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崩壊世界の最後の希望  作者: 榊原
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000【夢幻想迷宮世界】

新作です。

初投稿2017/03/09。

数日に1話を目指し、1週間に最低でも2話を目標に頑張ります。

誤字脱字、御意見御感想がございましたら是非宜しくお願いします。

 夢幻想迷宮世界レヴリー、そこは唯一つの迷宮しかない世界。

 その迷宮の中には様々な物が存在し、生きていくのに問題がないだけの空間が広がっている。

 水が食料が空気が鉱石が存在し、そして敵も根付いている。

 無限に連なる世界の願いと想い、それが形となった場所。

 その迷宮はとてつもなく深い、深淵まで続くかの様な深さ。

 最果てに辿り着きし時、迷宮は解放され元の居場所へと戻る事が叶う。

 この世界に迷い込んだ者達はすべからずそれを知っている。

 無限に連なる数多の世界、そこからありとあらゆる種族の者達が訪れる。

 生き残り最果てに辿り着いた者が現れれば帰る事が叶うのだ、そう思い力ある者は攻略を、力なき者は支えを互いに出来る事を合わせ協力し合った。

 そんな不思議な世界、死は等しくやはり訪れる。

 敵に襲われ殺される、空腹に襲われ殺される、虚しさに襲われ殺される、そして同じそこにいる人によって殺された。

 失った者は戻らない、当たり前の事。

 この地に迷い込んだ者達はそれを乗り越え深く深く潜り続けた。

 そして十人の探索者がそれを成し遂げる。

 最果てへの到達、涙を流し、声を上げ、手を取り合い抱き合った。

 強い絆で結ばれた仲間達、徐々に身体が薄れ消えていくのを皆で確認し合った。

 別れを告げる、何時かまた会おう、そう笑いながらの別れだった。

 十人は全員が全員同じ世界の者達ではない、一番多い世界の者達でも四人、他はほぼ別々の世界の者達で構成されたグループ。

 別れに涙は必要ない、何故ならこの別れは決して永遠ではないのだから。

 失う別れではないのだからと最後のその時まで笑い合いながらその世界、レヴリーは解放された。

 何もなくなった白い空間だけが後に残り、きらきらと虹色に輝く揺らめきが満ちて行く。

 そして現れたのは新たなる夢幻想迷宮世界レヴリー。

 新たな迷宮を持ち、また新しい迷い人を待ち続けていく。

 だが攻略を終えた者達にはそんな事は既に関係ない。

 最初のレヴリーを攻略した者達は自らの世界へと戻り大地を踏みしめた。

 攻略した者達、攻略しようと努力した者達、攻略は出来ないがそれ以外で力を貸した者達。

 全てが還った。

 懐かしい自分の世界! そう想いとある世界に還った者は目を見張る。

 あれ? 此処何処だ? と――――。


 これは異世界に迷い込み、必死に挑み続けた結果成し遂げ帰還を果たした探索者達が戻ってきてからの物語。

 と言っても主役は攻略した冒険者達ではない、攻略しようと頑張ってはいたが全く手が届かず、攻略組の者達からは足手纏いそう呼ばれた男の物語だ。

 そんな彼の元の世界へと戻ってからの新たな迷宮へ挑む冒険譚。

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