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縁結び  作者: 丘野羊鳴
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卒業の後

 馴れ初めからして良好な関係とは決して言えなかった我々ではあるが、自分でも意外なことに大学を卒業してからもしばしば連絡を取り合って飲みに行くことなどもあった。

これは私が新卒で入った会社で最初の配属先が京都の営業所であったことに起因するもので、地元に帰ってふらふらとしていた墨染は見知った人間のおらぬ新天地での暇潰しに丁度良い相手だったのだ。


 京都での生活が二、三年を過ぎたあたりで、私も会社の同僚や京都で出来たガール・フレンドと余暇を過ごすようになった。

なかなか予定が合わなくなった事から互いに連絡も途絶えがちになり、すっかり会う事の無くなった墨染の存在は頭の片隅に追いやられていった。


 しかし先日、墨染から実に二年ほど振りに連絡が来た。日時と場所が指定されており、絶対に来て欲しいとの旨が端的に示されていた。

こちらに選択肢を与えない理不尽さに彼らしさを感じながら、些か不服ではあったものの懐かしむ気持ちもあり引き受けてやることにしたのだった。

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