてから、覚悟を決めたような目付きで特に俺を見ながら話始めた。
「私は扉を開けて先に進みたい。この後他の場所を探しても魔炎石が見つかるかは分からないしね。それだったら、あの怪しい扉の先に何かあるんじゃないかと私は思うよ。それに、私だってセルティナちゃんを救いたいし…………何より、このダンジョンでアストくんに救われてる……もう迷惑はかけたくないもん!」
静寂の中、俺の心拍数は上がっていた。それが何なのかは分からないが、心の中にとても深く刻み込まれた。
「ミィナさん……ありがとうございます」
気づけば自然と感謝の言葉が出ていた。俺の発言の後、母さんも納得してくれたようで、
「ミィナがそこまで言うなんてね。私もついていくわ。ここまで来たんだし、セルティナちゃんの為にね」
などと言っていた。リュンガーは何故か涙をポロポロと流していたが……。
改めて気持ちを一つにした俺達は扉に歩を進める。今は誰も話さず静かだからか、皆の足音がよく聞こえる。この時間はとても心地よいものだった。
「マリアにミィナにアストくん。準備はいいかい?」
「「「うん(えぇ)」」」
「それじゃあ行くよ!」
ゆっくりと扉を押しそこで目にしたのは…………赤く輝く鉱石のような物だった。
今回も見てくれてありがとうございます。よろしければ評価のほどお願いします。
次回も気長に待っていてください!




