Happy White Day 2017
(おまけページ故、会話文のみでお送りします)
アトリ「ああ、また変な所に……もうそんな時期か……」(げっそり)
カオル「ふっふっふ。ようこそ、おまけページへ。今回は逆襲の倍返しホワイトデーだよ……って、どうしたんだい。元気ないね?」
アトリ「この謎空間の茶番も、もう三回目です。それに逆襲の倍返しホワイトデーって何ですか。物騒なタイトルの癖して、こんなファンシーに青白リボンだらけにして……何がしたいんです。前回のお礼参りのつもりですか。それとも純粋にお返しのつもりですか――ブラックサンダーのお返しなんて、五円チョコ三枚くらいのもんですよ」
カオル「お礼参りはヤンキーで、半分返しは香典だよ、アトリ。僕らはダーリンハニーの関係なんだ。ホワイトデーと言ったら、これを口実にイチャイチャするしかないじゃないか。先月はろくにラブラブ出来なかったから、その分も取り返さないと……逆襲倍返しはそういう意味だよ」
レイ 「ぼくはチョコ貰ってないけど、今回から参加だよ。今日はホワイトデーって事で練乳チューブ持ってきたから、とりあえず脱ぐね」
イツキ「やめろバカ、ここをムーンライト送りにする気か!」
(イツキの なぐる こうげき! てきの レイは たおれた!)<ぴろんっ
サク 「何だ今の黒い板と電子音は」
ムツキ「ウインドウってやつですよ。あれは8ビット世界産のポケモンモデルっぽいですね」
タケシ「う、ういん? はちび……? 何だかよく分かんないぞ!」
カオル「何だい、朔も武志もゲームやったことないのかい。僕でもゲームボーイでくらい遊んだことが有るっていうのに。オジサンだねえ」
ムツキ「郁さん……得意気に言ってますが、2017年の子供達は3DS世代でゲームボーイなんか知りませんよ。郁さんもオッサンですね」
カオル「オッサンとかやめて⁉ 百歩譲ってオジサンは許すから、オッサンは生々しいからやめて⁉」
アトリ(話を大脱線させてメタネタ連発とか、もう何でもありだな、ここは……)
***「……何をぼーっとしているんだ? 早くこっちに来い。ここからなら脱出できるぞ」
アトリ「へ? ええと、あなたは……どこかで会ったような」
***「俺が誰かなど、いずれ分かることだ。それよりも今は早く逃げるんだ。郁式ホワイトデーの生け贄になど、なりたくはないだろう?」
アトリ「恩に着ます……って、うわ何だここ。マシュマロ工場? え、何なんですかあなた達は……はあ? チョコ? そんなの持ってないですよ……ならマシュマロ食べて貰う? ――マシュマロってあれでしょ、嫌いって意味じゃないですかやだあ! 遠回しに悪意をぶつけないでくださいよ。地味に傷付きますから……って、うわ何する、やめ、やめろ! 私に触れるな近寄るなーッ! ア゛ーッ!」
***「マシュマロは嫌悪の象徴ではなく、優しさ溢れる愛の象徴なのだがな。まあ、女子は甘いものが好きだというし、浴びるほど食べさせられればアトリも俺達の気持ちを分かってくれるだろう――ああ待て、俺もマシュマロパーティーに参加するぞ」(謎の人物が入っていった扉には「未登場組控え室」というプレートが引っ付いている……)
(ホワイトデーのマシュマロの意味には諸説有るようで。チョコ入りマシュマロなんかには、『バレンタインに貰った気持ち(チョコ)を優しさ(マシュマロ)で包んでお返しする』という意味が与えられていたりします。貰った分の愛情に優しさを上乗せして倍返し。罷り間違っても、やんわり突き返す的な意味ではないのだとか)