ノート②
ここまでお付き合い頂きありがとうございます。
貴重なブクマが付いたり外れたりで、一喜一憂という言葉の意味を身をもって理解した作者です。
ノート②は、ノート①に加筆修正したものです。
ご活用下さいませ。
“国家”
ーエヴィメリア王国ー
人口 628百人
国王のお膝元の王都と、15の地方領からなる国。保有する正規兵は、王都と各領から人口の1%程度を徴兵した7百人。
時刻の概念は日が昇れば朝、昼の1・2、昼、昼の3・4、日が沈んで夜のざっくり曖昧な時間割
・王都
人口は315百人、国の全人口の半数を占める。
・アルトレーネ領
人口24百人 人口が20百人の町トルレナと、百人程度の4つの村からなる。主たる産業は農業、主に麦と果樹が盛ん。冒険者は17のパーティーで58人。ソロと冒険者証を返して居ない者を含めればもうちょっと居る。
ーサングロリア王国ー
東のお隣さん
ードワーフの国ー
北のお隣さん
ーエルフの国ー
サングロリア王国の東に広がる大森林に、少人数の集落が幾つも集まり成る国。
“種族”
ー人類ー
言葉を介して意思疎通する生命体の中で、最も個体数が多く、世界中に広まり、各地で文明文化を築き上げている。人間種を基本に、獣人、鳥人、魔人の4種が人類に分類されているが、人間種同士の子供でも、他の種が生まれることもある。何故獣人、鳥人、魔人の3種が発生したのか起源はまだ定かでは無い。
・人間種
髪の色、瞳の色は多種多彩。平均身長は男165センチ、女155センチくらいで、体毛の薄い直立二足歩行の知的生物。世界の人類の6割を占める。数の多さから、殆どの国の文明文化は人間種に合わせて作られている。
・獣人種
体毛の色、瞳の色は多種多彩。犬型と猫型が居る。身長体格は人間種より大きくなりやすい。嗅覚も人間種よりは優秀で、体毛により軽い攻撃はいなすことが出来る。デメリットは慣れないと飲み物を溢しやすいのと、清潔にしないと臭い。恋愛はブラッシングが出来れば脈あり。
・鳥人種
髪と羽根の色は多種多彩、やたら地味な奴も居れば、やたら派手なやつも居る。腕の代わりに羽があり、飛行することが可能。体型は小柄で細身。翼角には親指だけ発達しており、足は猿の骨格に近い。足が器用なので、鳥人だけの集まりは、足を使って料理等をする。
・魔人種
髪色は多種多彩だが色素が薄い感じ、瞳の色は琥珀色。一本角、二本角、蝙蝠の様な羽、虫の様な翅、獣の様な尻尾、蛇の様な尻尾のどれか1つが身体的な特徴として出る。魔力を感じる第六感のような感覚を持っている。角は寝るとき邪魔、羽と翅はあっても飛べない飾り、ケモ尻尾はカワイイ、蛇尻尾は······新たな目覚め。ケモ尻尾が当たりとされている。
・ハーフドワーフ
トルレナには居ない。
・ハーフエルフ
人類とのハーフ。金髪金眼、耳は人間の耳を少し尖らせた程度。寿命は人並み。精霊魔法というエルフ固有の魔法を使える。この次の世代では、人類の遺伝子がしゃしゃり出て、エルフの遺伝子が淘汰される。
ードワーフー
栗色の髪、瞳は青。成人の平均身長は50センチ程度。筋密度が高く、力と体重は人の成人と変わらない。サンタクロースの様なモジャモジャ髭が魅力的とされる。性格はガサツ。
ーエルフー
金髪金眼尖り耳、成人の平均身長は人間よりちょっと高い。精霊魔法というエルフ固有の魔法を使う。エルフの森の中に、少人数の集落を作り、外敵から森を守っている。非常に排他的な性格で、それは森の外の文化に触れた同胞に対しても向けられる。反面、郷に入らば郷に従えで、異文化には柔軟に適応する。
ー動物·魚·虫等ー
自然豊かな環境でやたら繁殖して、生態系のピラミッドの礎になっている。
ー魔物ー
