地上戦に向けて
真白な世界の中でセシリアが僅かに顔を歪める。
徐々に混ざり合っていく魂を維持し制御するのは想像以上に難しい作業だった。
少しでも失敗すれば記憶がどうなるかは分からない。
自身だけならまだしも、優の記憶まで預かっているとなれば幾ら慎重を重ねても足りないという事はなかった。
だが、突然順調に進んでいた術式の構築が嘲笑うかのように歪みを見せた。
1つに混ざりかけていた記憶が整合性を失うかのように暴れ狂う。
まずいと思った時には既に遅く、制御できる限界点を超え思わず叫び声が漏れた。
こんな所で終わってしまうのかと絶望の端が心に浮かんだ刹那、別の力によって歪んでいた術式が組み直される。
壊れかけていた術式が瞬く間に安定を取り戻したものの、目の前の現象が理解できず呆然とした意識が微かな違和感を捉えた。
―形が、違う―
それきり、何かを考える暇すらなく白の世界が弾け飛ぶ。
□□□□□□□□□□
「おい、大丈夫か!?」
激しく肩を揺すられ開かれた視界が徐々に焦点を結び、すぐ近くにあるフィアの顔を認識するに従い、セシリアの顔が不快な物に変わった。
『暑苦しい』
突いて出た憎まれ口にフィアは気が抜けたのか相貌を崩した。
「奇声を発しながら暴れてたお前の方が余程暑苦しいっての。一体何時間そうしてたと思ってやがる」
セシリアがフィアに逢ってくると告げたのは夜だったというのに、今はもう窓の外から眩しいまでの陽光がきらきらと降り注いでいた。10時間近くうなされ続けていた計算になる。
着させられていた寝巻はその間に噴出した汗を吸い上げ肌にべったりと張り付き不快な感触をこれでもかと伝えていた。
「汗でべたべたする」
顔を顰めベッドから起き上がろうと布団から這い出る。食事を取れたからか、十分な休息があったからか、ふらつく上に節々に痛みを感じるものの立ち上がることには成功した。
フィアはセシリアを不思議そうに眺め、
『水を浴びたいんだけど』
続けられた言葉に呆然とする。
「おい、お前は今どっちなんだ……?」
「どっちって」
『私は私よ』
フィアの疑問に一つの身体から二つの返事が飛び出した。
『私の記憶をベースに優の記憶を統合したから、表に出るのはこれまで通り優のはずなのに』
一つの身体に二つの意識を入れても同時に表面化することはない。
今までセシリアは優に隠れることで意識を隔離し、痛みや苦しみ、飢えや渇きといった肉体からの情報を受け付けないようにしてきた。
表に出る時は優には意識を手放してもらう必要があったし、内面で会話する事はあっても外界の情報を同時に受け取ることはなかった。
「あーと、つまり今のお前らは2つの人格が同時に出ていると?」
「そうみたい」
それがどういう訳か意識は両方とも表に出て、引っ込もうと思っても引っ込めなくなっている。
2人して何度か試してみたけれど結果は同じだった。
『ひとまず何が起こったのかはあとで考えましょう。まずは汗を流しませんか? 気持ち悪くて』
セシリアは声には出さず、今までの内面での会話を試みるとちゃんと伝わるようで優も頷いて見せる。
『それと、できれば身体の制御は優さんにお願いしてもいいでしょうか』
理由は必要なかった。
セシリアは今まで殆ど表に出ることはなく、身体を動かしてこなかったこともあって身体を動かすことが極端に苦手になっている。
まだ本調子でない身体の制御をしようとしても倒れてしまうのは目に見えている。
それぞれが別の動きをしようと考えた時に不都合が生じる可能性もあるだろうから、動かす役を決めたほうが合理的とも言えた。
優もそれを察し、了承の意味で頷こうとして、ふと今から何をしようとしていたのかを思い出す。
汗を流す、つまりはお風呂に入る。
(誰が? 自分が。……セシリアの身体で)
「ちょ、ちょっと待って」
