表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/89

30

 ダンジョンに行ってみたら配下が一匹増えた。



 知らない少女に譲渡された新たな配下、というか従魔か、はテディベア。

 ステータスウインドウで確認したところまんまテディベアという名称らしい。

 レベル10で、攻撃力30、防御力が40、俊敏性が150。

 スキルが魅了〈Lv2〉と逃亡〈Lv2〉

 魅了して相手の油断を誘ったすきに逃げるというそれが唯一の特技のようだ。


 譲渡するなりさっさと消えた少女を後にしてダンジョンの先に進んだ後も、テディベアはただずっとフラウと並んでついてきては魔物が出ると背後に隠れるを繰り返している。

 もしくは逃げて行ってしばらくするといつの間にか戻っている。

 確かに役には立たないかも知れなかった。


『どうする?まだ降りてみるか?』


 水晶の洞窟を進んで行くことそろそろ一時間以上。

 いくつかの道を曲がり、分かれ道を進んで、何体かの魔物を討伐した。

 この階層はホワイトサーペントが多く、たまにポイズンスライムや毒ねずみが姿を表す。今のところカティのカマイタチだけでなんとか倒せる魔物ばかりだが、毒性を持つ魔物が多く決して気は抜けない。

 そのわりにはドロップアイテムは少なく、魔石もまだ一つ。

 下への階段を見つけたものの、時間的にはそろそろ一旦引き上げてもいい頃なのだが。


「まだ魔石一つだしなあ」


 高い買い物をしてしまっただけに、もう少し稼いでおきたいという気持ちもあるが、あまり無理もしたくはないというのもあり。


(どうするかな)


 ダンジョン内は昼夜の違いがなく、時間が分かりにくいというのも問題の一つだ。

 実際外が暗くなっているのかもわからない。


『もうしばらく3階層の入口付近で粘ってみたらどうだ?』


 奥へ進むほど魔物は強力になるし、戻るにも時間がかかる。

 だが、階段を降りてすぐならそれほどここと変わらないだろうという佑樹に、カティも同意した。

 正直なところダンジョンに入ってみても、それほど魔物に苦労しているわけではなく、懐具合が気になるというのが大きい。

 油断もあっただろう。


「もう少し、行ってみるか?」

「はいです!」

「フオフオー」


 フラウもまだヤル気なようなので、ヤバくなったら頑張ってもらおう。

 そんなことを考えつつ、カティは階段を降り始めた。


 後に安易な決断と油断を後悔することになるとも知らずに。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