与えられた権利とチートアイテム
水龍神の前に着いた俺はキョロキョロと周りを見回す。
『アイツは?アノ黒猫何処に居るの?』
水龍神は俺達を見ると、
「アイツ?ラィなら昨日の内にまた出掛けて行ってしまったぞ?」
頭にではなく普通に言葉として水龍神の声が聞こえた。
『水龍神?普通に喋れるのかい!』
俺は心の内でそう突っ込んでしまう。
『他の人に聞かれたくない話しや最初の言葉が喋れない時のお前にはこの心に語りかける方が良いだろう?』
そう言われて納得する。
「それよりラィって?
アイツ名前?」
「そうだ。
アイツからその名前を伝えてくれと頼まれた」
「ラィか!そのラィは何処に行ったの?」
「まだ調べモノがあるらしい。
詳しいことは何も言わずフゥの荷物だけ置くと飛んで行ってしまったよ。
またしばらく帰ってこない気がするな。
お前のことは私に任せるそうだ」
「マジか!聞きたいことがたくさんあるのに!」
がっかりしていた俺に、
「がっかりするな魔法の練習も基礎だけでなくもっといろいろ練習してもいいぞ。
その為にも体力を付ける為の訓練もさせていくからな。
そしてこの世界の歴史や地理、他の種族や動物や魔物のことを私の許可した範囲で教えよう。
他に聞きたいことがあれば聖域の外の事などはラミネや冒険者をしていた者に聞いてもいい。
水の聖域以外の聖域のことも火の聖域や土の聖域の竜人に聞いてもいいからな。
そして彼等に火や土の魔法も教えて貰ってもいいぞ」
「本当に!」
「あぁ」
水龍神はそう答えて俺に聞こえないようにラミネとシイバに何か伝えて二人が頷く。
「それじゃ部屋に戻ろうか。
朝食もまだ食べてなかったよね?」
ラミネがまた俺を抱き抱える。
「待て!そこの袋を持っていけ。
中にフゥに必要な物が入っているそうだ。
昨日ラィが持ってきた物だ」
水龍神の横に一つの袋が置かていた。
「何が入ってるんだ?」
シイバが袋を開けようとする。
「お前が開けるな!
部屋でフゥに開けさせろ!」
水龍神にシイバは怒られる。
「ハイ」
一礼をするとシイバが袋を持ち三人は俺の部屋に戻った。
俺の部屋に三人で戻るとお腹が鳴って昨日の朝から何も食べてなかったことに気付いた。
「まずは朝食食べたら?
わたし達はフゥに教えること相談しておくから。
シイバ行くよ!」
ラミネとシイバが部屋を出て行く。
俺は朝食を食べながら気になっているラィが持ってきた袋を開けようと手に取る。
この小さな袋に何が入っているのかと袋を覗くと袋の中は空っぽだった。
『何も入ってない?』
そう思った瞬間!
頭に袋の中身が映像として見える。
『オォー!やった!
これが異世界モノで有名なチートアイテム。
無限に収納できる袋か!』
異世界に来て初めてまともなアイテムを手に入れた気がする。
『どれどれ?どんな便利アイテムが入っているかな?』
袋の中身を調べていく。
『頭の中に映像が浮かび何が入っているか解る。
まずは盾。
次に服。
最後に魔法石。
魔法石って竜人族が使ってる魔法石と一緒かな?』
ひとまず魔法石を袋から出してみる。
白金に白い色の魔法石が一つ付いた腕輪が出てきた。
『どの腕に嵌めればいいかな?』
俺の腕は四本ある。
『やっぱり利き腕かな?』
左の上の手首に嵌めようとするとなぜか嵌まらない。
次に左の下にも嵌まらない。
右の上の手首に近付けるとスッと嵌まる。
『フゥ、神の魔法石を装備した!』
魔法石の使い方と変な声が頭に流れ込む。
『何?気持ち悪!
でもこれで情報を引き出せるようだな。
よし!まずはこの腕輪の情報を見よう!』
頭に
『神の魔法石
情報の入力と出力ができる
フゥ専用
破壊、譲渡不可』
『俺専用ね。
これで知りたいことを思い浮かべると教えてくれるのね。
それじゃ一度外しておこうかな?』
腕輪を外そうとするが外れない。
『一度装備すると外れない』
そう頭に流れる。
『呪われたアイテムか!』
俺はそう心の中で叫んだ。
次に袋から盾を出してみた。
中から出てきたのはさっきと同じ腕輪だった。
『今度は嵌める前に情報を確認しておこう』
『神の盾
全ての物理攻撃を防ぐ
フゥ専用
破壊、譲渡不可』
『腕輪なのに盾?
装備したら外れないだろうな』
しばらく考えたが考えてもしようが無いと左の上の手首に嵌めた。
『フゥ、神の盾を装備した!』
頭に同じように内容が流れ込んで盾の使い方が自然と理解できていた。
左腕を前に出して盾を構える感じにする。
『オォ!盾が出た!
大きくしたいと思うと大きくなり。
小さくしたいと思うと小さくなる。
そしてどんな物理攻撃も防ぐ。
またまたチートアイテム!』
盾を腕輪に戻し外そうとして。
やっぱり外れない。
『一度装備すると外れない』
また同じ言葉が頭に流れる。
『デスよね!』
最後に残った服を袋から出してみる。
今度は白金でできたベルトのようだ。
これも真ん中に白い色の宝石がある。
『神の服
全ての環境に耐えられる
常に清潔に保たれる
フゥ専用
破壊、譲渡不可』
『このベルトを嵌めるとまた外れなくなるだろうな。
……考えてもしようがない!』
思い切ってベルトを嵌める。
『フゥ、神の服を装備した!』
今着ている服にベルトをしただけでだった。
『アーなるほど!
盾と同じように出したり消したりできるのね』
頭に使い方が自然と入ってきて服を出してみる。
服はフードの付いた白いパーカーと白いズボンで後は中が裸だった。
『下着とかはなしか?それに汚れ目立ちそうだな?』
『今まで着ていた服は袋にしまわれました。
この服は常に清潔に保たれるます。
汚れることはありません。フフ』
そう少し笑ってバカにしたように頭の中を魔法石の言葉が流れる。
『イラッとする!』
『ハハハ』
頭の中に笑い声がしたように感じた。
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