途端にとんでもなく悪い事をしているような感覚が優を襲う。
7歳の女の子の裸に興味があるかといえばノーと答えるが、だからといって身体を洗えるかといえばこちらもノーだ。
『今までだって普通に入って……あ』
何をいまさらと答えかけたセシリアだったが、途端に重大な何かを思い出したのか小さく声を上げる。
今まではセシリアの記憶をベースにして優の記憶を重ね合わせていた。
だから優は自分の事を"セシリア"だと認識していたし、"7歳の女の子である"と自覚していた。
深層心理をセシリアがコントロールしていたのだから当然だ。
故に一人称も"私"だったし、家族の前で自然とセシリアを振る舞うことも出来た。
が、今の2人の意識は完全に独立し、同時に存在できてしまっている。ありえないことに。
こうなってしまうとセシリアの深層心理をベースにすることが出来ず、優の自己認識は高校を卒業し大学に入るまでの休みを満喫していた少年ということになってしまう。
『でもほら、私は気にしないですから。すぐどうにかできるとは思えませんし……』
現時点で解決策がセシリアにも分からないのは優もよく理解している。
理解しているが、理論と感情はまた別の問題なのだ。
優の考えを察してかそれとも、とセシリアが言う。
『私の身体に触れるのは嫌ですか?』
「いや、そういう訳じゃないけど」
『なら緊急事態と割り切りましょう』
結局はセシリアの言うとおり、割り切る以外に選択肢はなかった。
帝国の文化がどうなっているのかは分からなかったがお湯を張ったお風呂が備えられていた。
もしかしたら転生者であるフィアの趣味なのかもしれない。
久方ぶりに暖かい湯に浸かれる事にセシリアも優も不満はなく、諸手を挙げて喜んだまではよかった。
……良かった、のだが。
『どうしてそんなにくすぐったがりなんですか!』
湯に浸かる前に髪を洗うのは長年セシリアとして過ごした毎日で慣れてしまった優でもこなせるが、せめて身体を洗うときは自分でやって欲しいと頼み、それくらいならとセシリアも頷いた。
身体を動かすことに慣れておらず、ややぎこちない力加減ではあるもののタオルを泡立てるまでは良かったのだが、いざ体を洗い始めると2人の動きが止まった。
セシリアの意思と優のは意志は厳密にリンクしているわけではない。
セシリアが腕を動かすと、優にとっては何かに引っ張られたように動かされた、と感じることになる。
同じように、セシリアが身体を洗おうとした場合、優にとっては洗われている感覚に変わる。
問題なのは、自分で自分の肌に触れる感覚と他人が自分の肌に触れる感覚には相当な差異があるということだ。
自分で触る時には事前に身構えることが出来るから身体が刺激の大部分を打ち消してくれるのに対し、他人に触られた時にはそれができない。
脳は一つなのだから受け取る感覚は1つじゃないとおかしいだろうと優が思ったとしても、現実にはセシリアと優で異なる感触をそれぞれ受け取っている。
優はセシリアが身体を洗う為に肌を擦る度、手つきがぎこちないことも手伝って悶える様なくすぐったさに襲われる羽目になっていた。
それだけならまだ良かったといえよう。優がただくすぐったさに堪えていればいつかは洗い終わるのだから。
が、記憶を2人の間で共有しているせいか、優の感じたくすぐったさは間をおかずセシリアまで伝播していた。
感覚のレプリケーションとでもいうべき性質によって、セシリアは自分の肌を擦る度、優が感じたくすぐったさを追体験のように感じる事になる。
『もうちょっと我慢してください!』
「そんな無茶な!」
数秒という短い間に思念だけで会話できる2人が交わした言葉は数多いがどれもこれも生産性のないものばかりだった。
優からもたらされるくすぐったさで身体を洗おうとしても上手くいかず、身体の方は顔を赤く染めている。
『やっぱり優さんが洗ってください』
