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真魔帝国ルカ・フロード

「―――いつの間にか深夜だな」


「どうする?送ろうか?」


「転移で帰れるんだが?しかし…面倒だから布団を貸してくれ」


「うちはベッドだよ」


「じゃあベッド」


「三人で寝れるかなぁ…」


「二つベッドがあるわけじゃないのかよ…」


「いっつも一緒に寝てる!」


「その通り!」


「…ダンジョンメーカーのスキル持ちなんだろ?作ってくれよ」


「高くつくぞ~」


「ケチだな…。んじゃこのソファーを借りよう」


「いや、三人で寝よう」


「絶対狭い」


「広い広い」


「……ラオ、どうなんだ」


「まぁ寝れなくは無いと思う」


「う~ん、まぁ…じゃあ寝るか」


「そうそう、それで良い。寝間着ある?」


「持ってきてないけど浴衣ならある。寝やすい」


「じゃあそのままだね!それが浴衣でしょ?」


「うむ。お前はそのまま?」


「そだよぉ。これ寝間着」


「ふ~ん…」


「もう整えてあるから寝れるよ!」


「んじゃ寝るか」


「そうしよう」


ベッドの方に移動した私達。誰が何処で寝るか協議した結果、私が真ん中で左右に二人が寝る事に。


二人は疲れてたのか分からないけど結構直ぐに寝てしまった。ので何となく手を伸ばし、二人の手を握って寝る事に。


ラオは兎も角シードだと拒否してきそうだからね。うん、悪くない気分。これが親の気持ちかな?


―――翌朝


「……ふむ」


起きたら二人が私にくっついていた。抱き枕か何かと勘違いしているのだろうけど、何というか…悪くない。


「朝だよ二人共。…シード、君はもうちょい早起きだと思ってたけどそうでも無いのかい?」


「んぇ?……あっ、えっ…お、おはよ…」


「うん、おはよ~!」


「……普段はもうちょい早い。…気持ちよく寝れた日は遅くなる」


「フフッ…まぁ爆睡出来たなら良かった」


―――それからラオが起きるのを待ち、三人で朝食を作ってから食べ、シードは国へ戻る事に。


「楽しかったよ!次会うのは一か月後かな!」


「楽しみにしてる!それじゃ」


「強くなって待ってます」


「フフッ…うん、じゃあね!」


俺は転移で屋敷に戻り、自室で暇そうにしてるエトワールとワールスの前に姿を見せた。


「暇そうだな」


「まぁ」


「それなりに?」


「騒ぎすぎて疲れたか?」


「「……!?」」


「反応がワンテンポ遅いな…」


「何処行ってたの!?」


「遅い!」


「パルパータと飲んでた」


「ムムッ」


「…取り敢えず訓練」


「へいよ。早速やろう」


――――9/9


「起きてシード」


「……何だフロル、俺は昼寝を始めたばっかなんだが」


「国名考えたの!あっ、私は本物だよぉ!」


「どんな感じだ?」


「真魔帝国ルカ・フロード!」


「異議なし。発表したらどうだ?」


「うん!するよ!だからシードも来て!」


「へいよ」


転移で城の天辺に移動すると、8/23にも見た様な感じで民衆が城の近くに集まっていた。そして既にお祭り騒ぎみたいになってる。


「フロル様だ!!」


「シード様も居るぞ!」


「「フロル様万歳!!」」


「「シード様万歳!!」」


フロルは凄くびっくりしているが、俺は冷静に手を振った。すると俺の名を呼んだ大人や子供、主に子供が燥ぎ始めている。


「ぐぬっ…冷静ね…」


「魔王なんでね」


「私だからッ!!」


「ククッ…さっ、発表して来い」


「…うん!」


彼女はあの時と同じ様に前へと移動してから高度を下げ、そして咳払いをしてから民衆を眺めた。


「約二週間前、この街の名前が決まった。その時君達は国名は何時決まるのか疑問に思ったと思う。でも安心して欲しい、それは今日決まったのだから」


歓声を上げる民衆を見てから、口元に指を近付け、静かにしてと言わんばかりの仕草を見せる。すると面白い程一瞬で静寂が。


「真魔帝国ルカ・フロード。それがこの国の名前。…全てが消失したと言っても良い0年のあの日から、魔族の国としか呼ばれず、国名すら付けてこなかった。でも漸く私達は国名を持ち、反撃の狼煙を上げる」


各地で旗が上がり始めたかと思えば、それは一切見たことが無い旗だった。それは城、街中、城壁上等、至る所で次々と上がっていく。


「真魔帝国は死霊魔法と剣技を得意とするシード、そして氷魔法と剣技を得意とする私がトップで動く。だから二つの剣が交差してて、黒い髑髏があるの。色が全体的に薄水色なのは氷の色っぽいから」


彼女が言い切ると、様々な所から拍手が起き始め、やがて帝都すら拍手してるんじゃ?と思う程に音が大きくなっていく。


すると何処からともなく魔法が放たれ、宙で爆発。どうやら誰かが花火を上げたらしい。昼間とは言えかなり綺麗だ。


「…この国を大きくしていくのは私達の仕事かもしれない。でも支えてくれるのは兵士や街の皆。だから…これからも宜しく!」


「「フロル様万歳!!!」」


「…フッ、悪くない反応だな」


ボソッと呟きながら体を伸ばし、宙に魔法を放って一番デカい花火を生み出す。フロルは驚きながらこっちを見たので、俺は微笑む。


彼女は俺の顔を数秒見つめてから微笑み、そしてこっちに寄ってから一言言って来た。


「…砦、というか要塞が完成したそうよ。どうか負けないで」


「お前は俺を誰だと思ってんだ?ただ……早めに復活して俺を助けに来い」


「勿論。それじゃ皆!今日は建国記念日になるわ!!」


「「オォォォォ!!!!」」



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