魔力濃度が高い生命体。ダンジョンが起源とされている。大型のものと小型のものがおり、小型のものは近縁の動物と行動を共にすることが多い。
・ダンジョンコア
存在自体は公で、学校の教科書にも載っている。教科書には、流動する不定形の水の様な物体で、全ての魔物の祖と記される。進路上の物を吸収しながら移動して、限界に達するとそこにゲ○、もとい、ダンジョンを作り出す。
・ゴブリン
身長1メートル程度の人型の魔物。人の遺品を拾ったり、略奪して使う程度の知恵はある。数の暴力は脅威だが、そこまで増える前に上位者に食われる。
・ゴブリンナイト
甲冑に身を包んだゴブリン。剣はダンジョン産の標準装備。
・ガーゴイル
ゴブリンをヒョロヒョロにして翼を付けた魔物。刃物や石を頭上から落として攻撃する。
・オーク
身長2メートルはあるデカいゴブリン。知能はゴブリン程度。人の武器は小さいので、倒木の棍棒を使うことが多い。
・オークナイト
ダンジョンコアの趣味で大剣を持ち、甲冑に身を包んだオーク。
・角山犬
エヴィメリア語でモノオーキオン。ギルドではラミングウルフ。体毛は身を潜める気を感じさせない青と白。成体は馬くらいの大きさになる。最大の武器は角だが、大切なのであまり使わない。雌の角は小振り。
・双尾猫
エヴィメリア語でディオウラガータ。ギルドではツインテール。体毛は黒。生体でも大型犬くらいの大きさで、二本の尻尾でバランスをとり、森の中を縦横無尽に跳び回り狩りをする。
・巨眼鳥
エヴィメリア語でマティグラフカ。ギルドではグレアーオウル。体色はグレー。翼の内側に大きな目の模様があり、成体は2メートル近い体高の巨眼鳥が翼を広げると、かなりの威圧感を受ける。嘴と爪も鋭く、戦闘能力は高い。
・フェンリル
エヴィメリア語で双角犬。ギルドではオーガーウルフ。体色は白がメインで部分的に金色に発色する。前方に折れた二本の角が特徴。魔獣化は出来るが、非常に好戦的で手に負えないところがある。
・王山猫
エヴィメリア語でヴァシリスオーガータ。魔獣化出来る魔物中で最強のフィジカルを持つ。デカいライオンみたいなやつ。巨体と瞬発力の両立はできたが、持久力が犠牲になった。
・アーマースパイダー
軽自動車の様なずんぐりした巨体の蜘蛛。硬い甲殻と力の強い爪を持っている。頭は悪いが、爪の身は美味い。
・サハギン
大型の魚型魔物の総称。トルレナのダンジョンから出現する個体は、サハギン·キャプチャーとサハギン·ニードル呼ばれるが、冒険者の間では、特徴からネバネバとかトゲトゲとか呼ばれている。
・フロートランプ
エイル命名、風船爆弾。エヴィメリア語ではフォスプサーリ。
・キメラ
複数の魔物をくっつけた様な魔物の総称。トルレナのダンジョンの個体はゴブリンキメラと命名された。
・ハートフィッシャー
トルレナのダンジョン一階層のボス的存在。相手が思う者(物)を反映する疑似餌で釣って、触手で叩き殺して食う。厚い脂肪と絶縁質の皮に包まれ、自身は感電せずに大出力の雷魔法を放つことも出来る。
“人物”
・田中衛留 日本人 男 享年25歳 製造業会社員
身長156センチ。子供の頃から総合の空手をやっていた。格闘技の攻撃的な面だけでなく、精神的な面にも興味を持って打ち込んでいた。
・エイル 人間種 男 26歳 格闘家
身長は平均より高く、体格は筋肉質でガッチリしている。子供の頃から可怪しな言動をとったり、喧嘩になって負けたことが無かったが、それは前世の片鱗だった。天啓の儀の際、田中衛留の記憶が起こされ、衛留に影響を受けながらも有効活用して、エイルとして衛留の分まで生きている。
ベルカノールと恋仲になってから、魔力を感じられるようになった。
・エイルの親父 人間種 男 49歳 農家
農家のおじさん
・エイルのカーチャン 人間種 女 46歳 農家
