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第21話 コボルトの群れ

ゴブリンやコバルトは使いやすいので、どんどん使います。

 俺はエクレアと共に、鉱山内部の坑道をただひたすらにまっすぐ歩いていた。

 すると広い空間に出た。如何やら噂に聞いた中間地点に位置する採掘場跡らしい。

 その証拠に、地面にはトロッコのレールが敷かれている。

 昔使われていた採掘した鉱石運搬用のトロッコだ。今も使えるのだろうか?

 俺はエクレアの前を歩き、警戒して覗き込んだ。

 見たところ目立ったモンスターは1種類のみだ。


「コボルトだね」

「そうだな。数は7匹か……」

「ううん。《黄昏の陽射し》だと、まだ少しいるよ」

「……そうだな。全部で13匹か」


 俺はエクレアの飲み込みの良さに驚いた。

 どうやら俺が言ったことを気にしてのことだ。確かに周りに意識を向けろとは言ったが、魔法はやりすぎだ。無駄な労力はコストカットだ。


「そうだな。エクレア偉いぞ」

「ふへっ! あ、ありがとう」


 俺が褒めただけでエクレアは瞬きを繰り返した。

 そんなに意外だったのか。確かに俺はあまり褒めるような真似をしないが、褒めない訳ではない。

 けれどここまで動揺して頬まで赤くなられるのは困る。熱でもあったら戦闘に支障が出るだけだ。


「エクレア。《黄昏の陽射し》はなしだ」

「どうして? こんなに数がいるんだよ」

「正直どうして太陽も届かない場所に“黄昏”が生じるのかは疑問だが、その魔法は切り札に取っておけ」

「切り札は他にあるのに……了解。じゃあ、全力で倒しちゃうぞ」


 俺とエクレアはコボルトを倒しに向かった。

 俺は腰に携えた剣を抜刀し、コボルトを真っ二つに切った。

 突然の奇襲にコボルトは驚き、俺に向かって来る他のコボルト達だったが、背後から迫る少女を見逃していた。


「せーのっ!」


 エクレアはコボルトを2匹も横に一閃した。

 さらに自分に注意が向いた瞬間、太陽の聖剣の柄の部分を使ってコボルトの脳天を貫いた。

 さらに続けざまに、コボルトの体を引き裂く。

 あまりの速さと正確さに俺は驚く。


「まさか、こんな真似ができるのか!」


 俺はエクレアの凄さを目の当たりにした。

 瞬く間にコボルトを5匹倒してしまい、俺はその間に1匹だけ倒す。

 それから残っていた6匹のコボルトは隠れたまま出てこない。


「カイ君、残りのコボルトはどうするの?」

「そうだな。出てくるまで待つか」

「えっ!? それって危なくないの?」

「普通はそう思うだろうな。だがここまで圧倒的だったんだ。目の前で仲間を殺され、魔石に変わった。そして本能的な性格のモンスターならこの状況を本能的に感じ取るはずだ」

「……恐怖だよね。なんて、恐ろしいことを思いつくの?」


 エクレアは俺の考え読むと身震いをした。

 だけどすぐに振り切って俺の手を掴むと、パッと明るい笑みを浮かべる。

 あまりに情緒を無視した動きに、俺に動揺が伝染した。

 珍しく反応がたどたどしくなる。


「な、何だ急に」

「凄いよ、カイ君って本当に凄い。私カイ君のそういうところ好きだよ」

「はい?」


 正直に俺は首を捻る。何が良いのかわからない。

 だけど同じようなことを言った奴がいた。

 リオンは俺の戦い方を見て、こう言ったんだ。


「カイの戦い方は勝利に貪欲で僕は嫌いじゃないよ」


 そのことを余韻として思い出すと、不意に笑みが零れた。

 エクレアはその表情を見逃さず、ニカッと口角を上げる。

 その様子を見ていたコボルト達は“今だ”と踏んで襲い掛かるも、俺はそれすら見逃さない。


「邪魔だ」


 バッサリとコボルトが切り刻まれた。

 エクレアは油断していたらしく、俺の素振りに驚いて口を開ける。


「あ、ありがとう。もしかして油断を誘ったの?」

「いいや。油断ができたからな、それを囮に使った」

「むっ! 何だか嫌だな。私は本気だったのに」


 エクレアは勝ったにもかかわらず怒っていた。

 やっぱり女心は難しい。俺は腕組をしてエクレアに向き合った。

 何が良いのかさっぱりだ。

 だから俺はよくよく観察していると、エクレアの頬が膨らんでまるでフグみたいで可愛かった。

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