■ 第一話 「英雄になりたい」
英雄になりたい。
それが、俺のすべてだった。
◇◆◇◆◇
この世界には「ダンジョン」が存在する。
そこには無限の富が眠り、命を懸けて挑む者たちは「冒険者」と呼ばれていた。
富、名声、力――
すべてを手にできる場所。
そして、もう一つ。
冒険者を冒険者たらしめる要素がある。
スキル。
魔物を倒し、力を得る中で発現する特殊能力。
時には努力の果てに、後天的に目覚めることもある。
強力なスキルを持つ者は称賛され、
凡庸なスキルしか持たぬ者は、嘲笑される。
――そして俺は、後者だった。
【器用貧乏】
何をやらせても平均以上。
だが、それ以上には決して届かない。
一流にはなれない。
頂点など、最初から手の届かない場所にある。
パーティーに入ったことはある。
評価は決まってこうだ。
「便利だけど、いなくても困らない」
――なら、いらない。
そう言われて、追い出された。
それでも。
俺は、やめなかった。
やめられなかった。
生活のため、という理由もある。
だが、それ以上に――
あの日、見た。
あの背中が、忘れられなかった。
誰よりも強く、誰よりも輝いていた「英雄」。
いつか、自分もああなりたいと。
そう願ってしまったから。
努力は裏切らないなんて、綺麗事かもしれない。
それでも――
神様がいるなら、きっと見ているはずだ。
だから俺は、今日もダンジョンへ潜る。
魔物を倒し、傷を負い、それでも前へ進む。
――英雄になる、その日まで。
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