豚
大きな都市を中心にそれは猛威を振るった。
それは豚だった。
豚が人を食べ、豚が人に替わって糞をする。
街は血の霧に満たされて、そこら中をばっこする豚。
目玉が沢山あったり、予想以上に大きかったり、足が何本もあったりするなど、姿は様々。
人を化かして食ったり、近づいて自爆したりするのもいる。
高層の建物何かはすぐに壊され、全ての建物に風が通り抜けるように変わっていた。
どこにも隠れる場所がなく、小さな豚によってすぐさま場所を知らされて逃げ場がない。
豚とは賢い生き物だったのだ。