婚約破棄された聖女の、それから先は。
「ルーナ・フィストローネ!お前は聖女などではなく、王族のみならずこの国を誑かした傾国の魔女だ!そんな者との婚約などしてられる訳がなかろう!破棄させてもらう!」
声高らかに宣言された言葉に、頭から冷水を浴びせられた様な気分になる。
――魔女?なぜ私が?この国のために毎日祈りを捧げてきたのに?
王太子の突然の宣言に、皆驚いた様子を見せるも、特に異論を唱える者はいない。あまりにも突然のことで、悲しみよりも衝撃で何も考えられない。
「よって私、王太子ディアス・ハイルエンドは本当の聖女、リディ・フローレンスとの婚約をここに発表する!」
本当の聖女と言われたリディ・フローレンスは私が祈りを捧げる時の装束を着て、静々と慎ましやかに王太子の隣に並んだ。
絶世の美少女といっても過言ではない容姿を持ち、花のように微笑む彼女は聖女と言われても頷けてしまうほどの神聖さを併せ持っていて。
訳がわからぬまま、会場には拍手が波のように広がっていく。
リディ・フローレンスは私の方をちらりと見ると、くすりと笑う。その笑いに、全てを悟った。
――ああ、嵌められたんだ。
―――――――――
魔法大国と言っても過言ではないこの国は、魔法の力が人生を大きく左右する。そのため、光魔法を体現した者は聖女として重宝される。魔力量が多かったり魔法の才に長けている者も同様だった。
「よし、これで全て揃ったかしら」
籠の中に一杯になった薬草を見て、私は木陰に座り込んだ。これを全部すり潰して、魔法をかければ発熱に良く効く薬の完成だ。
王太子様から婚約破棄と共に『傾国の魔女』と言い渡された私に最早居場所は無かった。家族との接触を断たれ、国外に行こうにも、修道院に入ろうにも王太子様の息が掛かっていて、身動きが取れない。
王太子様に言わせれば、聖女でないお前はのたれ死んでしまえ、ということだろう。
絶望に打ちひしがれても、死のうとは思わなかった。光魔法の力を持つ聖女として生まれた私にとっては、毎日必死に女神様にお祈りするのが生き甲斐であり、その生き甲斐はまだ奪われていなかったからだ。
だからこうして国境近くの小さな町に移り住み、薬師としてなんとか生計を立てている。
「あら、シーザゴンドラの実が足りないわ」
これが無いと薬が完成しない。山道をもう少し歩く必要がありそうだ。
神殿に祈りを捧げる以外に自由な行動を制限されていた私は、圧倒的に体力がなかった。でも、妥協はできない。高熱に苦しんでいる隣に住む小さな子供の為にも、早く薬を完成させなければ。
そうして暫く歩いていると、シーザゴンドラの実を見つけた。……険しい崖の上に。
聳え立つ崖は急だが、凹凸を利用すれば登れなくは無さそうだ。子供達のためにと決意し、崖の前まで来たその時。
「……あの実を、取りたいのかい?」
優しさに満ちつつも、少しやつれた声。
声のした方を向くと、崖の近くの木に凭れ座り込む男性の姿があった。
その綺麗な容姿に驚くと同時に、息を呑んだ。――王太子様に、どことなく似ていたから。
そのまま、男性は崖に向かって手を伸ばす。柔らかな光が彼の手と崖にあるシーザゴンドラの実を包んだと思った時、既にその実は彼の手にあった。
そうして男性はふ、と微笑んだと同時に、崩れるように倒れてしまったのだった。
―――――――――
光魔法は基本的に加護を与える事に長けた魔法だ。人の病気を治療する事は出来ても、人や物を転移させる事は出来ない。といって山道を男性一人抱えて降りるのも無理な話だ。
額に手を当てる。熱は無さそうだ。息も荒くなく、一見すると眠っているみたいだった。
ただ、顔色がかなり悪い。このまま何もせず放っておくと危険かもしれない。
