目次 次へ 1/28 託宣 真(・)っ(・)白(・)な(・)闇(・)の中を、ふわふわと揺蕩(たゆた)う。 水際で波に洗われるようなその感覚が、何とも言えず心地良い。 そんなゆったりした酩酊感(めいていかん)の中に、中性的で、しっとりとした声が響き渡る。 『……其(そ)方(なた)等(ら)は選ばれた』 『救国の勇士として!!』 『其方等の持つ力、是非とも世のため人のため、役立てて欲しい!』 『異境より現れる其方等には、万事において特別なものがある』 『『『頼んだぞ………』』』 その言葉を聞き届けてすぐ、意識は闇へと沈んでいった……。