表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隣の女神様3 スーパー女神様御鏡静奈の大活躍 ~武田信玄と御柱伝説~ 全52話    作者: あいぴ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/52

その16

◇◇◇◇◇◇ その16


「ここまでくれば大丈夫ですだ。」

 松蔵はむしろを取ると晴信と静の手を引いて荷車から起こしてくれた。


「ここはどこだ。」

「へえ、つつじケ崎から二里ばかり諏訪よりの場所でごぜえます。」

 松蔵が連れてきたのは小高い丘の中腹の林の中であった。


「松蔵、感謝するぞ。」

「滅相もありません、お館様。」


「私も久しぶりにどきどきしてしまいました。」

 静もようやく人心地ついようだ。


「お館様、どうしてあげな場所にお嬢様といたのでごぜえますか。」

 松蔵はさりげなく晴信に尋ねた。


「松蔵、いい加減に本来のしゃべりかたに戻ったらどうだ。お主、駿河の生まれであろう。」

「そんなこたあごぜえません。あっしは、韮崎の山の中の百姓ですだ。」


「まあ、良い。」

 無事館から出て来れたので晴信も機嫌が良かった。


「私と静はこれより諏訪に戻らなくてはならない。馬を準備出来るか。」

「はい、お安い御用ですだ。」

 松蔵は言うが早いか既に走り始めていた。


「晴信様、これからどうするおつもりですか。」

「静殿、諏訪の大月館に戻ってもう一度同じ事が出来ないか試してみたいのだ。力を貸してくれぬか。」

 静は昨夜の晴信の情熱的な抱擁を思い出して顔がみるみる赤らんでくるのがわかった。


「よいな。」

「はい。」


 晴信は細かく静に説明をしなかったが、もし諏訪から一瞬にしてつつじケ崎まで来れるとしたらそれは天下が自分のところにやってくることが約束されることだと思った。


「諏訪大社のお力か。」

 静はおぼろげながら晴信の考えがわかったが、それ以上にしばらく一緒にいられる事の方がうれしく感じられるのだった。どのような手段を講じたのか松蔵が馬を二頭曳いて戻ってきた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