兄、幼女
佐奈とマリィが入店した時、メイドと行人が体を重ねる様にして倒れていた。それはそれはメイドと行人が何らかの肉体的交流をおっぱじめるのではないかと受け止める以外に想定の出来ない態勢なわけである。
無論それを見て果てしなくブラコンな佐奈と不純異性交遊ダメ、ゼッタイなマリィは驚嘆している。そして行人は強いオーラを感じてか二人を見て硬直している。
「にににににににににににににににににににににににににににににににににににに兄さん!!何なんですかその人何でそんな体位でイチャコラ始めようとしてるんですかてか何でここにメイドがいるんですか!?」
「そそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそそうですよイクトさん!!何なんですかその人何でそんな体勢になってるんですかてか何でここにメイドがいるんですか!?」
「落ち着けお前ら。」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお落ち着いていられるわけないじゃないですか!!だって兄さんが、兄さんが…」
「兄さんがロリコンだったなんて!!」
「「は?」」
メイドと行人が硬直する。
「なにが『は?』なんですか!!今の体勢どうやって説明するつもりなんですか!!ロリですかロリロリなんですかロリロリメイドたんはぁはぁなんですか見損ないましたよ兄さん!!私が折角オールジャンルオールコスプレオール体位でもてなしてあげようとしているのにそれを断ってあろうことかロリロリメイドさんとイチャコラしようなんて!!ロリが良かったんですか!!ロリロリつるぺたメイドさんが良かったんですか!!実は私脱ぐとつるぺたに…」
「落ち着いてくださいサナさん!!ロリロリ言い過ぎて意味が分からなくなってます!!」
「これが落ち着いていられますかマリィさん!!ロリコンダメ、ゼッタイ!!は万国共通の合言葉なんですよ!!それなのに兄さんは…見てくださいよ!!小学校高学年じゃないですか!!ロリんロリんじゃないですか!!最早犯罪クラスじゃないですか!!確かに美少女ですよ!?女の私たちでも思わずハッとするような美少女ですよ!?だからと言ってそんなイチャコラぶっ放す理由にはならないんですよ!!」
「しょ…」
「た、確かに見た目10歳くらいに見えます!!ままままままさかイクトさん本当にサナさんの言うとおりロリコンなんですか!?そそそそそそうだとしたら今すぐ懺悔してください!!今なら神様もきっとお許しになってくれるはずです!!」
「じゅ…」
「落ち着けお前ら話せばわか…」
「兄さんが落ち着いてください!!私だったらどんなコスプレでもどんなジャンルでもどんな体位でもどんなキャラでもこなして要望にこたえて見せます!!だからそこのロリロリメイドと関係を持ってまた出馬表明したどこぞの都知事に刑務所にぶちこまれる前に私の処j…」
「だから何で今度はそうなるんですか!!こんな昼間にしかも他のメイドさんも…って!!メイドさん3人いる!!武器屋さんじゃないんですかここ!?」
「ホントだ!!3人います!!ってまままままままままままままままままままままままままままままままままままさか兄さん多人数…」
「それ以上言っちゃダメ!!」
勝手に騒ぎまくる佐奈とマリィに行人はあきれた様子で返す。
「別にぶつかって倒れてこうなっただけだしコイツ年上で男だぞ?」
「そんな言い訳聞きたくありません!!合法ロリだったら許されると思ってるんですか!?年上でもロリはろ…えっ?」
「男…?」
「そうだろ?」
「う、うん。俺は男だしさっきのあの体勢は男って言ってもらえたのが嬉しくて思わず飛びついちゃって…」
「「へ?」」
「ちなみに歳は神父とタメだそうだ。」
「「えええええっ!?」」
佐奈とマリィの声が村中に響き渡った。