最大のピンチそして俺は......
「ミリアァァァァァーーーーー」
俺は慌てて魔物の前に立ち、その魔物を斬った。
――――だが、当たった感触はなかった。かわされた? いや、そんなことは……認めたくはなかったが、俺は初めて恐怖というもの覚えた。
そのせいで、相手からの攻撃に反応するのが遅れた。当たる。もうダメなのか? そう思ってしまったが……
「大丈夫かリューク」
「はぁ……はぁ……助かったよ。クラウセド」
俺を庇う為に盾になってくれたクラウセドだったが、相手の攻撃の方が遥かに上だった。
「グハッ!」
クラウセドは吹き飛ばされ、気絶した。
「魔法障壁」
ピストが障壁を張り、その間にニーナがら回復魔法をミリアとクラウセドにかけてくれたお陰で、勇者は意識を取り戻した。
「こ……こ…………は……」
頭をおさえながら立ちあがり、すぐに状況を理解した。
「私のせいで……こんな……ことに?」
「早くクラウセド達連れてとっとと戻れミリアァ」
俺は怒気を含んだ声でミリアにそう告げた。
「私のせいなの。だから私が……」
そのとき、魔物は標的をミリアに変え突っ込んできた。ミリアは足がすくんでおり動けそうではなかった。だから俺は庇ったが……
「グ……がハァ……」
俺は左腕を失った。とても耐えきれる痛みではなく叫びたいくらい痛い。だが、これだけは伝えないといけない。
「早くみんなをつれて……行け……ここは俺に……任せろ」
「そんな怪我じゃダメだよリューク。ここは私がみんなを――――」
「誰の……せいだと……思ってる。最後ま……で迷惑……をかけるなよ」
そう言いながら魔物の攻撃を防ぐもかなり厳しい。今はピストの魔法障壁が有るため攻撃は防げるが、反撃の隙がないし、防ぐので精一杯だ。
そうして時間を稼いでいるときに、クラウセドも目を覚ました。
俺は少し痛みにも慣れてきたが、その事実は、死に近づいていることを表すことでもあった。
――――俺はかけてみた。
「クラウセドォー! ミリア達つれて逃げろ。ここは俺が受け持つ」
クラウセドは無言だ。失敗したか? そう思った矢先に、放心中のミリアに近づき気絶させ抱えた。
ピストは俺の意図を組んでくれて、クラウセドと共に戻って行った。
だが、ニーナは俺を置いて行く事に反対していた。
俺はニーナを睨みつけたのだが一向に行かない。そんなニーナをクラウセドは気絶させようとしたのだが――――。
魔物は次にニーナに向けて走り出した。俺はニーナに近づけさせないように魔物を足止めしていたが一瞬の隙、それは1秒にも満たない物だったのだが、その魔物はその隙を逃さなかった。
俺は剣聖の能力の神速を使い追いついたのけれど、このパワーを防ぎきれるとは思わなかった。そこで俺は剣聖のエネルギーをオーラに変えて、前方全てにオーラを纏わせ、攻撃を止めたのだが――――。
「リュー……ク……さ……ん……。う……そ…………です……よ……ね」
俺の腹に大きな穴が空き、血が流れている
「嫌イ、ヤァァァァァァァァ」
ニーナは叫んで、失神した。クラウセドとピストには、見たくない光景を見て助けなくてもいいのかと罪悪感が押し寄せてきた。だが、
「は……や……く……」
この言葉で決心したクラウセドとピストは、俺を置いていった。
そして、俺の意識もそこで途絶えた――――。




