PROLOGUE
「よしっ」
仮面をつけた男が言った
仮面には「ERU」とかかれている
「任務完了だ」
昼休み
「ふわぁ〜っ眠ぃ」
流雨夜が不平を洩らした
枝江狸 流雨夜
高校 1年B組 バスケ部
名前が読みにくいから「エル」でとおっている、教師達もだ
髪の毛の色は生まれた時から上が白、下が黒だった
一度髪の毛を染めようとしたが、染まらなかった
昼ご飯を買いに購買ヘ行こうと思って席を立ったとき
「エールっ」
と草水 五郎が言いながら近寄ってきた
五郎とは中1の時からの知り合いだった
「なんだ?」
五郎は口を尖がらしてこう言った
「昨日電話出なかったろ?」
「昨日電話したのか?」
流雨夜が聞くと五郎は又、口を尖がらせて言った
「明後日の試合見に行くのか?って聞こうと思ってさ」
五郎もバスケ部だ
「へぇーっ試合あるのか」
「行かねぇの?」
今度は口をへの字に曲げて言ってきた
「あぁ行かねぇ、用事がある」
「そうかぁ」
残念、と言う顔をした
「もう行っていいか?」
流雨夜が聞いた
「え?何所行くの?」
「購買」
流雨夜が教室のドアの方へ歩いていこうとした時
「おっ俺も行く、焼きそばパンまだ売ってるかな?」
「さぁな」
と言う会話を交わしながら2人は教室を出た
屋上
「なぁなぁエルゥ〜」
五郎が変な声で流雨夜を呼んだ
「なんだ?」
流雨夜は購買で買った、コロッケパンをかじった
「明後日の用事って何?」
五郎が聞いてきた
「家庭の事情」
「へぇ〜」
五郎が横でぶつぶつ言い始めた
「あてる気か?」
流雨夜は聞いてみた
「違うよぉ〜」
「ならいい」
ブブブブブブブブ―――――――――――――
携帯がなった(バイブ音)
流雨夜の携帯だった
「ごめん」
と言いながら立ち屋上のドアの方へ行った
そして電話に出た
2秒ほどして
「大統領!!!」
と叫んでしまった
五郎が大統領?、と首をかしげていた
「今から行きます」
と言って電話を切った
五郎の方へ戻って
「悪い五郎、早退する、と伝えといてくれ」
「うん、いいけど、だいとう・・・・・・・・・?」
すると流雨夜はコロッケパンを口ではさんで屋上を出た
階段を駆け下り下靴に履き替えた
校門に向かって全速力で走った
走っている途中でコロッケだけが落ちた
「はんがはひへはほっへ(こんな時にかぎって)!」
と言いながら門を飛び越えた
一話目からは、流雨夜のことをエルにします
お気を付けを