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崩壊世界の最後の希望  作者: 榊原
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030【冒険】

 スライムのコアの欠片が一つだけ残っていた、二人はそれをもって管理局へと帰れば驚かれ、一時上へ下への大騒ぎとなった。

 元より噂話程度でスライムが出る可能性がある、そんな話は合ったがあくまで噂話程度であったのだ、それが実際に証拠付きでそれが証明されてしまえば後は大変だ。管理局の者達は一時迷宮へ新しくはいる者達を制限し、現在入っている者達にも救出メンバーを組み拾い上げて行った。

 それから三日ばかりは迷宮へと入る事が出来なくなり、四日目に一階からくまなくスライムが出現していないかを調べる為に探索メンバーを作り、調べ上げていく事となった。

 そして調べ上げた結果一階ににつき大体一匹か二匹の割合で十階までのフロアにスライムは生息していたのを発見される。一番大きく成長していたのは五メートルを超える大きさまで成長しており、このスライムの討伐のお蔭で上位メンバーと呼ばれる高レベルの探索者が二人ほど亡くなった。

 原因は不明、どうしてこんなことが起こったのか、解らないまでも一応の安全はそれで解決されたとされ、再び迷宮は解放され探索者達は攻略を進めていく。

 育真とヘレは暫く休息を取り、壊れてしまった武器や防具を整えた。

 心や心の探索のメンバー達は当たり前のようにスライム討伐のメンバーに抜擢され、その五メートルを超えるスライムを討伐したのは心達である。そしてその次の日も普段と変わらぬように当たり前に迷宮へと潜り続けていた。

 迷宮の探索は続く、それは人類が終わりを迎えるか、それともクリアし人類が新たな生を認められるかするまでずっと、ずっと、ずっと続いていくだろう。

 育真とヘレ、二人もまたそんな探索者の一人としてこれからもまた迷宮に潜り続けていくのであった。

 何時しか紡がれる絆、それで互いに深く結ばれ、幸せを胸に希望を絶やすことなくいつまでも頑張り続け、そして――――青い空の下二人は流れる雲を見上げながら笑い合う。

 昔の出来事を思い出しながら、辛くそして楽しかった過去の出来事を。二人は手をつなぎ、揺れる揺り籠の如き椅子の上、気持ちよく流れる風にさらされながら沢山の声を聴く。

 子供の声、大人の声、元気に笑い合う楽しげな声。今はもう危険な事等そうはない、二人は顔を見合わせ笑い合う、そして互いに伝え合う。



「幸せだ」

「幸せです」

「「これからもずっと、宜しくお願いします(たのむ)」」

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