――そうだ、光魔法が効くかも。
目を閉じ、男性の胸に自身の手を持っていく。翳す手に少し力を込めると、微かな光が胸元を照らした。
良くなりますようにと祈りを込める。額に汗が滲んだ。長時間の光魔法の行使は身体に負担がかかる。
だからといって、諦めたくない。
それから、どれほど経っただろうか。
長い睫毛がふるりと震えたと思うと、ゆるゆると重い瞼が開けられる。ぼんやりとしていた焦点が合い、男性は弱々しくも柔らかな笑みを見せた。
「大丈夫ですか?痛いところとかありませんか?」
「ああ、平気だよ。いつもこうなんだ」
いつもとは、どういう事だろう。
首を傾げると、男性はゆっくりと体を起こす。咄嗟に背中を支えると、「貴女は優しいね」と花が綻ぶ様に微笑む。
その笑みは王太子様と似て非なるものだ。あまりにも温かくて、優しい。
「僕はね、闇魔法の使い手なんだよ」
闇魔法の言葉は聞いた事があった。
ありとあらゆる魔法が使える代償に、身体の魔力が全身を蝕み、生きても20歳で命を散らすと言われている「死の魔法」だ。
「その様子だと、大方は知っているみたいだね。僕は今19歳だ。この静かな山奥で暮らしているんだけど、そろそろ身体が限界に近くて。ここで動けなくなっていたんだ」
「そう、だったんですね」
「そんな顔しないで。どうしてか、君のお陰で今は凄く身体が軽いよ。助かった、ありがとう」
真摯にお礼を言う男性は、良い人そうな印象を受ける。
闇魔法をその身に宿し療養しているのは分かったけれど、どうしても一つ気になる事があった。
立ち居振る舞いは丁寧で、身なりも簡素ながら高潔さがある。ただの一般人とは思えない。
「どうしたんだい。何か言いたげだね」
「いえ……あの、王太子様に似ていらしたので」
「王太子?君はディアス兄上を知っているの?」
男性は目を丸くする。
ディアス兄上。その呼び方からして王太子様の弟君のようだけれど、王太子様に兄弟がいるとは聞いた事がない。
それこそ、数年前に亡くなったジュード王子くらいしか……
――まさか。
「凄い驚いた顔してるね。多分、君の想像通りだよ。僕はジュード。一応、この国の第二王子だ」
微笑む第二王子――ジュード様は本当に王太子様によく似ていた。だけど、王太子様は孤高として少し冷たさを持った感じだったけど、ジュード様は柔らかくて温かい感じがした。
ジュード様が説明して下さった経緯はこうだった。
10年前、闇魔法を発現したジュード様は、王族会議の結果、既に亡くなった事にして、この辺境の地にあくまでも療養を目的として移り住んでいるのだそうだ。
「僕は王太子じゃないから、王位の心配はない。どうせ20歳まで生きられないからと、ディアス兄上が提案したんだ。ここに押し込めて、のたれ死ぬのを待っているんだよ」
時々くる兄上の側近も、死んでいるかどうか確認する為に来てるだけだしね、と軽々しく言うジュード様は、笑顔ながらも疲れ切った顔をしていて。隠しきれない苦しみが滲んでいた。
「ところで、君はどうしてここに?見たところ、兄上のことも知っているようだったし」
不思議そうにするジュード様に、私は事のあらましを説明する事にした。
王太子様の婚約者だったこと。
聖女であること。
婚約破棄されて、今はここで薬師をしていること。
静かに聞いていたジュード様は、顔を曇らせた。
「愚兄が、とんでもない事をした。僕が謝ってすむ話じゃないけど……本当、ごめんね」
「いえ、ジュード様が謝る事では……」
「兄上の失態だ。それは王族の失態でもある。王族である僕が謝って当然だよ」
躊躇なく頭を下げるジュード様は、本当に実直で誠実さが伺える。
