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隣の女神様3 スーパー女神様御鏡静奈の大活躍 ~武田信玄と御柱伝説~ 全52話    作者: あいぴ


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52/52

その52

◇◇◇◇◇◇ その52


 涼子は俊介をぎゅっと抱きしめ、健一の肩に置いた手に力を込めた。


 発光は徐々に強くなる。そして健一達の乗っているボートの前方百メートルほどの空間がオーロラ状に輝き、ゆがんできた。


「来るぞ。」

 そのゆがみから新しい生命が生まれるように光の玉が「ぽー」っと現れた。

「純一!」

 二人は叫んだ。


 それまで空中で浮遊していた光の玉はしばらくさまよっていたが、やがて健一達の乗ったボートに向かってゆっくりと移動を始めた。ボートの真上まで来た光球は静かに着地し、徐々に発光が弱くなっていく。やがて完全に発光が止まると光に包まれていた物体の正体が手品のように二人の前に現れた。


「あっ。」

 割れた光の卵の中から現れたのは、五歳の男の子ではなく、真綿にくるまれた一才にも満たない赤ん坊であった。涼子が半泣きでようやく口を開いた。


「この子はきっと純一よ。小さな時のまんまだわ。」

「純一は時間を跳躍し、そして若返ったんだ。きっと、タイムパラドックスに遭遇しないように女神様が純一をうまくリセットしてくれたんだ。」


「俊介ちゃん、この子はね、小さいけれどあなたのお兄ちゃんなのよ。」

 夫婦はその赤ん坊を純一であり、女神様である静奈が純一を安全に届けてくれたことを確信した。なぜならば、赤ん坊のおくるみにこう書かれたメモがはさんであったのだ。


「純ちゃん返すの遅くなってごめんね~、許してね~、静奈♡(はあと)」


 赤ん坊のおくるみはさらにUSBメモリらしきものが目立たないように挟まれていることに二人が気がつくまでにはまだしばらくの時間が必要であった。


隣の女神様3 スーパー女神様御鏡静奈の大活躍 ~武田信玄と御柱伝説~ 全52話 完



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