表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/89

48

 シルバーウルフの体躯は大型犬よりも少し小さいくらい。

 灰色の毛並みに鋭い牙と爪、素早い脚を持つ。

 迎え撃つオークと比べるとその体格差は大人と子供程もある。

 それでもリリスの従魔たちは巧みに連携を取りながらオークの身体に傷を負わせていく。

 同時に3体のオークを相手取りながらも、その動きには余裕すら感じられた。

 残り2体はテディが相手をしていたが、こちらはあっという間に1体に減った。

 オークに向かっていくテディの身体がみるみる膨れ上がり「グオゥ!」と雄叫びを上げたかと思うと太い腕でパンチ一発、オークの顔が潰れた。

 続けて逆の腕でのもう一発、それでオークの頭が千切れて宙に跳んだ。


『やべえ』


 シルバーウルフの方もまた一体のオークを倒している。

 何度もヒットアンドアウェイを繰り返しながらオークに傷を負わせ、動きの鈍ったところを首にかぶりつく。

 カティはリリスとともにただ眺めているだけである。


 フラウはというと、ジェネラルオークに突進していた。

 蛇咬剣をしならせ、ジェネラルオークの両手を肩から切り落とし、次いで両足も切り落とす。

 四方から鮮血を撒き散らしながら地に落ちるジェネラルオークの上半身。

 さすがはジェネラルオークというべきか、その状態ですらまだ生きてがあるようで胸が微かに動いている。


「ご主人さま!」

「とどめ刺すなら早くしなさい!」


 二人に指摘されてカティは自分がとどめを刺すべきだったのを思い出した。

 慌ててカマイタチでオークの身体を切り裂く。

 何度も浴びせるうちにオークは完全に動かなくなったが、フラウの攻撃の時点ですでに致命傷だったはずで、果たしてカティが倒したことになるのだろうか。

 そう思ったが、一応最後に攻撃を行ったからかカティが討伐したということになったようで、頭の中で佑樹が「よっしゃスキルゲットだぜ!」と喜んでいる。

 カティがジェネラルオークにとどめを刺している間にその他のオークはテディとシルバーウルフたちによって倒されていた。

 オークたちの死骸はなかなか悲惨な状態で、辺りには濃い血臭が漂っている。


(ちょっとグロいな)


 狩りで馴れているカティでもさすがにキツイものがある。

 どれも首がへし折られていたり、頭が千切れていたり潰れていたり、四肢が切り落とされていたり。

 リリスは大丈夫かと伺って見ると、案外平気な様子で他に隠れてはいないかと辺りを見渡していた。

 A級ともなるとこういった惨状も経験があるのだろうか。


 さてこからはカティの出番である。

 解体のスキルでどんどんオークを解体していく。

 アイテムボックスは開けっ放しにして解体したオークの部位をぽいぽいと放り込んでいく。

 魔石はオークのものが二つ。

 ジェネラルオークからの魔石は残念ながら割れてしまっていた。


「これでクエストは達成ね。町に戻りましょうか」


 シルバーウルフ2体をボックスに戻してリリスが言うのに頷いて歩き出す。

 町に戻ったら早めに水浴びをして血の臭いを落としたい。

 そんなことを思った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