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第40話 謎の武器屋

カイ(主人公)がビビる相手が登場!

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 俺は多額の金を銀行に振り込んでもらい、マガライト宝石店を出た。

 すると今度はクルミナさんから言われていた店の方に足を運ぶことにする。

 メモに書かれていた地図を頼りに、俺は細い路地に足を運んだ。


「えーっと、こっちだな」


 大通りを一本外れると、急に閑散としてしまう。

 それがプエルクと言う発展した街であり、いわゆる街の裏側になる。


「聞いていた通り、プエルクは王都に似ているな」


 王都も何処となく雰囲気が似ていた。

 表は煌びやかな雰囲気ではあるが裏に足を運ぶと急に雰囲気が一変する。

 暗くなるのではなく、表の街が隠そうとしている街の真実が明るみに出る。

 その熱の差が俺は嫌いではないが、寂しくも感じていた。


「まさかこの街に来てまで、こんなに寒々しい空気に触れることになるなんてな。仕方ないか」


 そんなことよりもメモに描いてあったのはこの辺りのはずだ。

 矢印がしてある店が堂々としているのかと思ったが、路地の角を曲がるとひっそりと佇んでいた。

 どうやらここで間違いないらしいが、人の出入りらしきものが一切感じられない。店の表は寒くて温もりを感じない。だがその方が面白い。

 俺はどんなものがあるか楽しみにしながら、店の扉を引いた。


「すみません。誰か……はっ?」


 店の中はひっそりとしていて静かだった。

 人の出入りがないのは本当らしく、俺は表情を歪めた。けれど店に中に並んだ幾つもの木製の棚にはたくさんの武器が並んでいる。

 他の武器屋では見たこともないような独特な形や雰囲気をした武器が丁寧に置かれていた。俺は一目見ただけで、武器が持つ魅力と圧力に圧迫されてしまった。

 どれもこれも一級品の業物ばかりだ。

 俺は目を奪われてしまい。瞬きすら忘れてしまう。


「マジか。これもそれもどれも上級冒険者が喉から手が出るほど欲しがるような武器ばかりじゃないか」


 店の中には誰もいない。盗もうものなら簡単に盗めてしまうだろう。

 例えば今俺の目の前にあるギザギザとした鮫の刃のようなものが並んだ刀身の剣。これはアビス・シャークと言うモンスターの骨を使って作られた骨刀だ。

 波の冒険者では相手にすらならない深海に潜むモンスターで、上級冒険者でも苦労する。

 聞いたことはあるが、見るのは初めてなので興奮してしまう。

 武器を扱うものとして見過ごすことはできないが。一体如何してこんなものが……


「おい兄ちゃん、そんなところで何をしているんだ」

「えっ!?」


 首筋にピタリと刃が添われた。

 俺は死を覚悟して、脂汗が出てしまう。

 背中には鋭い殺気が刺され続けていて、俺は喉を鳴らすことも身動きすら取れない。圧倒的な迫力の前に、俺は圧迫されてしまった。畏怖の恐怖だ。


「そこで何をしているだ、兄ちゃん」

「見てただけだ」

「見てただけ? それにしては武器に魅了されていたみたいだが」

「一応武器を心得ている者だからな。これだけ良い武器を見せられれば、冷静にはいられないだろ」


 俺は迷うことなくそう答えた。

 すると殺気が鋭くなる。どうやら俺のことを試しているみたいだ。

 そこでその挑戦に乗ってやることにした。

 グッと拳を握っていたが、スッと力を抜いた。


「そうか。お前誰だ」

「はぁ?」

「お前に聞いているんだ。俺はこの店に用があってきた。お前は誰だ」


 俺の空気が変わった。そのことに背後の男は気が付いたのか、ピリピリとした殺気が立ち込める。

 俺は殺気通しの打ち消し合いに参加させられ、フッっと息を吐いた。

 背中越しに感じる歴戦の戦士の気配。どうやら立ち入ってはいけない領域だったらしいが、後には退けない。

 俺は絶対に負けないと意地を張った——


「なるほどな。お前の実力はよくわかった」

「それはどうも」

「ただの冒険者じゃないな。並々ならぬ殺気だ」

「これでもかなり戦ってきたからな。それでお前は何者だ」

「振り返ってみればいい」


 本当に言葉に乗っても良いのか。

 俺は恐る恐る振り返ろうとしたが、そこに誰もいない。

 俺は気のせいだったのかと思い、振り返ると店のカウンターに知らない男がいた。酒を飲みながら俺のことを見ている。


「いつからそこにいた」

「最初からいたぜ兄ちゃん。それで兄ちゃんは何しに来たんだ。げっぷ」

「只者じゃねえな」

「俺は飲んだくれだぜ、兄ちゃんよ」


 誤魔化しなんか効かない。俺にはわかる。

 この禿げ頭でちょんまげを結っている男はただの酒飲みじゃない。

 修羅場をくぐった数が違うのか、俺は喉が詰まりそうになる。

 この店は謎が多すぎて、俺には手に負えなかった。

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