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俺とあいつの変わった日常2  作者: 龍聖
第一章 新しい日常の始まり
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第10話 とある放課後

お久しぶりです。長い間更新を止めてしまって本当にごめんなさい。


仕事やら家のことやらでバタバタと忙しくて更新出来ておりませんでした。

これからは少しずつですが、また執筆再開していきますので、どうぞよろしくお願いします

 放課後のこと。俺は学校の図書館で本を読んでいた。今日はなんとなく読んでいきたい気分だったからだ。美緒には先に帰ってもらった。あいつは本を読むのがあまり好きじゃないやつだからな。

 そうこうしていると、下校のチャイムが鳴り、図書室も閉館の時間になる。支度をして、俺は図書館を後にした。この学校の図書館は特別棟の3階の一番端に当たる。

 俺の通う高校では、教室や職員室がある普通棟と体育館と特別棟が存在する。音楽室や美術室、それから数学の少人数で来る特別教室など、あらゆる特別教室はこの特別棟に当たる。そのため、移動する際は早めに出ないと遠いために遅刻をすることになる。

 下校時間の誰もいない廊下を歩いていく。歩く度にカツカツと自分の歩く足音が廊下を響きわたる。特別棟から普通棟に入り、俺は忘れ物をした事に気づき、教室に戻った。

 教室に戻ると一人、女子生徒が机ですやすやと寝ていた。起きる気配もなく、このままにしておくのも気が引けるから俺は起こすことにした。


「おい、結衣。もう下校時間だぞ、起きろ」

「うーん…あれ…?もうそんな時間?」

「おう、寝るなら家に帰ってから寝ればいいんじゃないのか?」

「それもそうだね。じゃあ、一緒に帰ろうよ、湊くん」

「ああ、いいよ」


 忘れ物の筆箱をカバンにしまい、結衣の支度が終わるのを待っていた。

 しばらくして、鞄を持った結衣がパタパタと走ってきた。そんなに急ぐことないのに。


「おまたせ。じゃあ行こうか」

「おう、そうだな」


教室を出て廊下を歩いていると、結衣が俺の腕に抱きついてきた。


「・・・なあ」

「ん?なに?」

「なんで結衣まで俺に抱きついてくるんだよ?」

「んー・・・。なんとなく?」


 なんとなくかよ。なんとなくで抱きつかないで欲しいとは思うんだけれど、いっつも美緒や葵に抱きつかれてるせいでなんとも思わなくなってきた。

 いや、普通はこの歳で抱きつかれるのに慣れてるっていうのはおかしいんだろうけど、俺の周りにはそういうことするやつがいるからな。


「なんかね、美緒ちゃんや葵ちゃんを見てたら湊くんに抱きつきたくなっちゃってね」

「いやまあ、分かるけどさ・・・。だからってなんで俺・・・?」

「なんでかな。湊くんや美緒ちゃん、それに葵ちゃん見てたらなんかいいなあって。だからただの興味本位だよ」


 興味本位で抱きつくのは違うと思うんだけどなあ、とか言うのは無粋なんだろうとか思い、心に留めておいた。

 そうこうして、下駄箱に着くと、結衣は1度俺から離れて靴を履き替える。その隙に俺も履き替えて校舎を出て結衣を待っていた。


「おまたせ、湊くん!」

「ん、じゃあ帰るか」

「うん、そうだね」


 そして結衣はまた俺の腕に抱きつく。もう疲れたから抵抗はしないけどな。

 そうして校門に向かっていると結衣が口を開いた。


「なんかさ、こうしてると私たちカップルみたいだね」

「いやまあ、そりゃあ結衣が抱きついてるからな」

「それもそうだね」


 ふふっと結衣が小さく笑った。それを見た俺は少しだけドキッとした。結衣ってこんな風に笑うこともあるんだなと、新たな一面を知った気がした。

 校門に着くと、結衣は俺から離れた。


「もしかして、もうちょっと抱きついてて欲しかった?」

「馬鹿言うな。そんなこと一つも思ってねーよ」


 軽く結衣の頭を叩くと、「いたっ」と頭を抑えて少しムスッとしていた。少しだけ可愛いと思った事は内緒にしておく。


「じゃあ私こっちだから」

「ああ、じゃあな。また明日学校で」

「うん、また明日」


 そうして結衣と別れたので家に向かって歩いていく。


「あっ、湊くんちょっと待って!」


 声を掛けられてつられて振り向くと結衣がパタパタとこっちに走ってきていた。


「何か忘れ物か?」

「ううん、そういうことじゃないんだけど。ちょっと目を瞑ってくれる?」

「は?まあいいけど」


 そうして目を瞑ると、頬に柔らかい感触があった。そして俺は何をされたのか理解し、顔を赤くしていく。


「おま、何してんだよ」

「ふふっ、抱きつかせてくれたお礼だよ。もしかして、口の方が良かった?」

「べ、別にそんな事は」

「ダメだよー、それは私の彼氏になってからね」


 そういって結衣はウィンクをして手を振って元歩いてた方に走っていった。


「ったく、なんて小悪魔なやつだよ・・・」


 そんな風に呟いて、先ほどされた行為の感触が残っていた頬を触り、俺はモヤモヤとしながら家に向かって歩いていった。



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