ぎこちない力加減がくすぐったいのであれば優が洗うしかない。
このままでは埒が明かないと思った優は渋々ながら了承し軽く肌を擦った、のだが。
誰も居ない浴場に小さな声が漏れて、持っていたはずのタオルが水音と共に石造りの風呂場へ落ちた。
「セシリア、さん……」
優が何故か丁寧語で心の中のセシリアに呼びかけるが返事はなかった。深呼吸をゆっくり3回ほどできるくらいの期間をおいて言い訳染みた思考が流れる。
『私は殆ど感覚を受け付けない生活をしてたんですから、他人より過敏に決まってます』
「開き直るんだね……」
結局セシリアがくすぐったさに涙目になりつつ必死になって洗わざるを得なかった。
「長かったな」
お風呂から出たセシリアにフィアが声をかけても2人は返事を返す気力を失っていた。
「まぁいい。お前等も準備してさっさとここを離れろ」
フィアの物言いにセシリアが怪訝な顔をする。
「お前等も大変なんだろうがな、敵が来るまであんま時間は残ってねぇんだよ」
そう。セシリアの余命が伸びたとしても、絶望的な戦況は何一つとして変わっていない。
「味方の数、戦力と地形の詳細を見せて。それから敵の数と戦力も知りたい」
フィアが何を言っているんだと隠す事もなく訝しげな視線でセシリアを窺う。
「必要なことみたいだから、手伝うしかないみたい。彼女もそれが望みみたいだし」
フィアと一悶着合ったものの、彼とてここで負ける訳には行かない。
意見は聞くが戦場には出さないと口を酸っぱくして告げるとブリーフィングルームへとセシリアを連れて行った。
中では5人の男女が広げられた紙を前に白熱した議論をしている。
扉の開いた音に気づいた一人がフィアの姿を見ると手招きして呼び寄せるが、隣に年端も行かないセシリアを伴っているのを見て不思議そうな顔をした。
「フィア、その子は?」
「気にすんな」
フィアが気にするなと言えば彼等はそれが何であっても気にしない。
紙を囲む人垣の中には馬車を運転していた女性の姿もあって、セシリアの姿を見て物知り顔をしていた。
紙に書かれていたのはやはりというべきか、周辺区域の地図だ。上には兵に見立てた駒がおいてあり、敵のシンボルであることが窺い知れる。
「足止めできる候補は川くらいしかありません」
見事な更地、もとい平原としか表現できない広大な区域には地図を2つに分断する形で川が流れている。
川幅はさして広いわけではなく、注釈にも最大10メートル程度と書かれている。
足止めとして利用するには余りにも心許なかった。
「敵に包囲されれば一貫の終わりです。当然相手もそれを狙ってくるでしょう」
入り組んだ渓谷、深い森、切り立った山でもあれば大軍相手に取れる手段は増える。
が、こと平地、それも障害物すらない平原ともなれば数を相手に大立ち回るには無理がある。
唯一使えそうな地形は川くらいなものだが、それだって幅が狭すぎて渡ろうとする敵軍を魔法で狙い打とうものなら逆に対岸から殲滅されるだろう。
「海上で良く使う気球による攻撃だが、魔術師の数も材料も大量の海水を運ぶ手段もない以上使うことはできない。これについては敵もきっちり把握しているはずだ」
かつてフィアの戦術が海上だけでなく地上でも使えないかと打診されたことがある。
その際にフィアは問題点を列挙し、海に接した区域ならともかく、平地で使うのは不可能だと断言していた。
現在においてもこれを覆す方法は見つかっていない。
「確認する。こちらの兵力は凡そ5000、敵の兵力は凡そ1万。間違いないな」
「間違いない。だが我々の兵の内、凡そ2000は実戦の経験がない上、武器防具も不足している」
2メートルに届こうかという大男が滞りなく報告するとフィアは軽く頷く。
「偵察に出している部隊からの連絡は?」
