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第68話 ゴブリンを討伐したぞ

オチはあっさり目。

 俺とエクレアはゴブリン・シャーマンの下に向かった。

 無事にホブゴブリンを倒したんだ。その報告と少女を連れ帰るために、あの空洞に向かった。

 すると少女とゴブリンたちが遊んでいる姿が見えてきた。

 全く呑気だなと俺は呆れてしまった。


「うわぁ、楽しそうだね!」

「どこが」

「もう、ひねくれちゃって」

「そうじゃない。俺はお前とは違う。少なくともアレに心は踊らないし、面白そうでもない」


 少女とゴブリンたちはかごめかごめをしていた。

 微妙に音がズレていて不協和音に聞こえる。と言うか、ゴブリンたちはの人間の言葉を喋れたのか。ゴブリン・シャーマンの英才教育のおかげか、その賜物が発揮されている。


「私も混ぜてもらおうかな」

「そうしてもらえ。お前の相手は懲り懲りだ」

「何だか癪に障るけど……じゃあそうしよっと。おーいみんなー、私も混ぜてー!」

「子供過ぎる」


 俺は溜息を吐いた。

 アイツといると本当に色々なことが起こる。

 そのほとんどは俺の楽しいとは相性も何もかも悪いので、ずっとくたびれてばっかりだ。

 少し肩が凝ってきたかな。たまには1人で狩りをするか。


「お疲れさまでした。戻ってこられたということは、無事に倒されたということですね」

「ああ。だけど本当によかったのか? 少なくとも、同じ種族だぞ」

「はい。人間相手に挑んでしまっては、既に敵対関係になりますからね」

「……まあそうだな」


 人間は怖い。それだけは肝に銘じておかなければ、いつか自分が食い殺される。

 冒険者はいつも死と隣り合わせだ。

 こうして生きていられるだけありがたいと思うのが精一杯だ。


「それでお前たちはこれからどうするんだ。予定通り、森の奥に逃げるのか?」

「はい。それで頃合いを見て、さらに先に行こうと思います」

「先? この森の先にか」

「いいえ。その先です。もっと遠くへ、人が立ち入らないような秘境です」

「そうか。その方が安寧を貪るにはいいかもしれないな」


 最初からそうしてくれればこんな面倒ごとにならなかったのに。

 とは決して言えるわけもなく、俺は押し黙っていた。

 するとゴブリン・シャーマンは興味本位か、俺とエクレアの活躍を聞きたがった。

 何匹かエクレアたちに混ざらなかった子供のゴブリンも、俺の話を聞きたそうにしている。あまり面白い話ではないし、反撃されても困るので、大まかなことだけ伝えることにした。


「そうだな。俺は雑魚を相手にして、アイツがホブゴブリンを倒したんだ」

「彼女が! 私にはそうは見えません」

「そうだな。アイツのどこにそんなパワーがあるのか、俺も毎日謎だ」


 同意見なのは助かる。ここで否定されると俺の方が圧倒的に不利だ。

 だってゴブリン相手に無双するのは手数がないと不可能。

 俺だってフレイム=バーナーで焼き払ったのだが、アイツは《黄昏の陽射し(サンライト・ライズ)》で屠っていた。マジで怖かった。


「アイツは怖いぞ。怒らせるなよ」

「一体何が……」


 俺はこめかみから冷汗が滲み出ていた。

 アイツの戦い方を見ていると怖いし悍ましい。何せ4000℃以上ある太陽と同じ熱量だぞ。そんなの食らったら一瞬で終わりだ。

 傍から見えればその光景はむごたらしい。

 口にはしないが、アイツのやっていることは本当に恐ろしかった。


「だが、アイツの強さは他にもある。それが類まれな身体能力と精神力だ。一体どこで身に付けたのか、天性の才能だな」

「よく見ていらっしゃる」

「見てないとこっちが死ぬからな。仕方ない」

「仕方ないですか」


 ゴブリン・シャーマンの目線が痛かった。

 俺に下心はない。ましてやアイツに惚れるなどありえない。

 だってアイツはヤバい奴だからだ。


「それで一体アイツらはいつまで茶番を続けるつもりだ?」

「さあいつまででしょうか?」


 エクレアたちはまだ遊んでいる。

 いつまでもこうしている時間はない。何せ、冒険者たちが総出でゴブリンを駆除しているんだ。

 いずれここも見つかって、最悪狩られる。

 それを考えるといつまでもこんなくだらないことをしている時間はない。


「おい、エクレア。そろそろ行くぞ」

「えっ!? 私が鬼なのに!」

「知るか。それとも他の冒険者達にこの状況を見られたいのか? 時間はないんだぞ」


 俺が口にすると、エクレアは自分たちの目的を思い出した。

 速く少女を連れ帰らないといけない。そうしないと、良いゴブリンたちもみんなやられてしまう。それは流石に心が痛いので、エクレアはジッと押し殺した。


「わかったよ。ごめんね、みんな」


 エクレアは深く謝っていた。

 そんなものより命の方が何倍も価値があるのだが、アイツなりに限界まで自分の心と葛藤したのだろう。

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