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39

 [レベル] 56


 [体力] 4000

 [魔力] 1200

 [攻撃力] 10000

 [防御力] 6000

 [俊敏性] 11200


 [スキル] 敏腕モンスタートレーナー〈レベル2〉


 ヘルプ 配下のモンスターを育成するプロフェッショナル

 どんなダメモンスターも彼の者の手にかかれば短時間でももののふになる


(えーと・・・)

『なんかすごいな』


 カティは固まった。

 レベルがカティとあまり変わらない程度の伸びなのは元のレベルが高い分それだけポイントが必要ということなのだろうが、それでも数値の伸び幅は半端ない。

 攻撃力は蛇咬剣のステータスも含まれているのだろう。


(ってか、敏腕モンスタートレーナーってなに?)

『テディを鍛えたことで覚えたんだろうけどな。にしてもいきなりレベル2だし。ハンパねーわ』


「フラウご主人さまのお役に立てるですか?」

『うんうん、すごく立てるよー。むしろご主人さまよりもよっぽど』

「やったです!もっともっと頑張りますですー」

『うんうん、フラウは偉いねー』


 えへへ、と笑うフラウの頭を撫でてやる。

 味方で良かった、と内心で二人こっそり思いながら。


「けどトレーナーってスキルはあるのにテイムはないのか」


 テイムのスキルもあればテイムした魔物を育成してもらって戦力強化できるのだが、なければ何らかの方法で従魔を手に入れる必要がある。

 しばらくはテディを鍛えていくことになるのだろうが、せっかくのレアスキルなのでどうせなら使って行きたい。

 騎獣商ででも買うしかないかな?そうカティたちは言い合う。

 騎獣商は主に馬や躾れば騎獣にできる大人しい魔物を調教して売っているのだが、中にはテイムされた魔物を買い取って売る商人もいる。値段はもちろん数十倍するうえ、それほど強い魔物はいないというが。


『ガチャで出る可能性もある』


 佑樹が言うには、獣人族のフラウがガチャの卵から生まれたのだから魔物もあっておかしくないと。

 ただし出るとしてもレアガチャなので、すぐ試すというわけにもいかず、ひとまず先送りすることにした。

 明日ギルドに魔石などを買い取ってもらって、その額によっては1、2度回せるかどうかといったところだろう。


(アレは売らないだろ?)

『当然。グルメハンターたるもの売れるわけないだろ。この先かなり役に立つし』

(・・・まだ違うけどね)


 アレ、とはダンジョンボスのいた部屋にあったというメモ。

 部屋から出てきた時にテディが手にしていた紙だ。


(ヤスタカ・サエキだっけ?)


 ずっと昔にこの世界に召喚された異世界の勇者。

 そのサエキさんとやらが残したのであろうメモ。

 それがテディが手にしていた紙の正体だった。

『ヤスタカ・サエキの遺産』

 ドズさんたちはレシピのように言っていたが、紙の中身はまんまメモ、といったものだった。

 忘れないようにちょっとメモっときました的な。

 そんな感じのものだ。

 あまりキレイとは言えない走り書きの日本語で、数行こんなことが書かれていた。



 茶ネギ→玉ねぎ

 マロマロ草の根→ニンジン

 ジュモ芋→じゃがいも

 コロネのぱっぱ→キャベツ

 ニレの種→大豆



 似た味の野菜をまとめた際に一部をメモしたものっぽい。


『玉ねぎニンジンじゃがいもと肉と米とカレー粉でカレーライスが作れんじゃん。サエキいい仕事してくれてるぜ』


 確かに野菜に関しては探し易くなったが、あることが確定している米はとにかくカレー粉は難しい気がするが。

 肉はオークのものを使うとして。


『なに言ってんだよ。ここは香辛料の国ペルージだぜ!露店を探せばそれらしいのがあるって!』

(まあ、俺も食べたいから探してみてもいいけど)

「フラウも食べてみたいですー」


 何故だかダンジョンを攻略したら本格的な食探しの旅に進んでいった気がする。


『よし、お次はガチャだな!』


 頭の中で佑樹が張り切った声を上げたその時、コンコン、と部屋の扉がノックされた。





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