「帝都からの派兵はありません。あくまで帝国の指示ではない、という体裁を取り繕うようです。よってこの地に派遣されているのは周辺の拠点に詰めている兵達になります」
大男の隣、長い黒髪を三つ編みにした長身の女性が地図上に書かれている幾つかの要塞を指で指し示した。
「こんな事なら国内外の不穏分子を残しておくんだったな……。拠点の兵をあらかた突っ込んで関係ありませんもくそもあるか」
帝都を囲む幾つかの拠点のうち、この地方に面している拠点のほぼ全てが敵対する戦力となっていた。
状況を聞いたセシリアも流石に戸惑いを隠せない。
フィアは可能性があるような素振りを見せていたが勝てる要素などどこにも見つからなかった。
かといって島国から逃げるには大量の船と準備期間が必要になる。
袋小路に追い詰められたフィアが取れる選択は戦うことだけだろう。例えそれが絶望的であっても。
『例え時間を繰り返しても、これを覆せるとは思えません……』
セシリアがこのルートを歩いたのはこれが初めてだ。心の中で優にだけ伝わるように言う。
『……勝てるならフィアを玉座に据えて同盟でも結ばせようかと思いましたが、私の余命が伸びた以上、このまま皇国に帰るのも一つの手です』
セシリアがここに来たのは余命が少ないことを知り、無茶でもやるしかないと思ったからだ。
『それからもう一つ、分かっていると思いますが、私の概念魔法が魂を結合した状態で使えるのか、成功するのかも不明です』
勿論優も知るところではあったが最悪の条件といえよう。
今の記憶を過去に引き渡したらセシリアだけの記憶が受け継がれるのか、優の記憶と合わさったものが引き継がれるのか分からない。
前者ならいい。これまで通りやり直しを行うことは出来る。
だがもし後者で、結合した優の記憶まで引き継いでしまったりしたら過去の1つ分の魂では受け入れきれない。待っているのは死だ。
『概念魔法によってやり直しができるとしても私たちの魂を結合した後、今のこの瞬間しか選べないと思います』
保障がない以上、出来る限り概念魔法に頼るべきではない。
『準備期間も道具も人手も無い中で勝てるだけの盤面を作れますか?』
じっと紙の上の地形と敵、味方をあらわした駒を見ながら考え込む。やがてセシリアの手が紙面上の駒を初期位置に動かした。
「敵はどんな風に攻めてくると思いますか?」
セシリアの問いに、というより年端も行かない少女の問いにフィアと御者台に居た女性以外は胡乱気な視線を送るが、女性は気にも留めずに駒を纏めて配置する。
「行進の際に兵を分散させても意味はありませんから、ある程度纏まりながら進軍し、先行した偵察隊が敵兵を確認次第展開するのが定石です」
こんな風に、と小さな駒を縦長に並べて行軍させる。
やや先手を行く偵察隊が並べられている守備兵力を見るなり取って返すと行軍していた駒が横方向に散開した。
「分散する理由は」
「敵兵の方が数は多いですから。後ろを取られ、挟み撃ちの形になれば我々に勝ち目はありません」
帯状に広がって正面から当っても接敵できる人数に差は出来にくい。
だからこそ、背後にある面を握ることさえできれば接敵できる面積は大幅に増え、数の利を十分に活かす事が出来る。
「この弓なりの配置と後ろに控えている戦力は戦線を維持するためですか?」
紙面上に展開された味方の軍は中央が膨れたような、丸みを帯びた半円を描き敵と向かい合っている。
そして半円の中には幾つか別の駒が配置されていた。
「そうです。もし破られそうになった時は背後の兵を補充し突破を防ぎます」
1人につき敵を2人倒せば勝てる計算だが現実的ではない。この配置で狙えるのは精々が健闘だ。
「もし、味方をこう配置したら敵はどう攻めると思いますか?」
セシリアが半円の先端、中央部に配置されている兵を敵兵の接近と共に下がらせた。
半円がなくなり、真ん中に穴の空いた曲線が離れ離れになって残る。
