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4話 ルーク・ボードウィン

「兄ちゃんが殺されにかかってくるなんてな! 想像してなかったわ!」



ビリー・ナイト。殺人術(キラーアビリティ)はアダムと同じく血液創造(ブロードクリエート)。3年前に事故で死んだとされていたアダムの実の弟。



「おい! 死んだんじゃなかったのかビリー!」


「俺が、死ぬと思ったか! だってまだ…」



「人殺してねえからよ」



アダムの頭にマシンガンが直撃した。



「終わりだな。弱かったな! 兄ちゃん!」



「あー。ちょっと油断しすぎだな!」



「お前! 何で生きてやがる!」



「言っただろ。殺されに来たわけじゃないって! そして…」



「丁度電気が溜まったところだ!」



殺人奥義(キラーミステリー)!」



電流(ライトニング)!」



血液波動砲(ブロードブラスター)!」



「ハハハ! うなもん撃ってきても…」



「効かねえや!」



「まじかよ! このままだと俺らが返り討ちくらって死ぬぞ! どうする! どうする!」



ブブー!



「1000にまで人数減少! 以上で2次審査、実技試験を終了とします!」



「はぁ? 俺はまだ終わって…」



「じゃあ一旦捕まって下さい」



ビリーの目の前に現れたのはドロー・シュガレットだった。



「僕は貴方を試験以外で暴走させる気はありません! ですのでルシウスさんを絵で作り出しました!」



「この人! 生命を作れるのか?」



「ということで暴走男さん。対戦ありがとうございました」



シュガレットはルシウスのコピーを操りビリーを瞬殺した。



「あのさ、君の名前は…」



「名乗る気はないので。面倒臭いです。あんま近寄んないでください」



「あ、はい」



(こっわ!)



僕達は試験会場の出口まで案内され本拠地の大広間に案内された。



「ここまで生き残った受験生諸君! おめでとう! 君達はこれから現役のキラーのアシスタントとして活動を開始してもらう。そこで、君達の試験を見に来た現役のキラー達からスカウトがあるものがいるので今から紙に希望を書いて提出してください」



大広間は誰が多くスカウトされたのか噂話でもちきりになった。



「俺ら誰からスカウトきてるだろうな」



「でもさ、あのアダム・ナイトとランド・ライトニングって奴、めっちゃバチバチのバトルしたらしいぜ!」



「あの2人でバディを組んで300人も殺ったらしいよ!」



一方のアダムとライトニングは…



「なぁライトニング。スカウトきてた?」



「おう! めっちゃきてる! 迷うな! アダムはきてたか?」



「俺もきてるよ!」



「え! お前あのルシウス・ボードウィンか!」



「あ、うん」



ルシウスさんがどれだけ凄い人なのか、改めて実感した。

ライトニングやみんなに認知される人は凄いと思う。



「アダム! 俺はウクライナに行くよ!」



「どうしてウクライナに?」



「俺の叔父がウクライナで事務所やってるんだ。だからそこで世話になろうと思ってさ」



「でもあの親父中々厳しいぞ」



「え?」



「お前誰?」



「え? 酷くない? 俺ビリー・ナイトだよ」



「は?」



さっきまで気狂いしたのかと思っていたビリーがめっちゃ普通の人になって俺達のとこに現れた。



「ビリー。お前さっきまでの威勢と口の悪さはどこにいった?」



「あ、俺普通の時は暴走しないよ。それで、俺が殺人術(キラーアビリティ)を使っても暴走しない訓練をえっと…」



「ライトニング!」



「そうそうライトニングの叔父さんに教わってたの」



「じゃあお前も俺と一緒にウクライナに行くってこと?」



「そゆことそゆこと」



(なんか2人仲良くなってきてる!)



まあよくよくよく考えてみると2人とも陽キャだから仲良くなるのはほぼ当たり前だと思えてしまった。



「でさアダムはやっぱりルシウス・ボードウィンのとこ行くん?」



「そうだな。俺はルシウスさんのとこに行くよ」



「それじゃあ紙を提出してください!」



僕達は紙を提出し、10分後に希望のキラーのところに行った。



「えーっと僕の所を希望したのは…」



「2人だけです!」



「アダム君と僕の息子のルーク・ボードウィンだね」



「意外と少ないんですね」



「まあね〜僕の特訓大体途中で心折れんのよ。だからあんまこないんだよ」



(なんで笑顔なんだ!)



「あのルシウスさん。そのルーク君はどこに?」



「ずっと後ろにいるのさ!」



「ワァ! びっくりした!」



「それが目的だから問題ナッシング! なのさ」



(なんかすっごいナルシストみたいなやつ来た!)



「これが、僕の息子のルーク・ボードウィン。殺人術(キラーアビリティ)はなし!」



「え? ないんですか?」



「僕の息子は血族の中でも違う種類の血を持っていて僕の殺人術(キラーアビリティ)を受け継いでいなかったんだよ」



「そうなんですか。お気の毒に」



「でも僕は気にしてないのさ! 殺人術(キラーアビリティ)を受け継いでいなかったとしても闘う事ならできるからね!」



凄いポジティブで明るく仕事もできるルーク君と僕はルシウスさんの隠れ家に向かった。



「キラーは本拠地以外にも複数の隠れ家を持っているんだ。ここは28個目に建設された隠れ家だよ」



ルシウスさんの隠れ家は崖の近くにある洞窟を改造した物だった。



「ルシウスさん? 僕達はこれから何をするんですか?」



「一旦、事務作業や任務の見学と手伝いかな? 1人前のキラーになるにはまだまだステップがいるから」



「分かりました!」



「じゃあルークとアダム君は2階の部屋に荷物をまとめて外にでてきて!」



「はい!」



僕達の部屋は結構広めの部屋だった。


ただコウモリがそこら中を飛び回っていた。

あるのは2つのベッドと作業用テーブル。日用品やお風呂とトイレが付いていた。



「あのさ、ルーク君は2次審査で何をしていたの?」



「ずっと隠れて弓を撃ってた」



「ずっと!」



「そうずっと。殺人術を持ってない僕にはそういう回りからセコいと思われる攻撃方法で勝ち抜くしかないから」



「そっか」


「まあいいさ! 僕のいいところは…」



「諦めないところなのさ!」



これがルーク・ボードウィンとの出会いだった。

まだ僕は知らなかった。ルークが後にあんな事になるなんて。

ちょっとずつ人気出てきた!ありがとう!!

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