詩 神のようなものが支配する世界
「神の形をなぞったもの」
「神の力をまねたもの」
「そこは、そんな神のようなものが支配する世界」
正しいことが正しいとは限らない
間違いが正しいといわれることもある
この世界は歪んでいる
神のような意思が支配して
私たちを操っている
気がついた異端者は
かごの外へ放り出される
中にいれば守られるけれど
じきに餌として食べられてしまうだろう
名誉ある詩
神と一つになる儀式
聞こえはよくて
気づかなければみな幸福
「ほうりだされたもの」
「まもられない命は」
「呪いにまとわりつかれて死んでしまう」