魔法の才も有るけれど、農業の才の方が高かった。
・アンナ·パナキア 人間種 女 27歳 ギルド職員
髪の色は亜麻色、既に3児の母。元冒険者で、天啓の儀での天職は騎士。最初のパーティーは壊滅して1人生き残る。傷心のアンナをオルフがナンパしたことが切っ掛けで、新たにパーティーを組むことになった。怪我の治療が切っ掛けで、旦那と結婚し冒険者を引退した。
・マルコ·パナキア 人間種 男 31歳 薬師
アンナの旦那。薬の調合の感覚に優れた才を持っている。薬師だけでやっていくつもりだったが、命知らず共の治療を手伝う内に、外科手術の勉強もして出来る様になった。
・オルフ 犬型獣人種 男 26歳 斧使い
灰色の体毛、体格はエイルよりもデカい。女好きで遊び人。ビッチ臭を嗅ぎ分け、人妻だろうと手を出す。一途な女や無垢な女には手を出さない。
・ファル 鳥人種 男 26歳 剣士
鷹の様な色味の髪と羽根。エイルから聞いたモヒカンが、鶏冠みたいでカッコイイとエイルにカットさせた。モヒカンは鳥人の女から好印象。
・フェザ 鳥人種 女 25歳 魔法講師
黒の髪に白の羽。魔法の腕は超一流だが、恋愛は三流。下ネタが笑いのツボ。
・アレクス 人間種 男 17歳 勇者
髪の色は赤。学校ではキールと一緒に、軽度な非行に走っていた。冒険者になって命の危機を乗り越え、冒険者として、一人の男として大きく成長を始めた。
・キール 人間種 男 享年16歳 槍使い
髪の色は茶色。子供の頃、山犬に追いかけられ父に助けて貰った経験から、軽い性格ながら情に厚い。その命をもって、ハートフィッシャーからアレクス達を逃がした。
・ベルカノール 魔人種巻角 女 17歳 魔法使い
髪色は赤の色素が抜けた桜色。二本の巻角を持つ。エイルの気に興味を持ち、気の本質の解明に協力する。
サボり癖が出ることがあるが、本来は勤勉な性格。
真名は、ルカ。
・ミーア 鳥人種 女 17歳 魔獣使い
青の髪と羽根。ベルを誘って村から貴重な娘二人と魔獣を流出させた張本人。護身用に弓矢を持っているが腕は三流。頭に血が登りやすい。騒動の後はアレクスのパーティーを抜けて、ビオンの専属魔獣使い(公務員)になった。
・イリシュ·エキップダレクス·ソルダット エルフ 42歳 エルフの戦士
顔の左側、胴体と左腕に重度の火傷と、左膝から切断する怪我を負ったエルフ。左脚は競技用義足。左腕は弓と重孥を装着出来る長手袋を装備する。エルフの名前には所属する集落の名が入るのだが、今は“アレクスのパーティーの戦士イリシュ”を名乗っている。
・ガルル 魔物山犬型 オス 享年14歳 魔獣
赤ん坊の頃ミーアの家族に拾われて、ミーアは姉であり母でもある。もう成体サイズ近くまで育っており、現状アレクスのパーティーの主戦力を担っている。その命をもって、ハートフィッシャーからミーア達を逃した。
・ビオン 魔物山犬型 オス 6ヶ月 魔獣
母親のお腹の中にいるときに、エルミアーナ達に母を殺され取り上げられる。その後ミーアに引き渡され、免疫面で病弱なところがあるが、すくすくと育っている。
・タング·アーロイ ドワーフ 男 40歳 鍛冶職人
結婚を期にアルトレーネ領トルレナに引っ越した。人用の空き家を買取って住んでいる。合金、鍛造の技術は別格で、前世が工作機械オペレーターのエイルをして「なんでそれを造れるのか理解が出来ない」と言わしめる。
・アルミナ·アーロイ ドワーフ 女 37歳 裁縫職人
タングによって炉から遠ざけられているので、ドワーフには珍しく髪がストレート。縫い物や刃の研磨でタングをサポートしている。
・スズ·アーロイ ドワーフ 女 17歳 鍛冶職人
