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【旧版】魔法の世界でテロリズム【更新停止】  作者: 雛星のえ
第2章 / 危険な依頼人?
8/60

8話:友人の予言(?)

「だけど、武器を持つのは大切なことだと思うぞ? 万一の時のためにな」

 言われてみて、確かにそうだ、と感じる。でも、持ったところで上手く使えるだろうか。まぁ、岳に教えて貰えば問題ないかな。

「んー、まぁ、考えておくよー」

「ふふ。武器屋は開かないが、情報はそれなりに提供していくつもりだ。是非、活用してくれたまえ」

「うわ。瀬音って学校以外にも流通してるんだー」

 棒読みで驚いておく。

「まぁな。ふっふっふ。そんな星夜に、占いのサービスだ」


 そういうや瀬音は、赤と黒のチェック柄が入った、1枚のカードを取り出した。

「……何それ?」

「タロットだ」

「た、タロットぉ……?」

 聞いたことはあるけど、実際にやったことはない。だってなんか、色々ややこしかったりするから。というか、いつの間にそんな物にハマってたの?

 瀬音はカードを人差し指と中指の間に挟むと、真剣な顔つきでこう言った。

「不吉な予感がする。猫かぶりには十分気をつけて」

「はぁ……? 猫かぶり……?」

 首をかしげる。というか、いきなり不吉な予感なの!? もっといい結果はないの!? てか、猫かぶりって!?

 色々ツッコみたい。だけど、何より気になっているのは。

「それ、当たるの?」

 カードを指さし、不安げに問う。だって、瀬音って……。

「いーや、デタラメだ」

「やっぱりか! てかなんだそれ!」

 瀬音はキシシと笑い、カードを放り投げた。パサリと音を立てて、カードが地に落ちる。裏側には何も描かれてなく、真っ白だった。

 ……こいつっ、人のことからかいやがってッ……。


 何とも言えない不快を感じていると、ポケットに入れたスマホが軽快な着信音を鳴らした。お、メールが来たな-。取り出し、チェックする。

「ん、岳からだー」

『依頼人が来た。すぐ戻ってきて』

 本文にはただ短く、そう記載されていた。元々高いテンションが徐々に上がっていく。どうやら、2人目の依頼人のようです……!

「誰? 彼氏か?」

「違う! 仕事仲間! ってか何でそうなんの!?」

 てかアンタ岳知ってるじゃん!

 本当に、瀬音には困らされるよ。

「じゃぁ僕、帰るね。依頼人が来たみたいだから」

 そういって、瀬音に背を向ける。

「ああ。邪魔して悪かったな」

 そうは言うが、どこか悪戯心が含まれているのを感じ取る。……アンタ本当嫌がらせ好きだな!!


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