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「佑樹のいた世界って変わったものがたくさんあるのね?」

「そうだね。魔法がないかわりにいろんな道具が発達してるって感じかな」


(・・・疲れた)

『ご苦労さん』


 結局全てどういうものか、どういって使うのかといちいち説明していったおかげでそれだけに一時間ほどの時を要した。


「じゃあ次はレアガチャに行くか」

「そうね」

「楽しみですー!」


 リリスから金貨を5枚預り、自らの懐からも5枚の金貨を取り出す。連日クエストをこなしたおかげで懐はそれなりに温かい。


 何度かガチャを回してみてわかってきたことだが、ノーマルガチャは佑樹がいた異世界、つまり地球の道具等が出てくる。

 レアガチャはフラウが産まれた卵や武器、特殊効果の付随したアクセサリー、アイテム等が出てくるようだ。


「それじゃ、回すぞ」


 皆を見回して、金貨をステータスウインドウに乗せる。

 慣れてきたと言ってもレアガチャはやっぱり緊張するな。


 ポチっとするとウインドウの上から金貨が消えてなくなる。

 床にはノーマルガチャよりも大きな魔方陣。


「どきどきするわ」

「ですー!」


 魔方陣の色は青。

 フラウの時のように激レア等という文字は残念ながら浮かび上がってはこない。


 青く光る魔方陣はくるくると回ると中心に小さな何かを浮かび上がらせた。


「アクセサリー、かな?」

「ピアスかしら」


 魔方陣が消えた後には小さな金属の先に丸い石の着いたピアスが一つ。

 ヘルプで確認をすると。


 〈瑪瑙石のピアス〉 混乱ステータス軽減


「あら、いいものじゃない。状態異常の軽減が付与されたアクセサリーなんて普通に買ったらスゴく高額よ」


 いくらくらいか、と聞いてみると安いものでも金貨30枚以上はするらしい。

 ピアスはリリスが着けることになって、次に移る。


 次もまた魔方陣は青。


 〈幸運のリング〉 装着者の運が少し上がる


 次は黄色い魔方陣だ。


 〈夜の弓〉 稀に暗闇の効果をもたらす弓 効果時間はおよそ20秒


 〈韋駄天のリング弱〉 瞬発力(少)アップ

 〈魔力回復ポーション〉 魔力の全回復 非常に苦い

 〈眠りの矢〉 眠り効果(中)をもたらす矢 眠りの弓で射ると効果アップ

 〈スキルの種〉 毒、麻痺、いずれかの軽減スキルを発現させる すでにスキルを持つ者が服用するとレベルが1アップする

 〈重力石〉 使用すると触れた対象の重さが20倍になる

 〈俊敏ポーション弱〉 服用者の俊敏が20アップする 効果時間はおよそ5分

 〈配下の卵〉 配下の産まれる卵 孵化時間10秒


 10回の結果は以上。

 見たところアクセサリー類は青。

 アイテムは緑。

 武器類は黄色。

 そして卵は赤く光る魔方陣という法則があるようだ。


 全て結構な価値のあるもののようだが、なかでも気になるのは〈スキルの種〉と〈配下の卵〉。

 卵はフラウの時と比べるとかなり小さく殻も薄いように見える。

 なにより10秒なのでずいぶん孵化までの時間が短縮されている。


 その卵は見るまにひび割れパカッと音を立てた。

 サイズは鶏の卵程度。

 割れた殻の隙間から淡い水色の羽毛がはみ出ている。


 隙間を広げるようにして頭を出したのは雀を一回り小さくしたような小さな鳥。

 身体全体が淡い水色の羽毛で覆われていて、嘴だけが黄色い。


「可愛いですー!」

「ホントちっちゃーい!」


 鳥は殻の外に出るなり羽を広げて空を飛んだ。

 くるりとカティたちの頭上を2、3度回ってピイッと高い声で鳴く。

 

 〈ブルーバード〉 偵察、隠密に長けた鳥型の魔物

 スキル[投影][影隠れ ][色彩変化]

 〈ヘルプ〉 影の中に入り込み行動することができる 自身のもつ色彩を変化させ、周囲の景色に溶け込む擬態能力


 戦闘には使えないが場合によっては非常に便利な能力だろう。


『スパイにバッチリ、だな』

「この先使えることがあるかもかな」

「クエストによってはスゴく役に立つわよ」

「可愛いですー!」


 ブルーバード以外はひとまずアイテムボックスに閉まって、今夜はもう解散して眠ることにする。

 夜も更けてきて少し眠い。


 リリスとフラウの女性組は隣に部屋をとっているので、お休みの挨拶をして部屋を後にした。

 カティは伸びをして身体をほぐすと布を持って風呂に向かうことにした。宿には共同の風呂があり、夕方以降はいつでも入ることができる。

 もっとも日本人が想像する風呂とは違い熱した岩の上に寝転がる岩盤浴と浴びせ湯のようなものなのだが。


『湯船に浸かりてえなあ』

「いつもの水浴びや拭くだけより全然いいだろ」


 カティとしては岩盤浴も始めてでかなり楽しみだ。

 眠いし時間的にも長くは入れないけど、少しでもゆったりしたい。

 そう思うと自然と足取りが軽くなった。





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