と、突然ジュード様は腰を折り、呻いた。
「……ぅ、あ」
「大丈夫ですか!?」
突然胸のあたりを抑えて苦しむジュード様に、私は急いで光魔法を掛ける。
柔らかな光が、今度はジュード様の全身を包んだ。
荒い呼吸が、段々と静まっていく。
「……っ、ありがとう。君は本当に凄い力を持っているんだね。苦しみが一瞬で和らいだ」
ジュード様は柔らかく微笑む。だが、その微笑みはどこか吹っ切れていて、少しの危うさがあって。
命すらも諦めているように見えるジュード様に、何かしてあげたいと思った。
――そうだ、もしかしたら。
「ジュード様の家は、どちらですか?」
「ここよりも深い山奥だ。この山道を少し行った先だけど……それがどうしたの?」
国のためと言われ、ずっとずっと祈りを捧げてきた。それが正しい事だと疑わずに。正直、今も正しいと思っている。けど。
「貴方の為に、祈ります」
今は、ただ一人の為に、祈りを捧げたいと思った。
―――――――――
そこから私はジュード様の家を毎日のように訪れる様になった。発作に苦しむジュード様に光魔法をかけたり、時には高熱を出す彼を献身的に看病するようにした。
そうして毎夜、ジュード様が良くなりますようにと祈りを捧げるのが日課になった。
そうして、暫くの時が経ち。
「ジュード様!ついに完成しました」
薬の入った小瓶を抱え、私はジュード様の家を訪れた。ジュード様は玄関先まで出迎えてくれた。
出会った頃に比べれば、かなり顔色がいい。細かった体躯もしなやかになり、痩けていた頰は少しふっくらとしてきた。
良い兆候に嬉しくなって微笑むと、同じようにジュード様は微笑み返してくれる。
「それを見ると、新しい薬が完成したみたいだね」
「はい。ジュード様のお身体に効くはずです」
「僕の?」
ジュード様は時々突発的な発作に襲われる。それは光魔法でも治癒できるけど、私がいない夜間などは安心できない。最近は発作の頻度が少なくなってきたとはいえ、油断は禁物だ。
「発作が起きた時に、これを飲んでください。きっと治ると思うんですけれど……万が一治らなかったり、副作用が出た場合は遠慮なく仰って下さいね」
「僕のためにわざわざ作ってくれたなんて、本当に頭が上がらないな。ありがとう」
「……そう仰ってくれて、嬉しいです」
微笑むと、ジュード様は顔を手で押さえて、ふいとそっぽを向く。
「……っ、可愛すぎる」
「?何か仰いましたか?」
「いいや、何でもないよ」
そう笑うジュード様は、以前よりも明るい。少し色づいている頰や、少しはだけた白シャツがなんとも艶やかで。あまりの美しさに、今度は私が目を逸らす番だった。
「ルーナのお陰で、最近はすごく調子がいいんだ。1日動いていても苦しくならないなんて、久しぶりだよ」
「本当ですか?」
「うん。この調子なら、1ヶ月後の誕生日も迎えられそうだ。いや、迎えてみせるよ。……生きたいから」
『生きたい』。
その言葉に、思わず顔が綻ぶ。以前のジュード様とは違うことが嬉しい。
ジュード様は花が綻ぶように微笑んでいる。その笑みに、心がぽかぽかと温かくなるのを感じる。この笑顔が、すごく好きだ。
「20歳になったら、お祝いしましょうね」
「勿論。あ、そうだ。ルーナの為に料理を作ったんだ。食べていかない?」
「じゃあ、有り難く頂きます。ジュード様、料理お上手ですものね」
「ずっとここにいたから、生活力が増したみたいだ。次はルーナの料理が食べたいかな」
「期待はしないで下さいね?」
二人で笑い合う。
あまりにも穏やかで、自由で。
こんな日々がずっと続けばいいのにと、願ってしまった。
―――――――――
そうして、あっという間に1ヶ月の時は経ち。
