最悪の未来
投稿ギリギリ間に合いました。
あと、総合50ポイントありがとうございます!
「グガァァァァァァァッッッッッ!」
セルガの悲鳴はやがて声にはならない叫びとなり、それに比例するかのように、黒い渦は更に濃くなっていく。
突然の異変に、私は足がすくんでしまった。
「セルガ! 大丈夫か!?」
流石のガイル先生も突然の変化に、セルガを心配し始める。観客席の生徒も同様だ。
やがて黒い渦は消えていき、セルガの姿が見えた。
「キャアァァァーー」
ある生徒は悲鳴をあげている。
その姿はあまりに見るも無残で、出血の量が多すぎて体が赤く染まっている。
魔力切れとその光景が相俟って、血の気が引いてくる。
「皆聞け! 今すぐ、受付にいる治癒師を連れてこい! その間に、私はセルガの出血を抑える!」
生徒も遠目から見ただけで緊急事態だと分かったのか、今自分達が出来る事を始める。
「セルガ、なんとか耐えてくれよ!? 回復」
回復の魔法をかけたが、まるで効いていないみたい。むしろ、余計に傷が広がっているようにも見える。
「――――ガイル先生~、どうですかぁ~」
少し遠くから聞こえてきたのは、学校で一番の治癒師で美人のメイラ先生だ。
「メイラ先生、状況は良くなっていなく、むしろ悪くなってい…………ッ!?」
メイラ先生が来た途端、セルガの傷が癒えていく。
「メイラ先生、流石です。今度一緒に御茶でもどうですか?」
「エッ! 私まだ、治癒魔法使って無いんですが……後、御茶の方は遠慮しておきます」
――ん? どういうことだ? では、何故傷が塞がってきているのだ?
まぁ、そんなに気にする事ではないか……でも、ここでセルガを気遣えば、メイラ先生に御近づきになるチャンスだ!
「おい、セルガ! 大丈夫か?」
セルガに近づき脈を測り始めると、辺りが血生臭い空気で充満された。
「なんなんだ、一体……」
腐卵臭がして私は本格的に吐き気がし、意識が朦朧としてくる。
立ちくらみがしたことに気づいたメイラ先生が、私に寄り添ってくれた。メイラ先生は母性溢れる人で少し安心した。
「セルガ、どうしたん、パシュンッ……………………」
安心していたのも束の間、謎の物体が高速でこちらに飛んできた。
「え?」
その物体とはガイル先生の上半身で、下半身は置き去りにされている。
すぐさまセルガを見ると、セルガの背中から黒い翼が生えていたのだった…………。
◎主人公視点
セルティナがいないし、魔法の鍛練でもするかぁ~。その前に軽食でも食べるか。
「あぁ、プリン美味し…………」
おっとそうだった。いつもはセルティナが居たから言葉のキャッチボールが出来たが、今は独りだからただの変人だ。
時計の音がよく耳に聞こえてくる。それが、自分の寂しさを表すように思えた。
魔力操作を素早く行ったりなどとしてる内に、30分ほど経過した。
「セルティナ、まだかなぁ~」
その一言がつい零れ、何言っているんだと独りで思い詰める。
でも、決闘が気になるし、迎えに行ってやろう……心配だからじゃないぞ?
それから、少し準備をしていつもより慌てて家出た。
◎◎◎
――何だこれ…………。
とても薄い……だが、凄く魔力濃度が高い結界が第二訓練場全体に張られている。
この結界を張ったを張った奴は只者ではないだろう。
また、この結界は前世の時の、魔王城の結界に凄く似ていた。
中の音が一切漏れていないことが、とても不気味に思えた。
でも、先に行くには結界を破るしかない。
剣にオーラを集中させ、結界の一部分を一点狙いする。
「ハァッ!」
少し穴が空いたのだが、結界が少しずつ塞がって再生を始めた。
――――いよいよ、危なくなってきた。
再生する結界は、前世の魔王の扉でしか見たことがない。ピストでも使えなかったほど、再生結界は難しいのだ。
何かが起きてる……。
俺は苦虫を噛み潰したような顔になりながら、さっきよりオーラの出力を上げ、連続でその一点を集中して斬る。
そして、少し大きな穴になった時、無理矢理神剣七ノ型・瞬速を使い、穴を通過した。
訓練場の方から無数の悲鳴が通路に反響してきて、最悪の未来が想像できてしまった。
訓練場の入り口に来たが、前が瓦礫で塞がれている。
更に焦りながら急いで、観客席に向かった。
未だに止まない数多の悲鳴と呻き声。
だけど、少しずつ……最初よりも小さくなっていく。
そして、観客席の入り口から赤い光が射し込んできた。
いや、違う……考えたくないだけだ。。
入り口まできて赤い光が何だったのか、悲鳴が何だったのか、嫌でも分からされた。
それは人の血で、そこには数々の死体があったことに…………。
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◎お知らせ
今年、受験なのでこれから週1以上にさせていただきます。本当に申し訳ございません。