父からは「髪が縮れる」と反対されていたが、その才能の片鱗を見せた事で、今では積極的に手伝いをしている。年の離れた弟がいる。
・アシュティナ 魔人種蛇尾 女 17歳 魔獣使い
薄桃色の髪に琥珀色の眼。蛇の様な尻尾を持つ。オープンな性格で、多方面に遠慮が無い。本来は一途で献身的な性格。真名はシュナ。
・ティム 山猫型魔獣 オス 10歳 魔獣
町の防衛用魔獣として拾われて来たが、シュナの話し相手をしている内に懐き、シュナが冒険者として活動を始めた際に、所有権がシュナに移った。双刃のナイフを装備して、シュナの付与魔法と連携をとった戦いをする。
・ジュエリー 鼠型魔獣 オス 3歳 魔獣
シュナの話し相手。町のネズミ達のボスの様な存在。基本放し飼い。
・デュオセオス·アルトレーネ 人間種 21歳 男 商業組合長
茶髪に青眼。町の商業を管理する傍ら、ダンジョンが見つかってからは、姉を真似て冒険者業に手を出した。天啓の儀の適職は商人。ダンジョンが一段落ついてからは、公務に力を入れている。
・キャロル 人間種 女 25歳 領主家侍女
茶髪に翠眼。元冒険者(魔法使い)で、引退して領主家で働くようになった。デュオセオスに目をかけられて、護衛兼ほぼ専属のメイドになっている。
・アドル 猫型獣人種 男 19歳 料理店店主
茶トラ柄。サングロリア王国の貧困層。歳の離れた妹を学校に通わせる為に奴隷に身を売った。天啓の儀の適職は剣士。剣を振るのと包丁を振るのは一緒だと、同郷のビビアと料理店コンパネーロを開いた。
・ビビア 猫型獣人種 女 20歳 料理店料理長
キジトラ柄。サングロリア王国の実家は料理店を営んでいたが、資金繰りの為に奴隷に身を売った。天啓の儀の適職は剣士。アドルと一緒にサングロリア王国の料理店コンパネーロを開いた。
・オリビー·トルレナコンパネーロ·メランジュ ハーフエルフ 女 18歳 エルフの戦士 飲食店アルバイト
排他的な性格のエルフは混血を嫌うので、エルフの集落の中でハーフエルフの待遇は低くく、機会が有れば森から抜けようとする者が多い。奴隷商と話をして、アルトレーネ領に新天地を求めたその一人。今は“トルレナのコンパネーロの混ざり者オリビー”を名乗っている。
・パナテス 人間種 男 20歳 剣士
今は亡き友人の作ったパーティーのリーダーを務める。
・ニーノ 人間種 男 19歳 魔法使い
パナテスの後輩。
・ジミー 人間種 男 18歳 弓使い
ニーノの後輩。地味。隠密性が高い。
・ロック 人間種 男 17歳 剣士
ジミーの後輩で、アレクスとキールの友人。アレクスの冒険譚を聞いて、エイルの朝稽古に参加する様になった。
•フォス 犬型獣人種 女 23歳 魔獣使い
体毛は黒。生まれながらの盲目で、駄目元で受けた天啓の儀で魔獣使いと言われ、小型の犬型魔獣を借りて、魔力感知、発達した他の五感で採取メインの冒険者を始めた。一人で町中を移動する際は小型の魔獣を目として使役している。
・マブロ 魔獣鳥型 メス 7歳 魔獣
まだ雛鳥の頃に巣を襲われ、運良く生き延びたところをフォスに拾われた。ゴブリン程度なら難無く狩り、フォスと魔法の連携もこなせる。
・大将 猫型獣人種 男 43歳 酒場店主
茶色の体毛。元冒険者で、引退して冒険者の団らんの場を作った。ネコミミフェチ。
・カマッセ 人間種 男 19歳 魔獣使い
すぐ喧嘩を売る。良い塩梅の実力で賭けを盛り上げる。
・サルディオ 魔人種一角 男 17歳 不良
恵まれた体躯と好戦的な性格で、町のゴロツキ達の中でも強い方だった。今はお縄を頂戴している。
・アンドレ 人間種 男 26歳 剣士
エイルとヘリオとは幼馴染で、学校に通っている頃からキネカと付き合っていた。同年代の中では性の先駆者で一目置かれていた。
