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きまぐれ詩集

『アナタニデアエテヨカッタ』と……

作者: 来阿頼亜

七夕ラブソング的な感じ?

何気なく僕は空を見上げた

しん、と静まる空は何も語りかけてはくれない


何気なく僕は空を見上げた

雲はただ流れていく

分かりきった明日へと


遠くで聞こえた雷鳴は

足早に僕の頭上(うえ)、轟く涙を垂れ流す


呼吸するだけの屍へと成り下がった僕に

今更何を求めるの……?


どれだけの後悔を繰り返せば

僕は僕に帰れるのだろう


いつか呼吸をやめたその瞬間に

僕は僕に帰れるのだろうか……


いつか訪れるその日に僕の心は安らげるのかな……



何気なく僕は夜空(そら)を見上げた

頼りない輝きが僕を照らし出す


何気なく僕は夜空(そら)を見上げた

上弦の月は何も言わず

ただ

僕を睨んでいた


半疑のまま半信な僕は

足早に夜を駆け出す

溢れる涙も乾かぬまま


呼吸は乱れっぱなし

僕はまだ生きている

生きてていいんだね……?


どれだけの後悔を繰り返せば

僕は君に伝えられるのだろう


いつか終わりを迎えるその瞬間に

僕は君に告げられるかな?


『アナタニデアエテヨカッタ』と……



夜空(そら)に流れる銀河(かわ)を渡るから

君の笑顔を一番近くで見ていたい

君の声を聴かせて欲しい

君の肌に触れていたい

繋いだその手を離しはしないから


次に逢えるその時まで

この涙に濡れたままでいるから

ま、あの二人がどう思ってるかなんて知らないけど、ベガとアルタイルは地上にもいるよね。

全てのベガとアルタイルが素敵な時間を過ごせますように……

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