表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/94

第90話 本物だった

もう少しでこの章も終わりです。

次の章からは少し時間をください。週3ぐらいは投稿できるように溜めます。

 まさか石柱の中からここまでリアルな石像が出て来るとは思わなかった。

 俺は呆れ、ショコラは無表情な顔面が若干引いていた。


「ふぅ。どれどれ……おっ! 良い感じにリアルだね」


 エクレアは達成感に浸りながら、ガーゴイルの魔像を見た。

 するとあまりのリアリティに拍手を送る。


「馬鹿かお前は」

「馬鹿じゃないよ。それにこんなにリアルな魔像だとは思わなかったよ」


 これがガーゴイルでなければ、博物館に展示できるような石像なんだがな。

 俺は残念に思いつつ、違和感を感じた。


「ん? この魔像、本当に魔力を持っているのか?」

「えっ!? 本当だー。この魔像、本当に魔像だよ」


 ガーゴイルの魔像に近づくと、俺とエクレアは魔力の気配を感じた。

 ショコラも髪の毛が逆立っていて、魔力を電気のように痛感していた。


「ショコラちゃん。髪の毛凄いよ!」

「この魔像、相当魔力を持っている。近づかない方がいい」

「とは言っても近づかないと調べられないだろ。だが……」

「如何したの? カイ君、怖い顔しているよ」


 俺は無言で考え込んでいた。

 エクレアに質問されると、俺は一瞬だけ顔を上げた。


「いや、ちょっとな。……エクレア、お前は誰に言われてここに来たんだ」

「もちろんパフィさんだよ? ねっ、ショコラちゃん」

「私も聞いた」


 俺と同じだ。

 だがそのパフィは誰に言われてここに魔像が有ると聞いていたんだ。


「ちなみに何があるって聞いた」

「魔像があるから調べて来てって……あれ?」

「少しおかしい。ううん、確実におかしい」


 2人も気が付いたらしい。

 俺も考えていたが、魔像が有る無しはわからないはずだ。


 “石柱の中に入っていたものをどうやって知ることができる”


 透視でもないとできないはずだが、それなら毒が吐き出されることも中身がわかれば確認ができたはずだ。

 無暗に触れることもないはずで、死んでいる時点で知らなかったことになる。


「変だよね。だってガーゴイルの魔像が石柱の中に入っていたから、こんなところに魔像が有るなんてわからないよね」

「そうだな。今思えば、コイツ以外からは微弱な魔力しか感じられない。つまり魔像なんて傍から見ればわからないんだ」


 俺の言い分はもっともだ。

 つまり可能性は二つだけ。


 一つ目はこの魔像の存在を知っていて、誰かをおびき出すための餌にしたパターン。

 もう一つはこの魔像自らが石を以って動き出したパターン。

 このどちらかの可能性が比較的高い。


「調べる価値はあるな」

「そうだね。どっちにしても、このまま放置はできないよね」


 俺とエクレアは率先してガーゴイルの魔像を調べることにした。

 ここで命を懸けることで、後で俺の命を保つことになる。


「ちょっと待って。一発撃ってみる」


 ショコラは猟銃を構えた。

 そうだな。もしも動けるのなら、この銃弾を回避するはずだ。

 しかも魔弾や銀の弾丸も持っている。

 ショコラなら判断できる。


「離れて」


 ショコラは迷わず引き金を引いた。

 銃口から放たれた銀色の銃弾は悪魔を殺すための弾丸で、ガーゴイルの魔像に向かって飛んでいく。


 しかしおかしなことが起こった。

 銀色の銃弾は、ガーゴイルの魔像の触れそうになると急に運動エネルギーが途絶えて、落っこちてしまった。


「嘘!?」

「銃弾が弾かれるでもなくエネルギーを奪われた? どうやら外部からの攻撃は効かないらしいな」


 ショコラは悔しそうだった。

 猟銃を降ろすと、俺とエクレアは調査を再開する。

 背後からショコラの舌打ちが聞こえたことは黙っておく。


「うーん。特におかしなところはないよね?」

「そうだな。あるとすれば、これくらいだな」


 ガーゴイルの魔像にも石板と文字が彫り込まれていた。

 俺とエクレアはなぞってみようとしたが、すんでのところで止めた。

 エクレアに腕を掴まれて、首を横に振られてしまったのだ。


「ダメだよカイ君」

「わかっている。俺だって命は惜しい」

「そうだよね。カイ君は命大事にしないと気が済まないからね:

「冒険者が一番見失ってはいけないことだ。間違ってはいない」


 などと軽いやり取りをしていたが、俺は注意して石板をなぞってみた。

 しかし何も起こらないので、首をかしげたのだが、エクレアが触れた瞬間、妙なことになった。


「うわぁ!」


 急に石板が眩しく光った。

 エクレアは唇をかんだと思ったところ、急に魔像からピキッと音がした。


「マズいな。お前らは慣れろ」


 俺は《武器庫の空間(チェスト・スペース)》を展開すると、フレイム=バーナーを取り出した。

 炎で光を分散したが、すると魔像から石の部分が砕け散り、中から黒っぽいものが蠢いているように見えた。


「何か動いているぞ」

「如何しよう。私の魔力を吸ったからだ」


 あの石板は強力な魔力を奪う作用があったのか。

 それで俺が触っても反応せず、強い魔力を持っているエクレアは指を反対の手で握っていた。


「エクレア、もっと下がれ。来るぞ!」


 俺は構えた剣を盾のように使った。

 しかし踏ん張っていた俺の体を吹き飛ばすように、衝撃波が全身を打ち付けた。


 まさか本物だとは思わなかった。

少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


下の方に☆☆☆☆☆があるので、気軽に☆マークをくれると嬉しいです。(面白かったら5つ、面白くなかったら1つと気軽で大丈夫です。☆が多ければ多いほど、個人的には創作意欲が燃えます!)


ブックマークやいいねに感想など、気軽にしていただけると励みになります。


また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