83
評価1000を越えました!ありがとうございます( ´_ゝ`)
これからもよろしくお願いします。
一応近いうちにお礼&祝いの一日3、4話連続投稿したいと思ってます。
ただいま準備中です。
早ければ明日か明後日。遅くとも数日中には出来るように頑張ります!
(・・・ひいぃ!)
眼下にはただ水がひたすら広がっていた。
ペルージとゴルディアを隔てる内海。
その海上はるか空の上をカティたちはガルーダの背に乗って飛んでいる。
人目を避け、崖のような岩場の窪みから飛び立つこと一時間。
いい加減感覚が麻痺してくれてもよさそうなものだが、一向にその気配はない。
空の旅も少しは慣れてきた気でいたのだが、いかんせん森の上を木々の頭すれすれに飛ぶのと海上はるか高い位置を飛ぶのとではまったく受ける感覚が違う。
救いは海上を行く船から様子がわからないようにかなりの高度をとっている分 、空を飛翔する海鳥や魔物もほとんどここまでは上がってこないことか。
ガルーダの魔法によって周囲には風の膜が張られている。
おかげで空気が薄いということもないし、風圧に晒されることもないが、足場のない不安定感はさすがにガルーダといえど魔法ではどうにもできない。
「後少しで島が見えてくるから、もうちょっと頑張って。・・・吐かないでよ!」
「うぷ。・・・うん」
頑張ってるつもりだ。
カティとしては頑張っているつもりなのだけど。
頑張っても胃の奥から込み上がってくるものはくるし、怖いものは怖いのだ。
(あとちょっとあとちょっとあとちょっと・・・)
おまじないのように繰り返してガルーダの柔らかい羽毛の中に顔を埋めてみた。
意外と獣臭くない。
ただ視界が塞がれたことで身体に感じる浮遊感がより強い気がして気持ち悪い。
慌てて顔を上げて少し上を見ることにする。
(飛行機みたいに寝てられたらいいのに)
はあ、とため息をついて、カティはガルーダにしがみつく腕に力を込め直した。
******************************
「『切り裂け』!」
ーー地面っていいなあ。
そんな風にしっかりとした足場のあるありがたさに浸る間もなく、海に点在する島の一つに降り立つなり周囲には魔物が溢れていた。
おそらくは無人島なのだろうジャングルのような様相の小さな島。
大多数はガルーダの魔力を感じて逃げ出した後のようであるが、それでも逃げ遅れた魔物の数は多い。
どれだけ慌てて逃げ出したのか。
カティたちか降り立った周囲の木々は乱暴に薙ぎ倒され、ずっと奥に砂煙が舞っているのが見える。
突然空から現れた侵入者に警戒し襲いかかってくる魔物の一体をカマイタチで撃退し、カティは胃からせりあがってくるものを喉の奥に押し戻した。
吐いている余裕はない。
(・・・気持ち悪さMAXで戦闘とか勘弁してくれよ)
うぷ、と喉を鳴らしつつ、両足に力を入れる。
「皆出て来て!」
「わーい!いっぱいなのですー」
「お兄キツかったら座ってたら?」
「フモー」
クリスは優しいなあ。
フラウは何故魔物が多いのに喜ぶのか。
カティはそんなことを思いつつもさすがに一人座っているわけにもいかないと、無理矢理自分に活を入れて腰の剣を抜いた。




