二本線
善と悪。
対立するこれらを何と考えるか…。
荒野で佇む私は、その二本の線の間に確かに居る。
二つが平行に私の横を一直線に走っていて、それがずーっと地平線の遥か彼方まで続いている。
私は常に片寄らず、真っ直ぐ走りたいという思いだ。しかし、これがとても難しい。要は、塩梅が大切だからだ。
現実では確実に太陽に近付き歩みながらも、一人で右往左往としているものだ。
また、
善くも悪くもあなたの導となる人間も現れることだろう。
大きくなればあなたと共に歩む人間も現れることだろう。
立派になればあなたを導として歩む人間もいることだろう。
誰もが太陽へと向かっている。
そして、誰もが二本線の間に居る。
そのなかで、誰もが右と左とを見て迷うものである。
ならば、あなたはどう在りたいと思うのだろうか…。