「我々が逃げるとでも?」
大男が苛立たしげにセシリアを睨んでいたがどうでもよかった。女性は少し考えていたが、敵の兵をゆっくりと動かす。
穴に向かって大量の敵の駒が雪崩れ込んだ。
「もし我々の一部が逃げたと分かれば狙わない手はありません。裏面を取る為にも許せる限りの大部隊を突き入れるはずです」
「ではもしその大部隊を一人で倒せたとしたら、残りは皆さんで抑えられますか?」
「そんな事が出来るなら我々の勝利は揺るがんよ」
子どもの妄想に付き合ってられるかとばかりに大男が一笑に伏すとセシリアのつぶらな瞳が大男の顔を捉え、屈託のない笑顔を作ってみせた。
「今の言葉、忘れないでくださいね」
思わず後ずさってしまいそうなほど強い雰囲気はセシリアのものか、優のものか。
大男が尋常ならざる少女の様子に息を飲む。
「フィアともう一人、心当たりのある魔法使いの子に協力してもらえればこれをどうにかできます」
その場の誰もが何を言ってるんだとばかりにセシリアを見つめた。
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「僕たちがこうなった理由がちょっと分かった気がする」
『どういうことですか』
興味深そうに尋ねたセシリアに、優は考える素振りを見せてから告げた。
「セシリアと僕の記憶が統合されたことで、今までの僕に関する記憶も蘇った」
なくなったはずの記憶は魂を統合し、記憶を共有した事によって優にも伝わってしまっている。
幸せな記憶はないといっていい。もしセシリアを介さない記憶が蘇っていたのなら発狂してもおかしくない。
『……ごめんなさい』
弱々しい言葉を聴きたくなくて優が考える素振りを見せていたことに気づきながら、それでもセシリアは謝る。
それを知ってか、優は優しく笑うだけだった。
「僕の願いは弱い。概念を覆せるほどの想いや願いは僕一人じゃ作れない。人が死んだら悲しいけど、蘇るはずないって知ってるから」
優が概念魔法を使えないのは現代で生きてきた影響で、出来ることと出来ないことを自然と区別してしまうから。
こうなればいいのに、と実現不可能なことを心の底から願うことが出来ない。
「だけど、そんな弱い願いでも集まればそれなりの力になるんだと思う」
概念魔法は願いや想いを形にする魔法だ。
だから本来は1人の人間がとてつもなく強い想いを抱き、想像による補正をかけなければ成し得ない奇跡でもある。
「今までの繰り返しの中で沢山の"僕"はセシリアを助ける事を願った」
ではもし多世界における幾人もの自分が同じ願いを願ったらどうなるのか。
それは1人の人間が作り出した想いや願いになるのではないか。
「でも、セシリアが繰り返すと僕の中にあった助けたいと願った記憶はなくなってしまう」
本来はこの世界の優が、他にあったはずの世界に生きた自分が何を願ったかを知る術はない。
「でもね、今の僕はこれまでにあった沢山の"僕"の記憶をセシリアから貰ったから」
それが記憶の統合によって間接的に蘇ったらどうなるのか。
「それぞれの願いは弱くたって、これだけ集まればきっと奇跡の一つくらい起こせるんだと思う」
沢山の優が抱いた数え切れないほどの弱い願いは積み重なり、一つの概念魔法に変わった。
「やっと分かった。僕の概念魔法の性質は"セシリアの救済"。僕たちがこうして2つの人格を表に出せるのもセシリアを助ける為に必要ってこと」
たった一人を助けたいという沢山の優が抱いたあったはずの願いは全てを知ったこの世界の優へと収束する。
「相手が倍だろうと、勝てるよ。僕たちはその材料をもう手に入れてる」
盤面は優の頭の中でとっくに完成していたのだ。
次回は平地戦の戦闘パートになります。
また新作の連載を開始しました。
TS、学園、恋愛物の趣味全開っぽいですが!




