表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/94

第80話 イシクイ鳥

この章が終わったら一旦更新をやめるかもしれません。

※一応見切りはつけて書いているので、更新を再開したら是非読んでください。

 俺とエクレア、それから脅しを受けたショコラの3人はイシクイ鳥が現れるという河辺の森にやって来た。

 どうやらここにイシクイ鳥がいるらしいが、未だにそれが何かわかっていない奴らが2人。もちろん俺を除いてなので、答えは自ずと見えてくる。

 先導を歩いているエクレアとショコラを見た。


「ねえねえショコラちゃん。私とお話しよ」

「ふん」

「ねえねえしようよー。ねえってばー!」

「う、ウザい」


 ショコラもわかってきたらしい。エクレアというめちゃくちゃにウザい人間の心理が。

 ショコラの無表情で白い肌に、エクレアは頬を擦り合わせている。

 エクレアなりの過度なスキンシップなのだが、コイツのヤバいところはそれを平然とやってのけて、相手がウザいと思わせて来るところだ。

 その癖、一度手中に納まった相手は決して逃がしてくれない。

 まるで蛇のようでもあるのに加えて、他人の気持ちを1つにしてしまうカリスマ性を秘めていた。


「カイ、エクレアがしつこい」

「諦めろ。如何やらお前は気に入られたらしい」

「気に入られた? 私は孤高。それでいい」

「もう、カイ君みたいなこと言わないの。それとも私のこと嫌い?」

「うっ……まだわからない」


 賢明な答えだ。賛成するわけでも否定するわけでもない。どっちつかずの答えを提示することで、自分の意思が相手にとって最高であり最低であると意思表示することができる。


「便利な奴」


 俺はショコラのエクレアへの回答札に感嘆とした。

 しかしそれ以上でも以下でもなく、コイツにそんな意思表示は伝わるわけがない。


「もう! それじゃあ、これから仲良くなっていこうよ」

「むっ。今回の依頼が済んだら私はソロに戻る」

「えー。そんなのつまんないよー」

「ふん。私を引き止めたいなら実力を見せて欲しい」

「実力?」


 いや、実力ならもう見せているだろ。

 俺もエクレアもお前に持てる武器の一部を見せてやったはずだ。

 けれどまだ満足できないらしく、ショコラの表情は硬かった。


「わかったよ。それじゃあ、イシクイ鳥? 初激は私の技を見せてあげよっかな」

「技?」

「そうだよ。もちろん見せるだけね」


 その言い方だと仕留める気はないと見た。

 お前はそれでいいのかとツッコミどころがあるが、今回は黙っておく。


「そう。それじゃあ楽しみにしておく」

「うんうん。って、私イシクイ鳥ってよく知らないんだ」

「向こうにはいなかった」

「向こう?」

「北の大陸にはイシクイ鳥はいないからな。そもそもが小型の鳥だ。羽毛も薄く、飛行能力に突出しているせいで寒さには弱い」


 俺は話が進みそうにないので少しだけ情報を教えてやった。

 するとエクレアの目がピカッと輝いて、俺の顔を見てニヤニヤする。


「何だ。気持ち悪いぞ」

「カイくーん。もしかしてイシクイ鳥って知ってる?」

「当たり前だ。食べたことがあると言っただろ」

「そうだっけ? うーん、ねえもう少しヒントとかない?」

「ヒントだと? そうだな。色合いは黒に青。翼の部分は蜉蝣(かげろう)のように薄く、水面を切ることができる。だがその真の性質は石を食うことだ」

「そんなの食べて美味しいの?」

「知らん」


 ショコラの問いには真っ向から無視。もとい、俺ではわからなかった。

 とは言えエクレアにはわかるらしく、「確かに食べられる石はあるよ。岩塩とか、チョコストーンとかは食べられて栄養価も高いからね」と1人頷いていた。


「しかも旨い」

「食べられる? それならやる気が出てきた」


 ショコラはじゅるりと舌を鳴らした。

 

「よーし。それじゃあ張り切って行ってみよう!」

「いや、その必要はなさそうだぞ」

「「えっ?」」


 俺がそう口にすると、エクレアとショコラは立ち止まった。

 振り返って「どういうこと?」と言いたそうな顔色を浮かべる。


「目の前を見てみろ」

「目の前って、木があるよ。大きな木」

「上だ上。枝のところに青白い線が見られるだろ。アレがそれだ」


 エクレアは目を凝らした。確かに青白い線が見える。

 しかも自然にないような濃い色合いで、もしかしたらと思いエクレアは早速魔法を使う。

 《黄昏の陽射し(サンライト・ライズ)》を展開。球体が現れて、エクレアの命令に従う。


「それじゃあ景気良く、行ってみよう!」

「何をする? 熱い!」


 ショコラは超至近距離だったので、熱さに当てられて一歩下がった。

 するとエクレアは気にせずに光のビームを撃ち出し、まるで高出力レーザーのように見えた。

 枝に止まっていたイシクイ鳥はビックリして飛び上がったようだ。惜しいとエクレアは指を鳴らす。

少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


下の方に☆☆☆☆☆があるので、気軽に☆マークをくれると嬉しいです。(面白かったら5つ、面白くなかったら1つと気軽で大丈夫です。☆が多ければ多いほど、個人的には創作意欲が燃えます!)


ブックマークやいいねに感想など、気軽にしていただけると励みになります。


また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