・キネカ 人間種 女 26歳 魔法使い
エイルとヘリオとは幼馴染。冒険者になってからはヘリオと二人で活動し、エヴィメリア王国を旅して回っている。
・ヘリオ 人間種 男 26歳 農家 元盾使い
エイルのお隣さん。エリーのパーティーでは一番大柄。盾使いという特異な適職は、ギルドの鑑定士が悩んで捻り出した。攻撃方法は魔法と盾での打撃と蹴りで、その戦闘スタイルにはエイルが大きな影響を与えている。
・レオニダス 人間種 男 23歳 騎士
顎髭をきれいに整えている。相棒のリッキーとは、最後の遠征で出会った。エリーのパーティー解散後は、領主家に雇われて、騎士(公務員)をやっている。
・リッキー 魔獣猫型 オス 12歳 魔獣
フィジカル最強の魔獣王山猫に似合わず、繊細な心の持ち主。最初こそ吠え立てられて森に隠れていたが、トルレナの魔獣とも打ち解けて、町の魔獣に迎えられた。
・オフィーリア·シターリス 鳥人種 女 24歳 町娘 元魔法使い
藍色の髪と翼。開けた場所では上空から魔法を雨の様に降らせる戦い方をする。鳥人種と魔法使いは相性が良いのかも知れない。実家は麦畑の地主。エリーのパーティー解散後は、婚活に勤しんでいる。
・ルキアノス·アルトレーネ 人間種 48歳 男 領主
アルトレーネ領の領主。
・レフテリオ·アルトレーネ 人間種 25歳 男 領主見習い
アルトレーネ領主の長男。
・エルミアーナ·アルトレーネ 犬型獣人種 23歳 女 第三王子妃
アルトレーネ領主の長女。体色は真っ白。ギルドの天啓の儀の適職は勇者。元Aランク冒険者で、世界を回っていた。最初の遠征の帰りに第三王子と合っており、機会が有ればその度に合っていた。実は付き合いは長い。
・ユリア·ユースティティア 人間種 23歳 ギルド“エヴィメリアアルトレーネ”支部長
濃いクリーム色の髪と青目の女性。ハーフエルフと間違えられる事も。由緒あるユースティティア家という家の出。雪坊主パックがお気に入りになり、次のシーズンが待ち遠しい。
“用語”
ーエヴィメリア王国関係ー
・国防軍
全人口の1%程度を徴兵して、3個大隊を組織している。1個大隊は3個中隊、1個中隊は3個小隊、1個小隊は23人で編成されている。第2、第3大隊の小隊が各領に駐屯して、第1大隊は王都の治安維持を管轄している。王族近衛隊40人が王族から指名され、別働隊として王族の警護に当たっている。国が引き取った奴隷は健康で筋が良ければ入隊、それ以外は雑務。
・領、領主
エヴィメリア王国が統一されていない時代から、ある程度纏まりを持って生活していた生活圏一帯とその統治者。エヴィメリア王国の全ての土地は王のもので、領主は王から土地を借りて、領民に土地を貸して農耕に従事させる。
・喧嘩賭博
アルトレーネ領トルレナのとある酒場で自然発生した遊び。
ーギルド関係ー
・ギルド
困り事がある依頼者と、それを解決する冒険者を仲介するビジネスを営む組織。認知はされていないが、ギルド本部は最早独立国家と言っていいほどの規模。創始者は加盟国に支部を置いて、何処の国の言葉にも属さない英語を共通語とすることで、人流と物流を生み出した。ギルドは雇用を作ること、有事の戦力提供、国民保護、領地開拓等、手間の掛かるところに手を出してくれているので、国家からの信頼も厚い。
・冒険者
ギルドに登録されるとペンダント型のタグを貰え、身分証になる。町の周りで仕事をしている分には冒険要素は無いが、Bランクは国内、Aランクは加盟国内の自由な行き来がギルドによって保証される。よってCランクまではザルだが、Bランク以上は審査が厳しい。
・天啓の儀
