-Prologue
悲劇組曲、改めて始まりました。
新たな悲劇の帳が幕を開ける…
流れる曲は悪魔が奏でる鎮魂歌。
このモニターから映る世界は全部、
どれも違うけれど…
結局、どの世界も結末は同じだ。
生物が生まれ、街が出来て、争いが生まれて…
そして国が滅ぶ。
その繰り返し。
今日という時間の無い、時の止まったこの場所で、
ずっと、眺めている。
目まぐるしく変わる。
綺麗で汚い…
人間共が騒ぐ世界なんて、特に見てて飽きない。
愚かで、滑稽で、笑えない。
人間の群がるあの世界は。
輝いて見える、醜い程に。
短い寿命…死にゆく命達…
脆く儚い人間は、まるで世界のようだ。
無残に終わりを告げたその魂は、
一体、どこへ行くのか…
人間共は知らない。
のうのうと生きているその姿が、
狂っている。
幸せを生きたいと。
愛に乞い願う者は皆忘れ去られ、
残酷に散っていく。
その魂は救いもされずに漂うのか…
それとも誰にも知られずに消えてしまうか。
なんて残酷な世界。
今日もまた…
そんな捨てられた魂が、この場所に迷い込む。
迷える者達よ。
邪念となりて、オレに従え。
ようこそ、ここはそんな魂の…
人間が辿り着く、成り果ての世界。
ようこそ魔界へ。
悲劇の始まり。
悪が一つ、また一つ。
それでも…
たとえこの身が悪に染まっても…
醜い姿になってでも…
世界を生きる愛に飢えて…
幸せを願うのは…
悪…
なのか…?
Thank you for reading...




