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コン太の探検

作者: 入江剣之介

「こんにちは。僕はキツネのコン太。」

森の中の小さな小学校は、『動物小学校』。

動物小学校は今日が入学式。コン太は前の日からこの動物小学校が楽しみでしょうがなくウキウキしていました。

教室に入るやいなや、いきなり自己紹介。よっぽど友達が欲しいみたい。

するとたちまち。

「僕は、ピー助。よろしくね。」

この子はニワトリのヒヨコのピー助。大人しくて小さな子。走るのが得意みたい。

「わたしはミャー子。今日からお友達ね。」

この子は子猫のミャー子。笑顔がとっても可愛い女の子。お絵かきが好きみたいね。

「僕ピピン。友達をいっぱいつくりたいんだ。」

この子はハムスターのピピン。ちょっとやんちゃでおっちょこちょい。

おや?もう先生が来たみたい。先生はリスさんね。

「おはようございます。」

先生が挨拶をすると子供達が

「おはようございまーす。」みんな元気いっぱいね。

「今日からみんなの担任になるリカです。みんなと早く仲良くなりたいからいっぱいお話ししようね。」

可愛らしくて優しそうな先生ね。

さて、入学式は長いから時間を学校が終わる辺りまでスキップ。

「それではまた明日会いましょうね。さようなら。」

「さようならー。」

みんな元気に挨拶して下校です。

あら、コン太は早速帰った後の遊ぶ約束をしてるみたい。

「ねーピピン。帰ったら川の辺で遊ばない?」

「うん。いいよ。そうだ、ミャー子と、ピー助も呼ぼうよ。」

「そうだね。」

そして四匹で川の辺で遊ぶ約束をしました。


川に一番に着いたのはやはりコン太でした。そしてすぐに残りの三匹も集まり、何をするか話しました。

「そうだ!探検をしてみない?」

ピー助が嬉しそうに言いました。

「そうだね。」

「面白そう。」

みんなも賛成したみたい。でも、森には危ない所がいっぱいあるから気をつけてね。

「ねえ。川の上に行ってみない?」

ピピンが言いました。

そしてみんなで歩き出しました。

しばらく歩いていると滝がありました。

「あれ見て!」

コン太が驚いて言いました。

大きな虹ができています。

「わー。きれい。」

ミャー子がうっとりした声で言いました。

でもこの子達はまだ虹を見たことがなくて何なのか分かりません。

「でも、あれなんだろう?」

すると、滝壺の中にドジョウがいるのに気付きました。

「すみませーん。」

と、ピピンが訪ねました。

「どうしたのかね?」

と、ドジョウのおじいさんが聞きました。

「あれは何ですか?」

「ああ、あれは『虹』と言うんだよ。」

「虹…。ありがとうございます。」

みんなに虹と教えると、感心しました。

「へ~。虹って言うんだ~。」

「きれいね~。」

そうするとピピンが崖を見て思いつきました。

「そうだ!この崖の上に上ってみようよ。」

するとミャー子が

「ダメよ。ピー助が上れないわ。」

「そっか…」

あらあら、少し落ち込んじゃった。

「だったらこの崖にそって歩かない?」

コン太が言うと、ピピンも嬉しそうに

「うん。そうしよう。」

元気が出たみたい。

また四匹で歩き、しばらくすると洞窟があります。

「入ってみる?」

ピピンが言うと。

「ちょっと待って。」

と、ピー助が言いました。

「確か僕の家にこの洞窟の地図があるから少し待ってて!」

いきなりそんな事言うものだからみんなビックリ。その地図というのは、実はピー助のお父さんが、ピー助が小学校に上がればあの洞窟を探検するだろうと思って作った地図で、ちゃんと宝の場所まで書いてあるの。

「みんなお待たせ~。」

ピー助が走って戻ってきました。その手……その羽にはちゃんと洞窟の地図を持っています。

ピー助は地図を開きみんなに見せて言いました。

「ここに箱みたいなやつが書いてあるけど、ここに宝があるのかな?」

「地図があるなら怖いものはないよ。行ってみよ。」

ピピンが言いました。

するとみんな洞窟の中に入って行き……

「暗いよ~。」

と、コン太とピー助。

「私達は平気よ。」

「うん。」

と、ミャー子とピピン。

それぞれ違う目を持っても行き先は同じ。みんなで力を合わせて頑張ってね。

「うわっ!」

「きゃあ」

コン太の驚いた声に驚いてミャー子も驚いてしまいました。

コン太の足がもぐらの穴に少し落ちたみたいね。

「も~。脅かさないでよ。」

ちょっと照れくさそうにミャー子が言うと

「ごめんごめん。」

コン太も照れくさそう。

そんな会話をしていると、もう宝の場所まであと少し。

「もう少しで宝のある場所に着くよ。」

ピー助が言うとピピンが

「光が見えるよ。」

「ホントだ!」

「あれ?外じゃない?」

洞窟を抜けると、いきなり視界が広がりました。

「すごーい!」

ミャー子が言うと三匹も嬉しそうにはしゃぎました。みんなの前にはたくさんの花がいっぱい咲いて、川が流れていてとても綺麗なところです。

「宝ってこの場所の事だったんだ!」

とコン太が嬉しそうに言いました。

するとピピンが

「みんな川の先を見て!」

「わあ!さっきの滝壺が見えるよ!」

まさしくこの場所はさっきの滝の上でした。

そしてこの場所でいっぱい遊んだ後、みんな無事にお家に帰っていきました。

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