ギルドが主催し、ギルドが誇る鑑定士によって天職が告げられる、ギルドの為の儀式。告げられる天職は、本人の生まれ持った才能、人生で重ねた努力に準じているので詐欺ではない。身体が出来上がり教育が修了し様々な経験を積んだ時期を、各国と擦り合わせた結果、16歳の年に儀式を行う事になった。
・鑑定士
魔人種がその任に付き、感じ取れる魔力の質からその人の適性を見極める技術を持った人。春先はクソ忙しい。
・レイド
強敵の出現により、他の冒険者に緊急招集を掛ける事が出来る権利。報酬面で揉めるので、誰が招集を掛けているか分からないと、積極的には参加しようとしない。いよいよになるとギルドが頭を下げる。
・勇者
勇敢に仲間を率いる者。ステータス表示があるなら運がやたら高い。強運、主人公補正。
・槍使い
槍の扱いに秀でた者。長柄武器は大抵扱える。
・魔法使い
魔法の仕様に秀でた者。自身の保有する魔力量が多いのも特徴。
・魔獣使い
魔物と心を通わせる事ができる者。それでも魔物が小さい頃から信頼関係を構築する必要が有る。
・弓使い
弓の扱いに秀でた者。長弓短弓問わず、よく当たる。
・斧使い
斧の扱いに秀でた者。巧みに剣を振る気の無い、大雑把な性格の剣士が言われる。
・盾使い
盾を上手く使う者。歴史上アルトレーネ領トルレナの一人だけ。
・魔獣
人と心を通わせた魔物。魔物にも魔獣化する才能が有るので、生粋の魔物は何をやっても魔物。
ー宗教関係ー
・エヴィメリア教会
エヴィメリア神話を元に、教育や冠婚葬祭の儀式を行う国家の機関。
・エヴィメリア神話
エヴィメリア王国開国の歴史が語られている。道徳や子供の作り方から死生観までを網羅する。神の世、人の世に万物の霊の量は一定で、畑を耕して種を蒔いても、神が霊を人の世に下ろさなければ芽吹く事は無いとされる。望まぬ子も子宝に恵まれない事も、何かしらの神のメッセージであるとされる。
・エルフの森信仰
森を慈しみ、森の中で行きましょう。火、水(氷)、風、土には森の精霊が宿り、天のもの太陽、月、雷(嵐)は、畏れ奉る禁忌(神)とされている。
ー魔法関係ー
・魔力
魔力を感じとる事ができる者にはその濃淡、魔人種は更に個人の感覚で、何かが有ると感じ取る事ができる良く分からないモノ。
・魔力(MPとしての)
個体差があるが全ての生命がその身に宿している。魔法の行使によって消費され、自然に回復する。
・魔石
魔力が結晶化した石とされている。勝手に出来て勝手に消える。取り扱い注意。
・魔法
自身の魔力を操作し望む結果を得るための方法。主に暴力で解決する為の方法。あんなとこやこんなとこからでも出せるが、気持ちの問題で手の平が主流。
・魔法障壁
アンティマギア
対魔法バリア
・魔力糸
魔力の糸。魔法と術者が繋がっている状態。
・付与魔法
エヴィメリア語でマギアコルポ、ギルドではエンチャント。発動直前の魔法を仕込む技術。接近戦の奇策に用いられる事が多い。
・遠隔魔法
エヴィメリア語でマギアティレフォノ、ギルドではリモート。付与の派生技術で、魔力糸で繋いだものから魔法を発動させる技術。導線になる魔力糸を希薄に出来るので、直前まで発覚し辛い。
・重畳魔法
エヴィメリア語でマギアミルフェイグ、ギルドではオーバーラップ。付与と遠隔を合わせた技術。魔法のミルフィーユ。
・大魔法
センスのある魔法使いが行き着く、人類最強の攻撃手段。基本的な魔法の応用ではあるが、教科書に無い個人の集大成が形になる。その規模その威力から巻き込み事故を防ぐ為、魔法の効果を長ったらしく説明する事が義務付けられている。超バカデカい炎弾も大魔法に分類されるが、センスが無いと嘲笑の対象になる。
・マギアマティス
魔力の干渉と反響を利用した索敵魔法。
・マギアシメア
色の付いた煙弾で離れた相手と意思疎通をとる魔法。
・マギアフォティアバーラ