無事、ジュード様は20歳を迎える事ができた。
「ジュード様、お誕生日おめでとうございます」
開口一番に告げると、ジュード様は「ありがとう」と言って笑う。
20歳を迎えるジュード様の為、最近は特に長くお祈りをしていた。万が一があっては困るし、私もジュード様に生きていてほしかったからだ。
それが功を期したのか、ジュード様はみるみる回復し、今では殆ど発作が起きなくなった。
「こうしてルーナと誕生日を迎えられて嬉しいよ。
……ああ、そうだ。道中は大丈夫だったかい?」
「?いいえ、特に何も……」
「なら良かった。最近は隣国との争いが絶えないみたいでね。武力衝突も起こるかもしれないと言われているんだ」
魔法大国であるこの国とは対照的に、隣国は魔術大国だ。魔法と魔術は似ているようで相容れない。魔法は神様からの贈り物と呼ばれるもので古代から存在する。対して魔術は人が考え出した術式を使って魔法陣を展開するもので、近年目覚ましい発達を見せる技術だ。
この国と隣国は昔から仲が悪い。最近は改善したと思っていたけれど、まさかそんなことになっているとは。
「ここは国境付近だ。最近はここに軍隊が派遣されるという噂もある。だから、ルーナの身が心配で」
「そうだったんですね……」
「とはいえ、最近は日照り続きで、国の財政が傾いている。財政難に陥っている今、戦争したら負けてしまうだろうな。――と、暗い話だったね、ごめん」
ジュード様はぱんと手を叩くと、私の手をそっと握った。
「とりあえず、食事にしよう。ルーナの為に腕を振るったんだ。ルーナの好きなミネストローネもあるよ」
「本当ですか!?嬉しいです!」
「ふふ、うん。目がキラキラしてる。ルーナは本当に可愛いね」
可愛い。
その言葉にかあっと頰が熱くなるのが分かった。
恥ずかしくて俯くと、ジュード様は私の頬をそっと包んだ。
「食事が終わったら、ルーナに言いたいこともあるからさ」
微笑むジュード様はあまりにも美しく、格好良くて。ジュード様の藍色の瞳いっぱいに私が映っているのが、嬉しいような恥ずかしいような心地になる。
――この人と、生きていきたい。
そんな幸せな気持ちでいっぱいになった、その時。
「ジュード殿下はいらっしゃるか!!」
バンと扉が開いたと同時に、そんな声が家中に響いた。聞き覚えがある声にハッとする。
複数人の足音がして、リビングに衛兵が流れ込んできた。予想だにしない事態に驚いていると、沈黙を破るように一人の男性が姿を現した。
「ジュード殿下……やはり、生きておりましたか」
苦々しく呟くのは王太子様の側近であった、リヒド・フェイズ様。何度か顔を合わせた事があるけれど、冷酷な雰囲気が常に漂っていて苦手な人だった。
「君の思い通りにならなくて残念だったね」
「ええ、本当に。最初から貴方様についているべきだったと、今では後悔しています」
リヒド様はにこりとも笑う事なく、じろりと私を見た。
「聖女様がここにいらしたとはね。丁度良い。貴方様お二方に、国王様からの召集命令がかかっております」
「本当かい?そう言って兄上に有利に働く君の罠だったりしないだろうね。未だ生きている僕は君にとって邪魔でしかない」
「いいえ。罠であれば、こうして対面したりしませんよ」
そう言ってリヒド様が掲げたのは、紛れもない国王からの直筆のサインが入った嘆願書だった。
どうやら、王宮に向かうしかないようだ。
「お分かりいただけましたか」
「……ルーナに無粋な真似したら、どうなるか分かっているよね」
「ほう。ジュード殿下はそんな顔も出来たのですね。貴方についておけば良かったと、ますます後悔の念が深まりますよ」
リヒド様はふっと笑う。底の見えない笑みに、背筋が凍るような思いがした。
