たくましい妊婦さんと看護学生
長岡更紗様の企画【パパママ誕生企画】への参加作品です。
今回の作品で第三弾。看護実習生が奮闘する様子を今回も楽しんでいただけたら嬉しいです。
『母性看護』実習で担当させていただいた妊婦様。
「わぁ、宜しくね。初めて学生さんについてもらうわぁ」
と歓迎ムードの担当妊婦様。
陣痛の波が少しずつ強くなる。
「まだ、いきまないでくださいね。呼吸法で逃してくださいね」
妊婦様に子宮口の確認を告げる。
「子宮口の確認させていただきますね」
いつも通りに進んでいく出産経過、しかし違うのが妊婦様の熱意
「ねぇねぇ、なっちゃん私も子宮口開き具合見たい!」
はっ? 何かおっしゃいました?
「えっ?」
「だからぁ、私も子宮口開き具合見たい」
陣痛の波が治まっているときってこんなことも考えられるのかぁ・・・・
どうやって見るの? 見れなくない?
「私の携帯で写メって」
えっ? 写メる? 子宮口を? マジですか!!
というわけで妊婦様のご希望で子宮口の開き具合を確認の時、ご希望に添うようしました。
「うわぁ~ グロいね。なっちゃん凄いね。じゃあ、救急24時(テレビ番組)のモザイク無しの映像もイケそうじゃない?」
「大学の講義で、嫌でももっと凄いの観せられます」
と伝えると
「なっちゃん、可愛い顔してサラッと怖いこと言うわね」
など、これから出産だよね? と思うほど、痛みに強い妊婦様でした。
子宮口全開大になる頃には、流石に
「早く出しちゃって。痛いって!!」
と言うほどでした。なんてたくましい妊婦様。
出産後の経過も順調で、お喋り大好き産婦様に早変わり。
新生児が泣くよりも頻繁に「なっちゃん!」と私を呼ぶ元気さが微笑ましかったです。
たくましい妊婦様の担当をさせていただき楽しい実習を過ごせました。