炎の弾をぶつける魔法。殆どの生き物は迫る火を嫌うので、使用頻度は高い。
・マギアフォティアニース
炎の弾を鋭利な刃状にした魔法。ただの熱い魔力の刃。
・マギアフォティアフローガ
火炎放射。燃費は良く無いが強力で、見た目の圧も凄い。
・マギアネロボーラ
水をぶっかける魔法。飲んでも水分補給にはならない。喉越しは良好。
・マギアネロオミクリー
魔法の霧を拡げる。煙玉の様な使い方も出来るが、魔力で作った霧なので、バレるときはすぐバレる。
・マギアパゴーノクリオ
氷室を整備する生活魔法を、攻撃手段として体系化させた魔法。体内から凍らせようとしても相手の魔力に相殺される為、表面からジワジワ凍らせる。
・マギアフォティアロンヒ
炎の槍。炎を尖らせても熱いだけでしょ?その熱いのが生身には有効。
・マギアパゴスロンヒ
氷の槍を作る魔法。巨大な氷柱を落とすだけだが、物体化した魔力は相手の魔力に相殺されることなく、物理的な破壊をもたらす。
・マギアネモスバーラ
魔力の弾を発射する。便宜上風弾。風の弾が当たってダメージがあるというより、魔力の弾が相手の体の魔力を押してダメージを与える感じ。
・マギアネモスニース
鋭利に収束させた魔力の刃を撃ち出す魔法。相手の魔力のとの相殺で威力が減衰し、致命傷には成りにくいが、牽制には十分つかえる。
・マギアネモスフロガトロヴィロス
炎の竜巻。見た目の圧も威力も圧巻
・マギアペトゥラプロフォティア
魔法の炎を纏わせた魔法の石を撃ち出す魔法。当たると痛くて熱い。
・マギアパゴスメガロツェクーリ
ベルのオリジナル魔法。氷の槍の槍を、大斧に変えた魔法。斧はオルフの斧を参考にしている。
・メガロマギアエクリクシフロガノン
キャロルの大魔法。魔法で作った鉄剣に炎を纏わせ、爆発の推進力で敵を貫通した後に大爆発を起こす。魔法の鉄とは、凄く密度が高くて硬い、魔力の塊の良く分からない物質の事。
・メガロマギアタナトスファラギオン
オフィーリアの大魔法の一つ。魔法の岸壁で相手を挟み、岸壁にある硬質の爪に引っ掛かったが最後、引きずり込みながら砕き潰されるエゲツ無い魔法。
ー精霊魔法ー
エルフが精霊の力を借りて使用する魔法。エルフは人の自身の魔力を元とする魔法を理解できず、人はエルフの自然の魔力を元とする精霊魔法を理解出来ない。
・シルフィードヴァンティレ
風の精霊による人で言う風弾の様な魔法。矢の軌道修正にも使える。
・シルフィードヴァンルーツ
風の精霊により風の道を作り、矢を誘導する為の魔法。動き回る相手には使い物にならない。
・サラマンドルルミエール
火の精霊により火の弾が作られ、周囲を照らし出す魔法。
・サラマンドルクゥドゥフラム
火の精霊を無機物に宿し、そこから炎を吹き上げる魔法。
・オンディーヌジュレペネトゥール
水の精霊による人で言う凍結魔法。
・グノームソルフィクセ
土の精霊により地面をゆるゆるのさらさらにする。魔法の効果が切れると元の地面の質に戻る。効果があっても深さ20センチくらいまで。
ー気ー
魔人種の少女曰く、澄んだ魔力。魔力とは認識されているが、魔力として使い物にならない。
・錬気
丹田呼吸法から魔力を気に変える技術。
・送気
筋肉の動きに合わせて、気を送り出す技術。筋肉の発する力を強化し、骨と皮もそれに釣り合う強度を得る。
・金剛
全身に気を充実させ、耐える事に重きを置いた防御技。鋼鉄の様な身体を得るが、実際にタンパク質が鉄に変わっているわけではないので限度がある。
上記を金剛·鎧とし、腕などある程度部位を限定した金剛を金剛·盾、送気よる功撃の瞬間の一点を金剛·功と分けて扱っている。
・キアイ一閃!
アレクスが気合を入れて剣を振るときの掛け声。更に気合が上乗せされてる気がする。