そんな不安を感じ取ったのか、ジュード様は私の手をきゅっと握る。
「僕が絶対、ルーナを守るから」
力強く言い切ったジュード様の言葉を信じる以外に道はない。私はジュード様の手を握り返した。
―――――――――
馬車で数時間揺られ、王宮に到着する。休む暇もなく、国王様の前まで通された。そうしてしばらく話をして――
日も沈み、辺りが暗くなった。
王宮の自室から見える月明かりは酷く懐かしい気持ちになる。手を組み跪いてお祈りをしていると、コンコンと扉がノックされる。
「ルーナ、入ってもいいかな」
ジュード様の声だった。返事をすると、かちゃりと扉が開く音がした。
「ああ、祈りを捧げていた最中だったんだね。出直そうか」
「いいえ、大丈夫ですよ。今終わったところなので」
立ち上がり、ベッドに座る。隣を指差すと、ジュード様も同じようにして腰を下ろした。
「まさか、こんな事になるなんてね」
そう、本当にまさかだった。
国王様から開口一番に告げられた言葉。
――王位継承権を、ジュードに移す。
なんでも、王太子様が本当の聖女だと言ったリディ・フローレンス様は、隣国の刺客だったそうだ。
隣国の策略に落ち、聖女を王宮から追放した事で、国は日照りに見舞われ、飢饉が相次いだ。これは知らなかった事だが、貴族の間では疫病なんかも流行り始めていたらしい。
そうして財政難に陥ったのは、リディ・フローレンスの色仕掛けに落ち、聖女を追放した王太子の責任が重いと国王は判断し、王位継承権を剥奪。今は謹慎中らしい。ちなみにリディ・フローレンスは私が王宮を去ってから忽然と姿を消したそうだ。
こうしてジュード様に王位継承権が回ってきた。
「王位なんかに興味はなかったけど……ルーナとの出会いがあったと考えたら、そんな運命も悪くないかな」
光魔法を持つ私と、闇魔法を持つジュード様。
私たちが辺境の地で出会い、ジュード様の体調が改善したのは全くの偶然で、奇跡だった。
「……私は正直、今も混乱しています」
この数ヶ月で色々な事がありすぎた。
『傾国の魔女』なんて呼ばれて王宮を追放されてから、王太子様の弟君であるジュード様に出会い、またここに戻ってくるなんて、思いもしなかった。
王宮で聖女としてまた祈りを捧げる事に戸惑いはある。
――だけど。
「でも混乱してた中、一つ凄く嬉しい事があって」
「嬉しいこと?」
「ジュード様との婚約が発表された時です」
そう微笑めば、ジュード様は嬉しそうに笑う。
ここに戻ってきた事に、色々な不安はあるけれど。
ジュード様が隣にいて、私の婚約者になるなら、悪くないかな、なんて。
「出会った頃は、自分の命なんて諦めていた。だけど、ルーナがいたから、生きたいと思ったんだ。この人と少しでも一緒にいたいから、ちょっとでも長く生きなきゃって」
ありがとう、とジュード様は言った。
そのお礼が凄く嬉しくて。
思わず涙ぐむと、ジュード様はそっと指でそれを掬ってくれる。
「私も、ジュード様の笑顔に救われていました。誰かのために尽くしてお礼を言われる事が、凄く嬉しかったんです」
素直に伝えると、ジュード様はますます笑みを深める。美しくて温かいその笑顔が、やっぱり好きだ。
「好きだよ、ルーナ。愛してる」
「私もです」
そっと、唇が重なる。
未だ混乱する頭の中、一つ断言できるのは。
半年前、この閉鎖的な空間で一人祈りを捧げていた時よりも、ずっと幸せだってこと。
月明かりが祝福するように、二人を照らしていた。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
宜しければ評価ポイント、コメントをお願いします!作者の励みになります…!